窓にストッパーをつけるだけ!転落防止と防犯で好印象!

賃貸物件を所有している人にとって、気になるのが空室問題ですよね。

しかし、ちょっとしたことが好印象になり、契約に至ることもあるかもしれません。

たとえば、窓にストッパーをつけ、子供の転落防止に配慮していることを入居希望者にアピールしてみてはいかがでしょうか?

そうすれば、「入居者のことをしっかり考えてくれている。信頼できる人だ」と思って、契約してくれるかもしれませんよ。

転落防止だけじゃない!窓ストッパーが使われる時とは?

窓ストッパーは、どういった場面で求められるのでしょう。

まず、子どもが窓から出てベランダの手すりの隙間から転落したり、乗り越えたりすることを防ぐ転落防止の役割があります。

また、空き巣や強盗の窓やベランダからの侵入を防ぐ手段としてもストッパーは使われます。

意外と見落としがちなのが、「子供による親の締め出し」です。

これは、親がベランダで洗濯物を干している時などに、鍵の開け閉めを覚えた子どもが窓を閉めてしまい、親が室内に入れなくなるというトラブルです。

ベランダから親が子供にもう一度窓を開けてくれるようお願いして解決する場合もありますが、なかなか思うように開けてもらえずに近隣の人に助けを求めることもあるそうです。

予定に遅れてしまったり、冬場の場合などは親が風邪をひいてしまったり、ということもあります。

締め出しの場合の被害は、空き巣や子どもの転落事故に比べると些細なことと思われるかもしれません。

しかし、締め出しが原因で会社に遅刻したり風邪をひいて仕事を休んだりしてしまうと、入居者の社会的信用にかかわるかもしれません。

そのため、大家さんは「これも窓ストッパーを必要とするトラブルだ」と認識しておいた方が良いでしょう。

こういった細かいことの対応策を用意しておくこと、そしてそれをアピールすることは、入居者の心を掴むために必要なことではないでしょうか?

転落防止策として窓ストッパーはとても有効!

ベランダや窓から子どもが転落するのを防ぐには、いくつか方法があります。

ベランダの手すりを乗り越えやすくするもの(足場になるもの)はベランダに置かない、ということも大切ですが、まず、子どもをベランダに出られない状況に置くことが肝要です。
その点、窓ストッパーは大変有効です。

そもそもベランダに出ることがなければ、転落事故は起こりませんよね。

子どもの手が届かないところに窓ストッパーを取り付けておくことや、容易に開けられない補助ストッパーを設置しておくことが、転落防止になります。

先程お伝えした「締め出し」を防止するための対策も、基本的な考え方はこの転落防止対策と同じです。

子どもが窓を閉められないようにすることは、開けられないようにすることと同じだと考えられるからです。

また、夏場、窓を開けて網戸で過ごす家庭もあるかと思いますが、網戸用の窓ストッパーもあります。

余裕があれば、網戸用窓ストッパーも購入しておくと良いでしょう。

そうすることで、より多くの安心感を、入居者に与えることができるのではないでしょうか。

防犯用窓ストッパーも効果あり!

前述のとおり、窓用転落防止ストッパーにはメリットがあります。

一方、防犯用ストッパーについてはいかがでしょうか。

実は、高層階の入居者ほど、窓の施錠を怠りがちです。

例えば7階の住人の場合、地上からかなりの高さがあるため、「2階・3階ならともかく、まさか自分の家に侵入されることはないだろう」と思ってしまうからだと言われています。

しかし、空き巣が侵入しやすいのは無施錠の部屋なのです。

空き巣の侵入方法にはガラスを割って解錠する方法がありますが、ガラス破りは音で通報される可能性が高いので、無施錠の部屋がまず狙われます。

実際、5階以上の高層階は無施錠の家が多く、侵入されやすいというデータもあります。

窓にストッパーを取り付ければ犯人が解錠するまでの時間が長くなるので、侵入をあきらめるといわれています。

つまり、防犯用窓ストッパーは高層階ほど有効なのです。

入居者のことを考えると転落防止用だけでなく、防犯用窓ストッパーも検討に値するかと思います。

転落防止用・防犯用窓ストッパーの価格は?

