近年のニュースなどで、「子供が窓から落下した」という事故を耳にしたことはありませんか。
このようなことを防ぐためにも、落下防止の柵が必要になってくるのです。
しかし、窓に柵をするとなると、部屋の印象が変わってしまうこともありますよね。
部屋に馴染むようなおしゃれな落下防止柵はあるのでしょうか。
今回は窓からの落下防止についてお話していきます。
おしゃれなものにしたい!窓に落下防止の柵をつける必要性
ニュースで耳にすることのある「窓から子供が落下してしまう事故」ですが、一体なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。
このような事故に遭ってしまう多くは、小さな子供です。
まだ、歩いたりつかまり立ちもしないようなくらいであれば、親も油断してしまいがちでしょう。
しかし、特に注意が必要なのが、歩き始めたくらいの子供です。
立ち上がって、見たものすべてが気になって仕方がありません。
また、足場となるような家具が窓の近くにある場合にも注意が必要になります。
そのようなものがあると、よじ登ってしまう可能性があるためです。
ベランダやバルコニーであれば柵があるので、そのように足場になってしまうようなものを置かなければ問題ありません。
しかし、部屋の窓から身を乗り出されてしまうのであれば、何らかの対策をしなければなりません。
「窓にカギをしておけばいいのでは」とも思いますが、子供が開け方を知っている場合や何かの拍子に開いてしまうことも考えられます。
そのため、窓に落下防止の柵をつける必要があるのです。
とはいえ、柵をつけることで、部屋の雰囲気を壊してしまうのが嫌な方もいらっしゃるかもしれません。
おしゃれに安全な柵をつける方法と、柵をつけるタイミングについて、次項からご説明していきます。
窓にいつつける?落下防止柵設置のタイミング
窓にもともと落下防止柵があるのでしたら心配は少ないですが、柵が設置されていないお宅も多くあることでしょう。
では、小さな子供のいるご家庭での落下防止柵を設置するタイミングはいつ頃がいいのでしょうか。
【窓に手が届く】
子供の身長は窓の高さに比べ、低いことがほとんどではないでしょうか。
しかし、毎日子供の姿を見ているため実感しづらいかもしれませんが、子供は日々成長をしています。
するといつの間にか、窓に手が届いてしまっているということもあります。
注意深く子供の成長を見ておきましょう。
【外に興味が出てきた】
子供は成長していくにつれて「音」と「物」を関連づけて考えることができるようになってきます。
このようになってくると、気になる音が聞こえたら外をのぞき込みたくなってしまいます。
窓から身を乗り出してのぞき込むこともありますので、窓から落下してしまう危険もあります。
【物に乗ることを覚えた】
先ほどご説明したように、外に興味を持つようになると「のぞき込みたい!」という欲求が出てきます。
そのため、窓の近くに子供の足場になるようなものを置かないのも方法の1つではあります。
しかし、自分で足場になりそうなイスなどを持ってきて、乗るということも考えられます。
このようなことができるようになったら、早めに落下防止柵の設置をするのがいいでしょう。
既製品でおしゃれなものは数少ないですが、命には変えられないですよね。
おしゃれよりも実用性!窓の落下防止の柵をDIY①
では、窓から落下させないための落下防止柵を簡単に作ることは出来ないのでしょうか。
実は、意外なもので簡単に作ることができるのです。
【用意するもの】
・窓枠用洗濯物干し
・ワイヤーネット
・結束バンド
窓枠用洗濯物干しは約2000円ほどで以下のようなものを購入することが可能です。
【アイリスオーヤマ 物干し 窓枠物干し 】
・参考価格:2731円
・サイズ:幅約110~190cm×奥行約37cm×高さ約110~190cm
また、ワイヤーネットと結束バンドは100均でも購入することができます。
これらを使った落下防止柵の作り方はいたって簡単です。
