窓を開けて網戸にしておくと、部屋の中に小さな虫が入り込んでいることはありませんか。
特に春や秋など、エアコンを使わない時期に窓を開けることは多いですよね。
虫は網戸の隙間を通って部屋に侵入するパターンが多いと耳にします。
また、窓の経年劣化によるごくわずかな隙間からも虫は室内に入り込んでしまいます。
それらの対処法について、お話していきましょう。
窓の正しい開け方とは?
まず、網戸には正しい位置があることをご存知でしょうか。
窓の左右どちらを開けるかによって、網戸の隙間をなくすことができるのです。
日本の住宅の多くは「引き違い窓」という、窓ガラスを左右に動かして開閉する種類がほとんどですよね。
その場合、窓をどちら側に開けたら網戸に隙間ができないのでしょうか。
そこで網戸の正しい位置ですが、それは「右側」になります。
これは網戸と窓の構造によるものです。
たとえば、右側に網戸があり、右側の窓を開ける場合、仮に窓が中途半端に開けてあったとしても、左側の窓のサッシと網戸のサッシがしっかりと密着した状態になります。
逆に、左側に網戸があり、左側の窓を開ける場合、仮に窓が中途半端に開けられていると、サッシの密着部分ができなくなるため、隙間ができてしまいます。
したがって、窓は「右側」を開け、「左側」を閉じた状態にしておくと隙間ができないのです。
ただし、上記のように左側の窓を開ける場合でも、全開に開けてある分にはこの限りではありません。
正しい窓の開け方をすれば、部屋に侵入する虫の多くを減らすことができるでしょう。
隙間を通る虫対策!網戸の目の大きさを選ぼう
窓も網戸も正しい位置にあるはずなのに、部屋に虫が侵入していることがあります。
網戸が破れたり、ほつれている様子もありません。
何故なのでしょうか。
これは網戸の「網目の大きさ」が関係していると言えるでしょう。
家庭に取り付けてある一般的な網戸の目の大きさは「18メッシュ」で、1つあたり1.15㎜四方のマス目になっています。
そのため、このマス目以上の大きさある通常の蚊などは通り抜けることはできません。
しかし、体調が1mm以下の小さな虫(チョウバエやセンチニクバエなど)は、隙間を通り抜けてしまうのです。
このような小さな虫の侵入が多いお宅は、現在の網戸から、目が細かいタイプのものへはり替えることをおすすめします。
しかし、ここで注意点があります。
網戸の網目は、小さくなればなるほど虫を通しづらくなりますが、同時に風や光も通しにくくなります。
風を通しにくい網戸では、窓を開ける意味がなくなってしまいますよね。
そのため、虫対策として網目を選ぶのであれば、「24メッシュ」くらいが1番理想的でしょう。
自分でできる!網戸の交換方法
虫が隙間を通りづらい目の細かい網戸の網は、ホームセンターなどで購入ができます。
購入したら、窓の網戸を自分ではり替えてみましょう。
網戸のはり替えは女性1人でも簡単に行える作業です。
【準備するもの】
・はり替え用の網
・網戸ローラー
・カッター
【網戸のはり方】
①古い網をはずす
まず、網戸についている抑えゴムをはずしていきます。
それと同時に溝などに溜まった汚れを掃除しておきましょう。
②網をはる
網戸の枠より大きく広げて置いた網を、網戸ローラーを使ってはめこんでいきます。
そして抑えゴムを使い、全体を仮止めしておきましょう。
その後、再び網戸ローラーでしっかりと押し込んでいきます。
角の部分まではめこんだら、仮止めは外しておきましょう。
③網を切る
網がたるんでいないか確認し、たるんでいたら②の工程を繰り返します。
問題なければ余っていた網をカッターで切って仕上げていきます。
この時、サッシを傷つけないように十分注意してくださいね。
無事にはり替えられたら完了となります。
