「インテリアをこだわって揃えたのに何かが足りない」と思ったことはありませんか?
それは、もしかすると何も手を加えていない窓のせいかもしれません。
部屋の中でも大きな割合を占める窓は、アルミサッシに透明な窓ガラスといったシンプルなものが設置されていることがほとんどです。
窓をリメイクするだけで、お部屋の雰囲気が大きく変わります。
ここではDIYで可能な、窓のリメイク術についてご紹介します。
DIYでできる窓リメイク~窓ガラス編~
窓と言われてまず頭に浮かぶのは、窓ガラスではないでしょうか。
窓ガラスは面積が広いため、リメイクするとお部屋の印象が大きく変わります。
お部屋の雰囲気作りに大きく影響する窓ガラスをリメイクする人は少なくありません。
しかも窓ガラスは、DIYでリメイクしやすい場所でもあります。
ホームセンターやネットショップでは、初心者でも挑戦しやすい、窓ガラスをDIYでリメイクするための商品が多く販売されています。
ガラスフィルムで曇りガラス加工を施すと、見た目だけでなく、直射日光を遮る効果やプライバシー保護の効果も得られます。
また、ガラスフィルムにはデザイン性に優れたものも多く、和室に合う和柄風フィルムやレトロな部屋にも合う優しい色合いのカラーフィルムもあります。
全面に貼る方法以外にも、マスキングテープやウォールステッカーを使って、窓ガラスを装飾する方法もあります。
貼って剥がせるので、賃貸物件でも取り入れやすく、デザインに飽きたらすぐに変えられるのも魅力です。
DIYでできる窓リメイク~窓枠編~
窓をリメイクするのに、窓枠にDIYで工夫をする人も増えています。
既存の窓枠をリメイクしたり、DIYで窓を作って二重サッシのようにすると、お部屋の雰囲気が大きく変わります。
既存の窓枠をリメイクする場合、取り入れやすい方法は、マスキングテープを活用する方法です。
レトロなイメージのインテリアで部屋をコーディネートしても、真新しい木目の窓枠があるとどうしても浮いてしまいます。
アルミ製の窓枠の場合は特に、カーテンで隠れるとはいえ、どうにかおしゃれにできないかと考える方も少なくないでしょう。
そこで、手軽に窓枠の印象を変えるのに用いられるのがマスキングテープです。
幅広のマスキングテープはデザインも豊富で、木目はもちろんタイル調のものやコンクリート風のもの、ペイントしたように見えるものまで販売されています。
賃貸物件の場合、窓枠を塗装してしまうと退去の際、原状回復が困難になります。
欲しいデザインのマスキングテープが見つからなくても、マスキングテープの上から塗装をすれば、剥がすだけで原状回復を行うことができます。
マスキングテープでのリメイクは、賃貸物件でも取り入れやすく、比較的簡単なので、DIY初心者にもおすすめです。
DIYでできる窓リメイク~内窓編~
もっと手を加えておしゃれに窓枠をリメイクしたい人は、内窓をDIYで作るのがおすすめです。
内窓は見た目におしゃれなだけでなく、隙間風を予防できたり、部屋の断熱性を高めたりと、さまざまな効果が期待できます。
木材を購入して窓枠の内側にはまるサイズで窓を作る人もいますが、そこまで大がかりなDIYは難しいという人には、フォトフレームを活用する方法もあります。
100円ショップにも販売されている安価なフォトフレームを塗装して組み合わせ、つなぎ合わせるだけで手作りの窓枠を作ることができます。
内窓に入れる窓ガラスは、アクリル板にガラスフィルムを貼って代用するのがおすすめで、はめ込むだけでDIYで作る窓の完成です。
設置の際には、既存の窓枠の内側にはめ込むだけでも良いのですが、窓枠の内側四辺に両面テープで木材を貼り、貼った木材にビス止めすることで、賃貸でも安心して取り付けることができます。
蝶番を使えば開閉できる内窓もDIYできますし、窓枠用のレールを設置して、引き戸タイプの内窓にすることもできます。
設置する場所の窓タイプや、使い方によって内窓のタイプを使い分けDIYすると良いでしょう。
DIYでできる窓リメイク~飾り棚編~