【作り方】
①窓枠に合うようにして、洗濯物干しを取り付ける。
②ワイヤーネットを洗濯物干しの下部分に結束バンドで横一列に取り付ける。
これだけで、落下防止柵の役割を果たします。
おしゃれな見た目ではありませんが、雨の日に洗濯物も干せるので実用的です。
また、ワイヤーネットを使っているため、子供も外をのぞき込むことなく眺めることができます。
おしゃれよりも実用性!窓の落下防止の柵をDIY②
先ほどご紹介した窓の落下防止柵は、少し高さのある窓に取り付けると使いやすさも効果もあるでしょう。
では、低い窓ではどうしたらいいのでしょうか。
低い窓で子供がやりがちな行動は「網戸に寄りかかる」という行動です。
窓が閉まっているときによりかかるならまだいいのですが、網戸にしているときでは、網戸が破れてしまうことが考えられます。
また、もう1つやりがちなのが、「網戸を舐める」ということです。
これは衛生的にもよくないですよね。
このような場合にも、100均で購入できるワイヤーネットが役に立ちます。
【用意するもの】
・ワイヤーネット
・結束バンド
・フック(スチール製)
こちらも作り方はいたってシンプルです。
【作り方】
①窓の幅に合うように、ワイヤーネットを重ねて結束バンドで固定する。
②窓枠にフックを取り付ける。
③結束バンドで固定したワイヤーネットをフックに引っ掛ける。
これで、落下防止柵の完成です。
先ほどのものと同様に、おしゃれではありませんが、柵があるため網戸に寄りかかることはありません。
おしゃれな落下防止の柵おすすめ2選!
ここまで、自分で作ることができる窓の落下防止柵についてご紹介してきました。
それらはおしゃれとは言えないものでしたが、ここからは市販されているおしゃれな窓の落下防止柵についてご紹介していきます。
では、それをご紹介します。
【室内格子 アルミ面格子】
参考価格:24793円
こちらは、オーダーメイドの柵になります。
サイズやカラーバリエーションが豊富ですので、部屋に馴染むものを選ぶことができます。
また、格子のデザインも4種類あり、以下のようなデザインがそろえてあります。
・クロスタイプ
・井桁タイプ
・たて格子タイプ
・よこ格子タイプ
子供の落下防止にも役立ちますが、防犯対策としても役立ちます。
続いてもう一つご紹介しましょう。
【ガーディアンエンジェル ウインドウガード】
参考価格:41700円
こちらは、アメリカで開発された窓の落下防止柵になります。
ボタンを押しながら引くようにすることで、取り外しを行うこともできるため、掃除を行うときに便利です。
窓に設置すると、おしゃれな格子窓のようになります。
窓からの落下防止に大切なこと
いくらおしゃれな窓の落下防止柵をつけていたとしても、「万が一」ということがあるので「柵を付けたから絶対に落下しない」ということではありません。
では、落下防止柵をつける以外に何が大切になるのでしょうか。
それは、「窓からのぞき込むのは危ないんだ」ということを子供に教えることです。
これは、手作りのものでも市販のものでも変わりはありません。
大人は「身を乗り出してのぞき込むのは危ない」というが分かっていますから、落下することはほぼありませんよね。
しかし、子供もそうであるとは限りません。
子供は危険であることよりも興味が勝ってしまいます。
そのため、「危ないんだ」ということを教えてあげる必要があるのです。
教えるのも、頭ごなしに「ダメ!」といってしまいがちですが、「なぜダメなのか」を子供が理解できるように教えてあげましょう。
工夫をして安全な窓に
子供の窓からの落下事故は、事前に対策を行っておくことで防ぐことができます。
そのために役立つ落下防止柵も、自分で作ることが可能です。
また、「どうせつけるのであれば、おしゃれなものを」と考える方は、既製品のもの使ってみたり、リフォームを行うなども1つの方法でしょう。
安全に過ごすためにも、あれこれ工夫をしてみることをおすすめします。