旦那さんの収入が月々20万円で、不安に思っている奥様は大勢います。
結婚当初は旦那さんの収入のことを深く考えずに生活を送っていても、月々の収入が20万円というのが高いのか低いのか、どう生活を送れば暮らしが楽になるのか疑問に思ってしまうと思います。
その不安を取り除くために、旦那さんの収入が20万円という家庭はどういう生活をすれば良いのかを具体的に、前向きに考えていきましょう。
旦那さんの収入が20万円の人の割合
総支給額が25万円で奥様と2人暮らし(扶養が1人)、または奥様とお子様の3人暮らし(扶養が2人)の場合、保険料や税金、年金など毎月必ず払わなければいけないお金を差し引いて手取りは、およそ20万円となります。
ボーナスを考慮せずに単純計算すると、年収は300万円となります。
では、この年収が300万円というのは日本ではどれくらいの割合でいるのでしょうか。
2013年の厚生労働省の発表によると、世帯収入が300万円未満の人の割合は32.7%です。
周りを見渡すと3人に1人の収入が、手取りで20万円以下ということになります。
そして、年収が400万円未満の人は45.9%と、かなりの割合を占めていることが分かります。
逆に、世帯収入が大台の1000万円を超えているのは11.3%です。
意外にも、多くの家庭が年収が1000万円を超えていて驚きますが、これは旦那さんと奥様が共働きの家庭も含めての数字です。
以前に比べて共働きの家庭が増えているので、世帯収入は高くなっています。
日本の世帯収入の平均は537万円ですが、年収がとても高い一部の人が引き上げているので、実情とは少しかけ離れて今す。
そこで、さらに家庭に目を向けた中央値という数字があります。
この中央値は432万円なので、世帯収入が300万円以下というのは、低いことが分かります。
ですが、ガッカリしないで下さい。
世帯収入が300万円だからといって、落ち込むことはありません。
今、旦那さんの収入が20万円で年収が300万円でも、しっかりとした計画と考えを持つことで希望が見えてきます。
旦那さんの収入が20万円でも貧乏な家庭と裕福な家庭がある
日本の3人に1人は、世帯収入が300万円以下です。
しかし、世帯収入が300万円以下だと推測されるのに、生活が苦しそうに見えない家庭があります。
それを見ると、「どうして我が家は毎月、生活がギリギリなんだろう」、「何が違うのだろう」と感じますよね。
それは、旦那さんの収入である20万円の使い方の違いです。
例えば、旦那さんが給料日に20万円を持って帰って来て、家賃を払い、光熱費を払い、携帯代を払って、手元に残ったお金は数万円になったとします。
では、この数万円をどう使えば良いのでしょうか。
お金の使い方は、いくつかのジャンルに分けることが出来ます。
まずは「消費」です。
シャンプーや洗剤、食費など、生活に欠かせないけれど、結果的に手元には残らないものです
次に、「貯蓄」で、銀行の預金口座や貯金箱に入れておいたり、直接お金を残しておくものですね。
そして、「投資」になるのが、株やFXや債券の購入など、後々成長するかもしれないものです。
この中の「消費」のみにお金を払い続ける家庭は、貧乏になると言っても過言ではありません。
旦那さんが働いて、お金を稼いでも「消費」ばかりにお金を使っていては手元には、結果的に何も残りません。
貧乏な暮らしを、裕福な暮らしにするためにはお金の使い方を考えなければなりません。
旦那さんの収入が20万円!消費を減らすには
旦那さんが毎月、収入の20万円を稼いで来ています。
そこでまずは、月々にかかるお金のことを考えて、見直しをしましょう。
家賃や携帯代などの通信費や光熱費などのことを、「ランニングコスト」と呼びます。
この「ランニングコスト」を下げることが、「消費」を減らす第一歩です。
そして、「消費」を減らして浮いたお金は、必ず「貯蓄」や「投資」に使今しょう。
浮いたお金でいつもより美味しいランチで「消費」をしては意味がありません。
収入が20万円の人の平均家賃は63,000円です。
この63,000円の家から引っ越して60,000円の家に住んだり、携帯のデータ料金を下げたり、エアコンを使う時間を1時間減らしたりと「ランニングコスト」の見直しをしてみましょう。
旦那さんの収入が20万円なのに携帯を何台も持ち、毎晩高いワインを嗜み、週末には焼き肉を食べていては、毎日の満足度は高いですが「貧乏な家庭」と言えるでしょう。
旦那さんの収入が20万円であり、その20万円の使い道が今どうなっているのかを考えるために一度、家計簿をつけてみましょう。
旦那さんの収入の20万円をいかに「消費」に多く費やしているのかが分かります。
旦那さんの収入が20万円の家庭のお金の増やし方
月々のランニングコストを抑えて少しお金が出来た時に「貯蓄」をするのは、とても簡単です。
そして、「消費」を見直したときに如何に無駄が多くあったのかと驚くでしょう。
無駄を省いてお金を浮かせて、貯金箱がどんどん重くなっていくことに喜びを感じましょう。
その喜びが、「今後も貯蓄を続けていこう」という原動力になるからです。
旦那さんの収入が20万円だと不安に思っていた頃よりも、気が楽になり希望が見えてくるはずです。
旦那さんの収入が20万円で、無駄を省き、時には洋服を買うのも我慢して毎月「貯蓄」をして貯金箱が重くなってきても「貯蓄」には恐ろしい落とし穴があることを知っておきましょう。
まず一つ目の落とし穴は、「貯蓄」はお金を使わずに貯めているので、増えるわけでないということです。
そして、もう一つの落とし穴が、「お金の価値が下がる」可能性があるということです。
