女性と比べて男性は、好みがはっきりしていて、部屋のインテイリアひとつとっても、こだわりが強いのではないでしょうか。
また、趣味の道具や嗜好品の収集をしている人も多く、その収納や見せ方に苦慮している人もいるでしょう。
そこで今回は、男性の一人暮らしに焦点を当てて、テーマのある部屋づくりやインテリア選びについてまとめてみました。
男性で部屋のインテリアにこだわるタイプは意外と多い
一概には言えませんが、男性は女性と比較すると、こだわりが強い人が多いのではないでしょうか。
例えば食べ物1つとっても、メニューを隅々まで見てオーダーを決めたり、電化製品を買うにも、事前にいろいろと比較検討する手間を惜しみません。
部屋のインテリアなどに関しても、一人暮らしの男性の場合、こだわる、こだわらないが極端に分かれているようです。
中には部屋はただ眠るだけの場所という人もいますが、逆に部屋づくりにとことんこだわるタイプも多いのではないでしょうか。
そこで、男性の一人暮らしの部屋について、テーマ別に部屋づくりやインテリアのアドバイスをしていきたいと思います。
ところで、一人暮らしの男性の素敵な部屋というと、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
物が少なくシンプルで落ち着いた部屋などよいですよね。
また、家具や小物に至るまで、機能性を追求した部屋もカッコいいものです。
そして、何か1つの趣味の道具で飾られた部屋というもの魅力的でしょう。
今回は、この3つのテーマを取り上げてみました。
皆さんにも、テーマやこだわりを持って、自分だけの暮らしやすい部屋づくりを目指していただきたいと思います。
物が少なくシンプルな部屋づくりのポイントは収納力
まず、物が少なくてシンプルなインテリアの部屋は、女性より男性の方が得意ではないでしょうか
なぜなら、女性には洋服や靴やカバン、アクセサリー、また化粧品などの必需品が多く、飾ることが好きな人が多い傾向があるからです。
また、台所回りに関しては、女性はどうしても生活感が出てしまうものです。
しかし男性の一人暮らしの場合は、特に料理好きと言うのでなければ、台所回りは本当に必要な物だけを揃えれば、すっきりするでしょう。
使わないのなら炊飯器やオーブン、調味料だって要りません。
コーヒーを淹れる程度であれば、備え付けの棚などにカップやコーヒーメーカー一式を収納してしまえば、調理台に物を置かなくて済みますね。
このように、シンプルな部屋づくりのコツは、物は必要最低限を所持し、すべて外から見えないようにしてしまうことです。
例えばクローゼットなどにしても、本当に身に着けるものだけを、必要な分だけ持ち、すべて収納してしまうのがよいでしょう。
言い換えれば、部屋の造作や収納家具がすでにインテリアであるということです。
そのためには、常に物に対しての収納力を100%確保しなければなりません。
逆に必要な物が多い人は、それなりのスペースと収納力がなければ、シンプルな部屋づくりはできないのではないでしょうか。
インテリアの色数を抑えることで部屋に統一感が生まれる
もう1つ、男性のシンプルな部屋づくりのポイントは、色使いを2~3色程度に抑えることです。
すっきりさせたいならモノトーンの白と黒、ポイントにグレーかシルバーを使う程度ですね。
そして、インテリアがモノトーンの場合は、壁はコンクリート打ちっぱなしがよく似合います。
かなり都会的で洗練された部屋になるでしょう。
落ち着いた部屋にしたいならば、こげ茶とアイボリー、ポイントに木肌と同じベージュか、モスグリーンといったくらいがよいでしょう。
そもそも賃貸などは、壁が白、床が木目といった物件が多いので、さらに色や柄を使いすぎないことが大切です。
インテリアは、床が木目の茶色系なら、ラグマットはアイボリー、ソファはこげ茶、テーブルは透明か床と同じ茶色の素材などが合いますね。
このように、家具などはできるだけ色味を揃え、色数を抑えることで、部屋に統一感が出て、落ち着いた部屋になります。
そしてもう1つ、照明は電球色の間接照明がお勧めです。
昼光色は読み書きなどには最適ですが、コーヒーを飲んでソファーで寛ぐような場面は、やはり電球色が落ち着けます。
