遠距離恋愛をなさっている方にとって、結婚を考えることは近距離で会える距離にいるカップルよりも大きな問題です。
将来に不安を感じてしまい、遠距離恋愛になるときに別れてしまう方もいることでしょう。
そんな方も一度立ち止まって、一度ふたりの将来を考える話し合いの場を設けてはいかがでしょうか。
今回は、遠距離恋愛の結婚に向けた、住む場所の探し方を考察します。
これから遠距離恋愛や遠距離結婚をはじめる方へ
「遠距離恋愛」「遠距離結婚」というと、どのようなイメージがあるでしょうか。
やはり、すぐ会えないことや寂しさ、相手への信頼など不安になる要素は多いようです。
確かに、いつでも会える距離にいるカップルに比べればそうかもしれません。
しかし、それは一昔前の価値観ともいえます。
現代はメールだけでなく、LINEのような無料通話アプリもできています。
連絡を取ったり、相手がこちらのメッセージを見ているかはすぐに分かります。
また、Skypeなどお互い顔を見て話せるツールも発達したため、距離的なものに対する不安は、一昔前よりも軽減されているのです。
実際に、パートナーと住む場所を別にして暮らすという生活は、そう珍しいものでもありません。
子供を転校をさせたくないが故に、単身赴任者で一人で暮らしている方も多いですよね。
そのような方も、近年はSkypeなどで連絡を取り合って、子供との時間をちゃんと確保して生活を充実させている方もいらっしゃいます。
パートナーと離れて暮らすことに、ネガティブなイメージを持たなくてもいいのです。
一昔前に比べると、遠距離でパートナーと暮らすには格段に環境が良くなってきています。
あとは、お互いの努力次第なのです。
遠距離恋愛者の夢は住む場所が一緒になる結婚
遠距離恋愛カップルの結婚のスタイルは、主にふたつです。
一緒に住む結婚か、離れていても籍を入れる別居婚です。
これは恋愛の時点でもいえることですが、遠距離結婚のメリット、デメリットとは一体何なのでしょうか。
一緒に住む結婚のメリットは、やはりいつでも顔を合わせられることです。
一般的に、独身の方が既婚者よりも平均寿命が短いというデータもあるとおり、一人で住むととかく生活が乱れがちです。
パートナーと住む場所を同じくすることで生活に張りが出たり、支えになる人がいて頑張れるという精神的な充足が大きくなります。
逆に、デメリットは常に顔を合わせることで、相手のことが見え過ぎてしまう点です。
同棲をはじめるカップルにもよくいわれることですが、相手との距離が近過ぎて相手の嫌なところが見えてしまうというものです。
これは、長い間もっと一緒にいたいと願っており、念願叶って一緒に住みはじめた遠距離恋愛カップルに顕著に出てきます。
離れている間に相手の理想像を高めすぎている傾向が強いため、一緒に住むと「こんなはずじゃなかった」とマイナスギャップを抱いてしまいがちです。
遠距離恋愛カップルにとっては、長い時間一緒に過ごせるようになることが夢かもしれませんが、理想の肥大化に注意しましょう。
パートナーと住む場所を別にするのは不経済!
お互いが一緒に暮らすメリットやデメリットの次は、離れて暮らすメリットやデメリットについて考察します。
前の章でもお話ししましたが、結婚していても離れて暮らすことは、そう珍しいことではありません。
最近は、Skypeなどの顔が見られるツールも出来たことで、家族のいる方が単身赴任をしても、パートナーや子供とのコミュニケーションも取りやすくなっています。
むしろ、離れて暮らすことで家族のために時間を作るように努力でき、自分の時間も作れるという点が、離れて暮らすメリットといえます。
しかし、元々一緒にいたカップルが結婚していきなり別居となると、不安や気持ちのすれ違いが起こってしまいがちです。
また、子供が小さいうちは、育児の負担を片方のパートナーに任せきりにしてしまうため、精神的な負担も大きくなります。
離れて暮らすのは、元々遠距離恋愛をしていたか、子供がある程度大きくなった家庭に適しているのかもしれませんね。
そして、住む場所を別にした結婚生活には、もうひとつ大きなデメリットがあります。
それは、家庭にもたらされる金銭的収益の差です。
同じ町で考えれば、一人暮らし用の部屋をふたつ借りるよりも、二人で住める部屋をひとつ借りた方が大幅に家賃は安くなります。
これは家賃だけにとどまらず、互いに一人暮らしをするより、同居した方が家庭で使う全ての支出は大きく減ります。
例えば、光熱費も二人で住めばその2倍かかるというものではありません。
