テレビなどでよく宣伝されているbs放送ですが、急に映らないといったトラブルが報告されています。
何故そのような事態が起こるのでしょうか?
この記事では、bsについての解説や、bs放送が映らなくなる原因とその対処方法をご紹介します。
bsとは?
「bsが急に映らない状態になった」といったトラブルの原因や対処法を解説する前に、まずはbsとは何かをご説明します。
bsとは「Broadcasting Satellite」の略で、放送衛星のことを指します。
上空の放送衛星に各局が放送電波を送り、放送衛星から各視聴者に配信されています。
そこからマンションや一軒家のアンテナを介し、テレビを視聴することができます。
bs放送を受信するためには、アンテナと専用のチューナーが必要となりますが、最近はチューナーは内臓されている受信機もあります。
基本的には民放視聴は無料ですが、bs放送は有料となります。
bs放送を視聴するということは、NHKに支払う通常の受信料に追加して衛星契約を結ぶことになり、その分の料金が追加で発生します。
その代わりに、bs放送でしか見られないスポーツ番組やディズニーチャンネル、ドラマやバラエティなどを視聴することができます。
bs放送の視聴にはいくらかかるのか?
では、bsの視聴料はいくらかかるのでしょうか?
それは、受信料の支払い方法によって変わってきます。
まず、一般的なNHK受信料は、振込の場合、1か月1,310円、2か月前払いで2,620円、半年前払いで7,475円、1年前払いで14,545円です。
口座・クレジット払いの場合は、1か月1,260円、2か月前払いで2,520円、半年前払いで7,190円、1年前払いで13,990円となります。
さらに、bsを視聴する場合にはNHKの衛星契約も結ぶことになるので、その分の料金がかかります。
その料金は、振込の場合、1か月2,280円、2か月前払いで4,560円、半年前払いで13,015円、1年前払いで25,320円です。
口座・クレジット払いの場合は、1か月2,230円、2か月前払いで4,460円、半年前払いで12,730円、1年前払いで24,770円となります。
支払い方法や前払いするかどうかによって、料金は多少変わりますが、およそ1か月で1000円ほどプラスの料金が発生しています。
追加料金を払ってまで視聴しているのですから、「bs放送が急に映らない!」ということになっては大変困りますね。
bsとcsの違い
bs放送とよく似たものに、cs放送がありますね。
テレビなどでよく耳にするbs放送とcs放送の違いは何でしょうか?
csとは「Communication Satellite」の略であり、通信衛星のことを指します。
bsは放送が目的の衛星ですが、csは通信が目的とした衛星で、主には企業からの受信を目的とした衛星でした。
放送法が改正され、1989年にはcsでも一般向けの放送が可能となりました。
放送している番組も、bsは高画質かつハイビジョンの番組がほとんどなのに対して、csは映画やスポーツ、海外ドラマなど専門的な番組が多い特徴があります。
bsを視聴する場合にはNHKに対して受信料を支払いますが、cs放送の視聴ではスカパーと契約することになります。
アンテナなどはbsと共通なので特に工事などは必要ありませんが、スカパーに加入し、料金を支払うことになります。
また、bs放送は月額を支払って全てのチャンネルを視聴できますが、cs放送は1チャンネルから見たい番組を選ぶことができます。
しかし、cs放送も、bs放送と同様に急に映らなくなるというトラブルがあります。
では、bs放送が映らない原因とその対処法を、次の項目でご紹介していきましょう。
「bsが急に映らない!」となった場合はエラーコードを確認
「bsが映らない!」「急に映らなくなった!」という場合、すぐに修理の電話をするのではなく、まずは自分で確認できるところをしっかり確認してみましょう。
・エラーコードの確認
テレビにエラーコードが表示されている場合には、そのエラーコードを確認しましょう。
エラーコードには様々な意味がありますが、エラーコードの意味は次の通りです。
・E100…B-CASカードが挿入されていない
・E101・E102…B-CASカードの不具合
※B-CASカードとは、デジタル放送を受信するために受信機に挿入されているカードです。
内臓・装着されているものもありますが、B-CASが入っていないとデジタル放送を視聴することができないため、正しく挿入されているのかチェックしておきましょう。
・E103…契約外のチャンネルを選択している
・E200…放送されていないチャンネルを選択している
・E201…電波が弱い
・E202…信号が受信できていない
・E203…現在放送されていない
・E204…存在していないチャンネル
・E205…契約外のチャンネル
・E209…アンテナケーブルがショートしている
・E400、E401、E402…データ受信に失敗
エラーコードが出ると慌ててしまいますが、その意味が分かればbsが映らない原因も分かって、自分で対処できるかもしれません。
急に映らない状態になった場合に考えられる他の原因
また、エラーコードの他にも、いくつかの確認事項があります。
順番に見ていきましょう。
・他のチャンネルは映るのか?
他のチャンネルが映らない場合、テレビ自体の故障の可能性も考えられます。
bs放送だけではなく、他のチャンネルも映るのか確認しましょう。
そして、一度テレビの電源を切って、5秒置いてからもう一度、電源を入れてみます。
そうすることで、テレビが映るようになる場合もあります。
・テレビのケーブルはきちんとささっているか?
次に、テレビ本体とbs端子をつなぐケーブルが、きちんとつながっているかを確認します。
ケーブルが緩んでいたり外れていたりしては、当然、bs放送は映りません。
また、ケーブルが外れていなくても、きちんと正しい位置につながっているかも確認しましょう。
上記の条件が満たされていないと、急に映らなくなるという事態が起こります。
それらに問題がなければ、次にアンテナの問題が考えられます。
bsが急に映らない原因はアンテナ?
まず、アンテナの受信機に電気が供給されていなければbs放送を視聴することはできません。
アンテナに電気が通っているのかはテレビで確認できるので、テレビの設定画面からbs受信設定を選択し、bsの受信がONになっているかを確認してください。
そして、アンテナのレベルもテレビ本体から確認できるので、チェックしてみましょう。
アンテナのレベルが低いなどアンテナに支障がある場合、外にあるアンテナを確認します。
地域によってはアンテナに雪が積もって見られなくなるといったケースもありますし、1㎜ずれただけで急に映らない状態になることもあります。
また、一見、アンテナに異常がなくても、アンテナ自体が古くなって映らなくなることもあります。
個人住宅の場合は自分でアンテナを調整することも可能ですが、集合住宅などの共同アンテナの場合は、アンテナには勝手に触らずに、管理会社に連絡を入れましょう。
bsが映らない原因は様々
bs放送には、地上波では見られない番組が視聴できるというメリットがありますが、急に映らなくなるというトラブルも起きています。
bs放送が映らない原因は様々で、それによって対処方法も変わってきます。
急にbs放送が映らなくなっても、慌てずに確認事項をチェックして対処していきましょう。