今、貯金箱に綺麗に折りたたんだ1万円札を取り出す10年後には、その1万円に1万円の価値がないかもしれません。
分かりやすくイメージしてみましょう。
気付いている方もいると思いますが、最近ペットボトルのジュースが小さくなっています。
お菓子の内容量も少なくなっています。
以前は、150円出せば500mlのジュースが買えたのに、今は150円出しても420mlのジュースしか買えません。
100円のチョコレートが小さくなり、110円に値上がりしています。
つまりこれは、物価が上昇して、お金の価値が下がっているということです。
テレビや新聞で目にする「インフレ」です。
旦那さんの収入は20万円のままなのに、物価は上がり続けていて、とても大変です。
このまま物価が上がり続けていくと、実質的に1万円は10年後には1万円の価値がないということになります。
そうなると、「消費」を減らしたりして旦那さんの稼いだ20万円をなるべく残して「貯蓄」をしても、「貧乏な家庭」になってしまいます。
旦那さんの収入も物価に合わせて上がってくれれば良いですが、なかなか給料には反映されません。
そこで重要なのが、3つ目のお金の使い方である「投資」です。
「収入が20万円なのに投資なんて無理だ」と思っていませんか。
そんなことはありません。
旦那さんの収入が20万円で不満を抱えているからこそ、「投資」をするのです。
「大損や自己破産して一家が路頭に迷うのでは」と不安に思うかもしれませんが、しっかりと「投資」を理解していれば、そんなに危険なものではないということが分かります。
収入の一部を「貯蓄」して、またその一部を「投資」に使いましょう。
「投資」は「貯蓄」と違い、お金を増やすことが出来ます。
旦那さんの収入はなかなか増えませんが、その20万円の収入の一部を「投資」に使うことでお金を増やすことが出来ます。
旦那さんの収入が20万円の人の投資方法
「投資」には、いくつものパターンがあります。
有名なものでは、株やFX、国債や不動産などがありますね。
これだけ見ると「難しそう、なんだか怖いな」と思ってしまう方もいるでしょう。
確かに、株の大暴落や不動産の投資詐欺など、恐ろしいニュースが度々流れています。
お金を増やすことが出来る反面、お金を減らすリスクもあります。
そのリスクから、「投資」にネガティブなイメージを持つ人もいます。
しかし、リスクがあるからこそ、お金を増やせる可能性(リターン)があります。
旦那さんの収入を期待して待つよりも、「投資」について一度学んでみましょう。
学ぶということが「投資」のリスクを減らしてくれます。
旦那さんの会社が株式会社なら、まずはその会社の株を調べてみましょう。
携帯を使って簡単に知ることが出来ます。
ネットの普及が「投資」を身近なものにしてくれました。
スマホやパソコンで、家にいながら収入を増やすことが出来るのは大きな魅力です。
旦那さんの収入が20万円だからと落ち込む前に「投資」について考えてみましょう。
「投資」といっても、株やFXなど知識が必要なものばかりではありません。
株を勉強するために本を買うことや、在宅ワークをするためにワンランク上のパソコンを買うなど、すぐには結果にならなくても、数年後にお金を生み出す可能性があるものに「自己投資」するという方法もあります。
旦那さんの収入を切り詰めて「貯蓄」に回し、その「貯蓄」を使って「投資」に回すというサイクルを生み出すことが、裕福な家庭への近道です。
「20万円という収入だけでは不安」と思ったことこそがチャンスです。
旦那さんの収入を増やすために「自己投資」をするということが、大きな一歩です。
旦那さんの収入不足は奥様が補う?
「旦那の収入が20万円ではもうやっていけない」、「まずは目先のお金が必要だ」という人も多くいますよね。
実際、30代前半の奥様の50%は働いています。
扶養から外れないギリギリの収入(およそ毎月8万円)をパートなどで稼いでいます。
旦那さんの収入とは別に、奥様の収入があるということは家庭に大きな安心感を与えてくれ、月8万円でも、大きな役割を果たします。
例えば、旦那さんの収入20万円だけで生活して、その8万円を「貯蓄」するとします。
「貯蓄」の額は、1年間で96万円です。
それを5年間「貯蓄」をすると480万円になります。
10年間では960万円となり「マイホーム」購入時の頭金になります。
30歳で奥様がパートに出て月に8万円を稼ぐ生活を始めると、40歳でマイホームを購入することも夢物語ではなくなります。
また、夫婦がそれぞれに収入を持っていることは、リスクの軽減にもなります。
女性活躍社会の推進から共働きは当たり前となりつつある現代で、専業主婦というのは実は不利な状況なのです。
旦那さんの収入である20万円に奥様の収入がプラスされるとなれば、世帯年収も大きく増えることになります。
実際、「消費」を減らすことよりも「収入」を生み出すことの方が簡単だったという家庭は多くあります。
共に働き社会で活躍しましょう。
その結果、収入が生まれて生活にゆとりが出来ますよ。
旦那さんの月収は20万でも、貯蓄と投資でゆとりは作れる!
「貯蓄」と「投資」によって数年後の未来にはお金を増やすことが出来ます。
毎日過ぎていく日々をただ何となく過ごして「消費」しては、結果的に何も残りません。
時間は「貯蓄」出来ませんが、「投資」することは出来ます。
そして、「お金」のことを考えることは、「人生」を考えるということです。
その「人生」を、収入の低さで悲観してはいけません。
旦那さんと手を取り合い、話し合い、考えて幸せな家庭を築きましょう。