普段から私たちが当たり前に使っている窓ですが、稀に窓が閉まらない・開かないなどのトラブルが起こることがあります。
窓が閉まっていない状態ではそのまま外出ができなくなりますし、防犯上とても困ります。
では、何が原因で窓が閉まらなくなるのでしょうか?
窓が閉まらないときの原因と対処方法についてご紹介します。
窓の種類で閉まらない原因は違う!
窓が閉まらなくなってしまうと外出が出来なくなるので、早急に対処が必要となりますが、窓は種類によって開閉の仕組みが違います。
その為、窓の種類によって閉まらなくなる原因と対処方法は変わってきます。
では、窓の種類別に閉まらない原因・対処方法についてご説明します。
まずは一般家庭で主に使用されている窓からご紹介します。
一軒家やマンションなどの窓は、基本的には横引きタイプの窓がほとんどです。
横引きタイプの窓とは、窓を横にスライドすることによって開け閉めができる窓です。
横引きタイプの窓にはいくつか種類があり、中心から左右に開く引き分けタイプと片方だけ開く片引きタイプ、そして、左右どちらからでも開く引き違いタイプに分かれています。
そして、住宅のベランダなどに取り付けられている窓のタイプはほとんどが引き違いタイプの窓です。
このような窓の場合、閉まらなくなる原因はどこにあるのでしょうか?
次の項目で、横引きタイプの窓の閉まらない原因・対処方法についてご紹介します。
横引きタイプの窓が閉まらない原因とは?
横引きタイプの窓が閉まらない原因と対処方法についてご紹介します。
横引きタイプの窓は、窓下についている戸車をレール上に滑らすことによって窓をスライドさせる仕組みになっています。
その為、横引き窓が閉まらないという場合には、そのレールか戸車に何か原因がある場合がほとんどです。
まずは、窓を滑らせているレール部分にごみやほこりが詰まっていないかを確認しましょう。
ごみやほこりがレールに詰まっていたら当然に窓の滑りが悪くなり、開け閉めが難しくなります。
レール上のごみやほこりがあった場合は、掃除機で吸い出す、空のスプレーで空拭きして吹き飛ばす、もしくは専用のブラシで掃き出すなどして取り除きましょう。
掃除機などでは吸い取れないようなこびりついている汚れであった場合は、歯ブラシや割りばしの先に布を巻いて汚れをふき取ります。
そして、レールに汚れなどがない場合は、窓の戸車の調整をしましょう。
窓の下方にはプッシュボタンがあり、まずは左右のプッシュボタンをはずします。
そして、プッシュボタンをはずした部分をドライバーで右回りに回すと窓全体が上がり、滑りやすくなります。
左右同じ高さになるように調節して、プッシュボタンを取り付けます。
このように、調整しても閉まらない場合には、何か他の原因がある可能性が高い為、業者に修理の依頼が必要となります。
そして、戸車の調節もメーカーによっては個人でできないケースもある為、事前に説明書などで確認しておきましょう。
上げ下げ窓を開閉する仕組みは2種類
次に、上げ下げ窓が閉まらないときの原因と対処方法についてご紹介します。
上げ下げ窓とは引き違い窓を縦にしたような仕組みのタイプの窓で、窓を上下にスライドさせて開閉ができる窓のことを指します。
片方だけ動くタイプの窓をシングルハング、上下2枚動かせるタイプの窓をダブルハングと呼び、ダブルハングタイプの窓が一般的です。
そして上げ下げ窓には開閉や仕組みも2種類に分かれます。
窓枠の下に取り付けられたレバー錠を握って開閉するレバー錠タイプと、上と下どちらかに取り付けられた取ってを使って窓を開閉し、窓の開閉角度を自由に調整できるバランサータイプに分かれます。
上げ下げタイプの窓が閉まらない、もしくは開かない等の症状が出た時、閉まっている状態のときはまず補助ロックがかかったままになっていないかを確認しましょう。
ロックがかかっていないことを確認したら、ワイヤー故障、もしくはバランサーが原因の可能性があります。
バランサーが原因の場合は、バランサーのネジを締める・緩めるとバランサーの調整が出来ます。
しかし、バランサーはメーカーによって個人で調整できるタイプとできないタイプに分かれる為、あらかじめ確認しておきましょう。
そして、ワイヤーの故障の場合、修理は個人では難しい為、修理は業者の人にお願いすることになります。
ルーバー窓はガラスホルダーが原因?
ルーバー窓とは、ハンドルを回転させることで開く窓のことです。
何枚ものガラス、もしくはアクリル板でできた羽上のルーバーをハンドルで回転させることによとでルーバーがガラス状に開き、開閉する仕組みです。
外から覗かれにくい構造な為、浴室やトイレの換気用窓として使用されています。
ルーバー窓が閉まらない場合には、まずルーバーのガラス面に何か異物がはさまっていないかを確認し、もし何かはさまっていた場合には取り除きましょう。
そのように対処しても閉まらない、もしくははさまっているものがなかった場合には、ガラス部分の端にあるガラスホルダーが原因と考えられます。
ガラスホルダーと枠の気密材がこすれている、もしくはオペレーター装置の変形・すり減りが影響している可能性が高いです。
そして、このような症状の場合は個人での修理は難しいので、修理の業者に依頼する必要があります。
滑り出し窓はハンドルかアーム部分を確認
滑り出し窓は縦滑り出し窓、横滑り出し窓の2種類に分かれます。
この窓のタイプも家ではあまり使われていませんが、オフィスやビルの窓として使われていることはあります。
開口したときに90度に開く為、換気が行いやすく、普段の掃除も比較的楽に行えます。
そして、滑り出し窓はハンドルを回して下のアームを動かすことで開閉ができる仕組みになっています。
このような滑りだしタイプの窓の場合、閉まらない原因はハンドル、もしくはアーム部分の故障の可能性が高いです。
まずはアーム部分にごみやほこりが付着していないかを確認し、もし付着している場合には取り除きましょう。
もし、アーム部分に目だった汚れがない場合にはハンドル、もしくはアームが破損している可能性が高い為、業者の人に修理してもらう必要があります。
内倒し・外倒し窓が閉まらない場合
内倒し・外倒し窓についてご紹介します。
内倒し・外倒し窓とは窓の下方を軸にして開閉するタイプの窓です。
内側に開く内倒しタイプと外側に開く外倒しタイプの2種類に分かれます。
換気性に優れている為、換気用に天井などに取り付けられています。
内倒しの窓が閉まらない原因は主にアーム部分の不具合と考えられます。
まずは窓のアーム部分に異物がないかを確認しましょう。
アーム部分に異物があればそれを取り除き、再度閉めてみましょう。
もし、異物を取り除いても閉まらない、もしくは異物が確認できなかった場合にはアーム部分の変形・もしくはすり減っている可能性があります。
この場合は業者にその旨を伝え、修理・または交換となります。
わからない場合は説明書の確認を
窓の種類によって閉まらない原因は様々で、その対処方法も原因によって変わってきます。
個人で対処できることもあれば業者に修理、もしくは交換を必要とする場合があるので、説明書などで確認をし、適切な処置を行いましょう。
もし原因などが全くわからない場合には下手に触らず、専門の業者の人に依頼することをおすすめします。