見た目はもちろん、実用性にもこだわりたいDIY上級者の中には、ただ内窓を作るだけでなく、好みの雑貨を並べられる飾り棚を作って窓をリメイクする人もいます。
外の光が入る窓辺に飾り棚を作ることで、自然のバックライトに照らされ、飾り棚があなただけのディスプレイスペースになります。
飾り棚の作り方は、木材を購入して一から作る方法もあれば、既製品の木製ボックスを組み合わせて、窓枠の中に収まるように作る方法もあります。
ここでは基本的な木材から作る飾り棚の作り方を簡単にご紹介します。
【準備する材料】
・飾り棚の柱となる木材2枚
・棚板となる木材
・棚板を乗せるための木材片
・木材片を固定するためのビス
【作り方】
1.既存の窓枠の内側へ、窓の高さにあった木材を左右に貼る。
ぴったりはめ込むことができれば、特に固定しなくても大丈夫ですが、心配な場合は両面テープで固定しても良いでしょう。
2.貼った木材に棚板を乗せるための木材片をビス止めする。
3.2で止めた木材に引っかかるように棚板を乗せる。
飾り棚を作るときは、窓枠の奥行きをきちんと測って、開閉する窓の場合は開閉の邪魔にならない程度の奥行きで作るようにしましょう。
窓だけじゃない!お部屋の雰囲気を変えるドアもDIY
窓と同じように、お部屋の雰囲気に大きな影響を与える建具の一つに内ドアがあります。
この内ドアも、DIYでおしゃれにリメイクすることができます。
手軽に挑戦しやすいのは、リメイクシートやマスキングテープを使う方法です。
窓枠と同じように、部屋の雰囲気に合わせて材料を選び、ただ貼るだけでおしゃれな内ドアに早変わりします。
また、ドアの場合はモールディングを使って、ドア本体に枠を作るのもおすすめです。
立体的なモールディングは、貼るだけでドアに重厚感を持たせてくれます。
ガラス窓がついたドアであれば、ガラスの部分にガラスフィルムを貼って、ステンドグラス風にすると、まるで異国の建具のようにリメイクすることも可能です。
内ドアをリメイクするときには、蝶番を取り外して行うと、綺麗に仕上げることができます。
面倒な場合は、既存の内ドアを生かして、ドアの中心部分にだけリメイクシートを貼っても良いでしょう。
賃貸物件でリメイクするときに気をつけたいこと
DIYで行うお部屋のリメイク術は、さまざまなアイデアがインターネット上でも紹介されています。
それらの情報を参考に、取り入れている人も多いでしょう。
窓のリメイクで使用する、ガラスフィルムやマスキングテープ、リメイクシートは、貼って剥がせるのが特徴の商品が数多く販売されています。
しかしながら、賃貸物件で部屋のリメイクを行う場合、剥がせる材料しか使わずにDIYしたとしても、場合によっては原状回復に失敗してしまうこともあるので注意が必要です。
窓のリメイクは、直射日光が当たる場所であるため、特に気をつけなければいけません。
マスキングテープや両面テープの粘着力は、年数が経てば衰えていきます。
直射日光を浴び続けると尚更劣化しやすく、剥がしにくくなってしまう場合があります。
剥がしにくくなると、のり残りが起きたり、既存の窓枠を傷つけてしまう可能性があるのです。
貼って剥がせる商品は、長期間貼りっぱなしにするためではなく、一時的に貼って楽しむものであることを覚えておきましょう。
そのため、賃貸物件で窓リメイクに挑戦するときは、なるべく窓枠の内側に対して、ジャストサイズの板を、はめ込んで行うのがおすすめです。
ビス止めの際には、はめ込んだ厚みから飛び出さない程度の長さのビスを使うようにしましょう。
DIYに挑戦!窓をステキにリメイクしよう!
窓のリメイクを業者に頼んで行えば、コストもかかります。
DIYで行うことで、費用を抑え、自分の思い描いたデザインを形にできるのです。
もちろんDIY初心者であれば、簡単に好み通りのリメイクはできないかもしれません。
しかし挑戦してみなければ何も始まりません。
窓が寂しいなと感じたら、どんな窓にしたいのか具体的にし、可能な範囲でリメイクに挑戦してみてください。