窓からの虫を防ぐ!網戸に虫除けをしよう
虫が網目の隙間を通れないよう、網戸のはり替えを行うことは大変効果的です。
しかし、もっと簡単で手軽な対策を取りたいとお考えの人もいらっしゃるでしょう。
そのような時は、窓の網戸に虫除けの対策をすることをおすすめします。
以下でいくつかおすすめの方法をご紹介していきます。
●虫除けスプレーをかける
網戸に直接、虫の嫌がるスプレーをかける方法です。
家の外から、窓と網戸両方に重ねてかけるとより効果的です。
最も簡単で、時間を取らずに行える虫除け対策ですね。
●貼る虫除け
住宅でよく見かける、網戸に貼ってその周辺を虫除けするというものです。
貼るタイプ以外に掛けるタイプも販売していて、洗濯用物干しなどに掛けて使用する人も多いです。
●ハーブを置く
窓際に虫が嫌がるハーブを置いても効果が見られます。
特におすすめなのは「ゼラニウム」という花で、蚊が苦手とする成分を多く含んでいるため、窓付近に近づかなくなるでしょう。
鉢植えとして飾れば、見た目に良く、虫対策にも効果的です。
窓の隙間対策に!戸車の交換をしよう
網戸をはり替えたり、正しく窓を開けていても、小さな虫が部屋の中に侵入している場合は、窓サッシに隙間ができている可能性が高いです。
窓に隙間ができる原因はさまざまですが、経年劣化によるものが1番多いでしょう。
特に窓ガラスの下についている「戸車」は、長年の窓の開閉によりゆがんでしまうことが多いのです。
そこで戸車の高さを調整して、窓の隙間をなくしましょう。
戸車の調整は、女性一人でも行える簡単な作業になります。
まず、プラスドライバーを用意しましょう。
網戸の下の外側についている戸車のネジを回して高さ調節をします。
ネジには「調整用」と「固定用」の2種類があります。
上部に位置する固定用のネジは触ってはいけません。
下部の調整用のネジで戸車の高さを調節しましょう。
時計回りで上へ上がり、反時計回りで下へと下がります。
うまく戸車を調節して、隙間をなくせるか試してみましょう。
窓の隙間に!隙間テープで虫対策
窓の年劣化による隙間には「隙間テープ」が効果的です。
戸車の調整をしても隙間から虫が入り込んでしまう場合は、隙間自体を埋めてしまうのが良いでしょう。
隙間テープは表面はクッション性のある素材でできており、裏面は両面テープになっています。
今やホームセンターだけでなく、100均ショップでも購入ができ、手軽に手に入れることが可能なものです。
窓やドアの隙間をふさぐことができるため、虫対策だけでなく断熱効果も期待できる優れものです。
それでは、隙間テープの貼り方をご説明します。
まず、窓のどの部分に隙間があるのか調べましょう。
手の平かティッシュペーパーを使い、風が入り込んでいる場所を探しましょう。
隙間の場所を見つけたら、隙間テープを貼る前に、窓サッシの掃除をします。
汚れた状態で貼ると、しっかりと接着しないためです。
ハケと濡れたぞうきんなどを使い、しっかりと掃除を行っておきましょう。
その後、窓サッシを計測し隙間テープを切断したら、サッシに貼り付けていきましょう。
ポイントとしては、裏面の両面テープを剥がしながら、上から押さえて同時に貼っていきます。
無事に貼り終えたら、窓の開閉に支障がないか確認しましょう。
開閉が問題なく行えたら、隙間テープを貼る作業は完了となります。
窓に正しい隙間対策をして虫を遠ざけよう
窓を開ける機会が増えると、部屋に虫が入るのは当然のことだし、仕方のないこととあきらめていませんか。
いいえ、そんなことはありません。
虫は網戸や窓に正しい虫除け対策を行えば、部屋へ侵入しなくなるのです。
上記でおすすめした方法を使って、いくつか同時に対策すれば、より効果は高まるでしょう。
虫の侵入でお悩みの方は、ぜひお試しくださいね。