「株」の意味がわからない方必見!株について簡単に解説!

  • 2018年7月17日
  • 2019年5月31日
  • 投資,

テレビや雑誌などで目にしたり耳にすることも多い「株」という言葉。

そもそも「株」の意味がわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、今さら人には聞けない「株」とはいったい何なのかということを、わかりやすく簡単に解説していきます。

株の意味がわからない!株ってそもそも何!?

「株」の意味がわからないという方も多いでしょう。

そこで、「株」につきまして基本的なことからご説明していきます。

「株」とはそもそも、企業が資金調達のために発行しているもののことを指します。

正式には「株式」といいます。

企業は、資金を投資家から集めます。

投資家から資金を調達したら、その代わりに投資家へ「株式」を渡します。

株式を受け取ると、その投資家は「株主」と呼ばれます。

株主につきましては、次項でもう少し詳しく解説していきますね。

株式の取引は、証券取引所で行われます。

大阪、名古屋、福岡、札幌など市場がありますが、一番取引が多くされておりニュースなどでもよく流れるのが「東京証券取引所(東証)」です。

この「東証」は一部、二部と分かれていますが、市場の中でも東証一部の銘柄は一般的に言う一流企業が多いです。

それはなぜかと言いますと、東証一部に上場するためには非常に厳しい審査基準があるからです。

審査基準をクリアした会社は「安定した会社」「大きい会社」などどいういいイメージがつくので、東証一部に上場できることは企業にとって大いにメリットがあるのです。

そのため、東証一部を目指す企業が多いですが、あえて上場しないという選択をしている大企業も存在します。

株主に与えられる権利とは?①

市場で株式を購入し晴れて株主になれたら、株主は下記のような権利が与えられます。

■株を売却できる

株主は、株を売却することができます。

株を買った時の価格より高く売却できれば、その差額分が利益となり受け取れます。

この利益を目的として株式売買を行っている投資家が多いです。

■株主総会に出席できる

「株主総会」とは、その会社の基本的な考えや重要な事柄を決める機関のことです。

基本的に、会社の方針や事業については役員などの経営陣が行うことです。

しかし、株主であれば株主総会で会社の意思決定にかかわることができるのです。

付け加えますと、株主1人につき議決権1票ではなく、売買単位が100株の銘柄の企業であれば100株につき1票の議決権が与えられるということになるのです。

つまり、株を持っていれば持っているほど議決権を多く与えられ、発言力も強くなります。

「株主総会に行っても意味がわからないから行かない」という方や「遠方だから行けない」という方も中にはいます。

そのような方は、株主総会開催前に前もって送られてくる「議決権行使書」に賛否を記入して返送するという流れになります。

株主に与えられる権利とは?②

■配当金を受け取れる

株を保有している間、企業に利益が出たら株主に分配されます。

その時に受け取れるお金を「配当金」と言います。

株の売却益と同様、配当金を目的として株式売買を行う方も多いです。

■株主優待を受けられる

株主優待とは、その企業の優待券や割引券、商品などが受け取れるというものです。

それぞれの企業によって内容はさまざまです。

例えば、よく行くようなレストランがあって、その企業に株主優待制度があるとします。

その企業の株主になると優待券を受け取ることができ、お得にお食事を楽しむことができるということです。

株主になるとこれらのような権利が発生します。

ここまで読んでいただいて、株の意味がわからないという方もなんとなくイメージできてきたでしょうか。

株価がなぜ変動するか意味がわからない!株価について詳しく解説①

株について少し理解できたとしても、「株価」がなぜ変動するのか意味がわからないという方もいらっしゃることでしょう。

株は先ほど申し上げました通り、証券取引所で取引されています。

株は、お店で売っている商品のように「定価」があるわけではありません。

株を「買いたい人」と「売りたい人」の意見が一致して初めて「株価」がつきます。

そのため、「買いたい人」が多くいる株の価格はどんどん上がっていき、反対に「売りたい人」が多くいる株の価格はどんどん下がっていくのです。

要は、需要供給のバランスで価格が変わってくるということです。

その需要供給のバランスに影響してくる要因がいくつかあります。

1つめは、「企業の業績や財務内容」です。

その企業の業績や財務内容が悪化すれば、その企業の株式を売りたいという株主も増える傾向にあるので株価が下がる要因となります。

2つめに、「世の中の景気動向」です。

一般的に、「金利が下がると株価は上がる」と言われています。

たくさんお金を借りていて金利を多く抱えている企業にとっては、金利が下がると支払いする利息が減額されることとなり、その分利益が上乗せされます。

そうすると株価が上がるということにつながります。

ですから、世の中の景気によっても株価は左右されるのです。

株価がなぜ変動するか意味がわからない!株価について詳しく解説②

3つめは、「社会情勢」です。

例えば、地震や台風などの災害にあった場合、企業の設備が被害を被る可能性があります。

そうすると、元の状態に戻すために多大な費用がかさむことが考えられるのです。

多大な費用がかさむということは、その分、財務内容も悪化するということになります。

これが原因となり、株価が下がってしまうかもしれないのです。

反対に、復旧工事を担当するような企業は業績がよくなるとも言えます。

4つめは、「為替」です。

メーカーなど、輸出入を多くしている企業にとって「為替」はとても重要です。

為替についても意味がわからないという方は多いかもしれませんね。

為替の「円高」は「円の価値が高くなること」、「円安」は「円の価値が低くなること」のことを言います。

つまり、対ドルで考えた時、「円高ドル安」であれば「少ない円で多くのドルに替えられる」ということになるのです。

もしも「輸出」を多くしている企業の場合、「円高」になってしまうと、その分円の受取額が減ってしまいます。

反対に「円安」になると円の受取額が増えることになるのです。

この為替の動きが要因となって企業の業績にも影響を与え、結果として株価にも響いてくるということになるのです。

株を買うにはどうしたらいい?

それでは最後に、「株式売買の方法」についてご説明しておきましょう。

株は証券取引所で売買されるものですが、個人が証券取引所で直接売買することはできません。

株式売買するには、「証券会社」を通す必要があるのです。

株を買ってみたいとなったら、まずは証券会社に口座を開設しましょう。

現在は、大手証券会社のみならずネット証券も多数あります。

証券会社を選ぶ基準についてもいくつかあります。

まずは、「手数料」の違いについてです。

証券会社を通して株式売買する際は、「売買手数料」というものがかかります。

売買手数料は各社によって異なりますので、比較が必要となります。

会社によっては、少額であれば手数料無料というところもあるのでよく調べるようにしましょう。

次に、窓口で相談できるかどうかという点も挙げられます。

ネット証券には相談できる窓口がないことが多いですが、昔ながらの大手証券会社は窓口で投資の相談をすることもできます。

窓口に行けば、「株は何が何だか意味がわからない」という方も丁寧に相談に乗ってもらえるかもしれませんね。

「自分1人でやってみたい」や、「人に相談したい」という方それぞれいっらしゃるでしょうから、ご自分がどのようなスタイルを選ぶかによって判断するといいでしょう。

「株」は奥深い

普段生活するうえで「株」はあまりなじみがないものですよね。

「株と聞くと怖いイメージしかない」という方も多いでしょう。

しかし、株式投資は「企業の将来性に投資する」という素晴らしいものでもあります。

株の価格はいろいろな要因で上下し、実はとても奥深いものです。

そのようなことを理解したうえで、ご自分の資産形成のために株式投資を始めてみるのもいいかもしれませんよ。