転落防止用・防犯用窓ストッパーにも色々あります。

まず、「窓ストッパー」以外にも「窓ロック」、「窓ガード」、「補助錠」という名称で販売されていることもあるので、探す時には注意してみて下さい。

サッシに取り付けるもの、ガラス面に張り付けるものなど使用方法も様々です。

価格は、1つ100円~1000円程度のものが多いです。

素材は重い金属製のもの、プラスティック製のものなどがあります。

使いやすさや頑丈さも色々ありますので、興味があるならホームセンターや家電量販店などで現物を見ておいても良いかと思います。

窓の数すべてを用意しなくてもよいかとは思いますが、最低でもベランダに出る窓の分は用意しておいても良いのではないでしょうか。

今ならネットでも気軽に購入できます。

あらかじめ設置しておいても良いですが、あえてパッケージを開けずに入居者に見せることをお勧めします。

パッケージから出した現物のままだと、使い方が分からないことがあるからです。

細かい点ですが、どのように使用するのかを見せるため、パッケージのままの方が良いでしょう。

そうすれば、「前の居住者の使い回しではなく、入居者のために新品を買ってきました」というアピールにもなるかと思います。

転落防止・防犯窓ストッパーはコストパフォーマンスが良い!

大家さんにとって、空室を回避するためには部屋を清潔にしておくことが大切ですが、キッチンや浴室のリフォームを考えると30万~100万円くらいかかることもあります。

少しでもコストは減らしたいものです。

その点、転落防止用・防犯用窓ストッパーは数百円から数千円で安全性を確保できます。

しかも、上手にアピールすれば、入居希望者にも十分に好印象を与えることができます。

また、「部屋のインテリアや子供の成長に合わせて安全対策を取りたい」という入居者もいるでしょう。

そういった希望がある方にも、こちらから安全性を提案したという事実は決して悪印象にはなりません。

また、転落防止グッズはDIYで自作することも可能です。

突っ張りポールや格子やワイヤーネットなどでおしゃれな転落防止グッズを作っている方は沢山いらっしゃいます。

そのため、内装にこだわりがある方やDIYがお好きな方は自分で対策を取ってくれるかと思います。

それでも、こちらが転落防止窓ストッパーを案内したことによって、入居者が必要性を認識したということになれば、十分に好感度を上げることはできるかと思います。

まずは防犯用!それから転落防止窓ストッパーを勧めよう

「窓ストッパーなんて安いもので好感をもってもらえるのか?リフォームなどお金をかけないとダメじゃないかな?」という心配をしている人もいるでしょう。

しかし、防犯用ストッパーは、入居者の財産を守るために役立ちます。

また、転落防止用ストッパーは、入居者の生命を守るために役立ちます。

締め出し防止用ストッパーは、入居者の社会的信用を守るために役立ちます。

大げさに聞こえるかもしれませんが、そういった役割が窓ストッパーにはあります。

費用がかかっていない分、押しつけがましくなく、自然にプレゼンすることもできるとポジティブに考えてみてはいかがでしょうか?

まず、お勧めするならば、防犯用のストッパーをご案内するのが無難でしょう。

会話の流れによっては、転落防止用ストッパーもお勧めすることにしてみてはどうでしょう。

大切なことは、「安全に配慮しています」「入居後のこともちゃんと考えていますよ」と入居希望者にしっかり伝えることです。

窓用ストッパーが契約の最後の一押しに!

防犯用・転落防止用の窓ストッパーは高価なものではありません。

それにも関わらず、入居者に好印象を与えることができるアイテムです。

形は小さいものですが、その効果は決して小さいものではありません。

契約を迷う人にとっては、「きちんと入居者のことを考えてくれている」という小さな好感の積み重ねが最後の一押しになることもあります。

一度試してみる価値があるのではないでしょうか。