これは、光熱費などはいずれも料金内に基本料金や下水使用量などが乗っているためです。
使用した量だけで請求額が決定しないため、二人で住んでも使用量は2倍にはならないのです。
もし、貯金を作りたい遠距離カップルの場合、一緒に住めるのであれば結婚を検討する余地は十分あるといえそうですね。
遠距離カップルが結婚を決めた理由
世に多くのカップルがいるなかで、遠距離恋愛をする方が結婚を意識したり、実行するタイミングというのはどのような場面なのでしょうか。
これは、主にふたつのきっかけによるものであることが多いです。
ひとつは、何かの節目です。
転勤や実家に戻って家業を継ぎ始めたなど、距離的な問題が解決したときなどは、その最たるものといえます。
ほかにも、貯金額が貯まったり年齢的な節目が訪れたり、そのようなものが背中を押し、結婚を決意する方が多くいらっしゃいます。
もうひとつは、どうしても一緒にいたいという思いから結婚を決意し、距離的な問題をその後に埋めていくというものです。
世の多くの遠距離恋愛は、お互いの生活に恋愛を合わせていくスタイルで成り立っています。
お互いの恋愛、結婚のために住む場所や生活を構築するのです。
具体的にいえば結婚をするために、もっと相手の近くで働ける場所に転職するなどです。
状況が変わることを今の生活の中で待つのではなく、自ら一緒になるために変えにいくことで結婚を実現していくのです。
結婚して住む場所を決める前に福利厚生を確認
「遠距離恋愛」といっても、その距離は人によって様々でしょう。
距離が長ければ長いほど、やはり一緒に過ごすためには自ら環境を変えなければいけない必要性が強くなるでしょう。
このときに必ず確認したいのが、会社の福利厚生です。
例えば、遠距離恋愛のカップルが栃木県と神奈川県に住んでいたとします。
JR湘南新宿ラインは高崎線と東海道線、宇都宮線と横須賀線がそれぞれ直結しており、高崎~小田原、宇都宮~逗子間は電車一本で行くことが可能です。
宇都宮~横浜間は電車の移動時間が約2時間20分です。
確かに、この距離でどちらか一方が片方の生活拠点に引っ越して通勤するのは、かなり厳しいでしょう。
しかし、お互いに中間地点の埼玉県の大宮に住む場所を移した場合はどうでしょうか。
両者とも約1時間の通勤時間で、一緒に過ごせることが可能になります。
このときに注意したいことの一つとして、通勤にかかる交通費です。
宇都宮~大宮間を通勤する場合、電車移動時間は約1時間で、1ヶ月の定期代は37,320円です。
この交通費を通勤費用として、勤め先がいくらまで負担してくれるかなども、住む場所を決める上で重要な問題になります。
また、籍を入れた場合の単身赴任手当てや家賃補助、社宅制度など、結婚後に使える福利厚生は色々あります。
自分達で遠距離を縮める努力をする場合は、お互いの職場の福利厚生制度も調べた上で検討しましょう。
遠距離の状況を変えて結婚するには必ず自分で決断をしよう!
遠距離恋愛をして結婚を考えていても、どうしても今の住む場所や生活を変えたくないという方も多いと思います。
このようなときに一番やってはいけないのは、誰かの意見に流され、妥協したまま選択肢を選ぶことです。
結婚をする上で片一方の我慢や妥協、「あのときこうしなければ…」という後悔は、トラブルや不幸を招いてしまいます。
どんなに時間がかかってもパートナーと意見をすり合わせ、お互いが納得する答えを探すことを模索しましょう。
今まで一生懸命に仕事をやってきた方なら、新しい場所に引っ越して転職したとしても、これまでの経験が生きるでしょう。
ただし、簡単に仕事が見つかる場合もあれば、なかなか見つからないケースもあります。
そのため、遠距離恋愛の方が本当に結婚したいと思うのであれば、結論を早々に出さずに、パートナーと納得するまで話し合ってみましょう。
結婚するにせよ別の道を歩くにせよ、納得をしてその道を進めるように時間をかけて話し合うことが大切です。
遠距離をどう埋めるか?話し合いの場を設けよう!
遠距離恋愛者が結婚し、住む場所を同じくするには、状況が変わるのを待つだけではどうしようもないこともあります。
自分でその環境を変えなければならないとき、パートナーに任せきりや我を通しすぎ、第三者の意見に流されるのもよくありません。
お互いにとって大切な問題である以上、お互いの意見をちゃんといって話し合うことが大切です。
時間をかけてもパートナーと納得のいく方法を検討しましょう。