男性の部屋ならではの機能的なインテリアや小物の見せ方
次に、家具や小物など機能性を追求した部屋づくりのポイントを紹介しましょう。
基本的な注意点はシンプルな部屋と同じなのですが、1つだけ違うポイントがあります。
それは、一部見せる収納を活用することです。
男性には、家電オタクと言ってもよい人が結構多いですよね。
お掃除ロボットや有名メーカーの羽なし扇風機は持っていて当たり前で、声で電気やテレビをつけるスマートデバイスなども導入済みではないでしょうか。
そして、機能にこだわる人はもちろんデザイン性にもこだわります。
海外メーカーの電気ケトルや電気暖炉など、機能的かつおしゃれな家電にも通じているはずです。
そこで、シンプルな部屋のようにすべてを収納してしまうのではなく、お気に入りの家電や小物のいくつかは、定位置を決めて敢えて見せるようにします。
例えば、フォルムのきれいな電気ケトルとコーヒーメーカーは、インテリアとして敢えてカウンターに出しておくなどです。
また、小物などはあちこちにあると部屋がうるさくなりがちなので、オープン収納の格子の棚などを設置し、1箇所にまとめるのがポイントでしょうか。
ただ、いくらお気に入りといっても、インテリアそれぞれの主張が強いため、敢えて見せる物の数は抑え気味にしましょう。
趣味を生かしたインテリアで部屋にテーマを
最後にご紹介するのは、これまでと逆に、趣味の道具や集めているものを前面に押し出した、テーマのある部屋づくりです。
例えば、音楽が趣味の人なら、インテリアにオーディオを置いたり、楽器をディスプレイするのもよいでしょう。
そして、楽譜やCDのジャケットなどを、見せる収納棚などに、絵のように飾るのもおしゃれですよね。
サーフィンが趣味の人なら、お気に入りのボードを壁面に飾ったり、思い切ってヤシの木をディスプレイするなども楽しそうですね。
他にも、例えばアンティーク調やレトロ調、アーリーアメリカン調など、好きな国の好きな時代をテーマに、家具や小物を統一するという手もあります。
アンティークの革張りのソファーと木のテーブル、前面の壁にはレンガ調の壁紙を配して、冬はその前にLEDの炎が揺らめく電気暖炉を置きます。
また、ディスプレイ用の木の吊棚などを吊るして、集めた小物を飾るのもよいですね。
部屋自体のライティングはもちろん電球色で、吊棚の下の低い位置にダウンライトなどを付ければ、まさにアメリカの暖炉のある部屋のようです。
このように、1つのテーマに絞って、インテリアに統一性を持たせると、男性の一人暮らしでも、部屋に帰るのが楽しみになりそうですね。
男性が部屋やインテリアにこだわれるのは一人暮らしの今
ところで、男性にしても女性にしてもそうですが、このような自分の好みや趣味を気兼ねなく楽しめるのは、一人暮らしならではです。
もし、将来の家族が同じ趣味趣向ならばよいのですが、そうとも限りませんよね。
例えば結婚すると、妻の好みも取り入れなければなりませんし、子供が生まれようものなら、安全性が最優先になってしまいます。
「子供の手が届く高さに物を置かないで」だとか、「掃除が大変だから物を物を並べないで」などと怒られてしまいそうですね。
とてもインテリアだ小物のディスプレイだなどと言ってはおられません。
また、趣味などに自由にお金をつぎ込めるのも、一人暮らしだからこそでしょう。
それならば、それができる今、とことんこだわって、落ち着く空間や好きな物に囲まれた好みの空間を作っていただきたいと思います。
部屋の住み心地がよいと、心身ともに落ち着けてリラックスできますし、好きなものに囲まれた暮らしは、それだけで幸せです。
そして、きっとそれは仕事やライフスタイルなどにもよい影響を与えるでしょう。
部屋は寝るだけではなくこだわって楽しむもの
一人暮らしの男性で、部屋づくりにこだわることができるのは、バイタリティーがあり、心に余裕がある証だと思います。
なぜなら、仕事や生活に疲れ果てていたら、とても部屋にこだわることはできないからです。
皆さんも、帰って万年床に潜り込み、そのまま朝を迎えるだけの生活にならないように、ぜひ自分なりの素敵な部屋づくりを楽しんでみてください。