資産運用の一環として、株取引を始めようと思われている方もいらっしゃることでしょう。
しかし、株取引がまったくの未経験であれば、資金をどれぐらい用意したらいいのか、pc環境はどのようにしたらいいかなど、わからないことが多くあると思います。
ここでは、その疑問をひとつづつ解決していきます。
初心者でもわかりやすい!株取引の流れとは?
株式売買が初めての方は、「何がわからないかがわからない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
では、基本的な株取引の流れについてご説明しましょう。
まず、一番最初にしていただきたいことが証券会社での「口座開設」です。
現在では、大手老舗の証券会社だけではなく、pcで簡単に株売買ができるようなネット証券会社も多数存在しています。
次に、証券会社で開いた口座に株を買う資金を入金してください。
資金をいったいどれぐらい用意したらいいのかについては後述しますね。
入金方法は、銀行への振り込みと同じです。
資金を入金したら、買いたい銘柄を決めます。
値上がり益を期待できるような株だけではなく、株主優待や配当金がいい銘柄に投資するのもいいですよ。
買いたい銘柄が決まりましたら、証券会社に買い注文を出します。
買い注文を出す際は、「この株価以下なら買いたい」という「指値注文」、「いくらでもいいからはやく買ってしまいたい」という「成行注文」の2つがあります。
希望の方法で買い注文を出し、買付が成立したら、その株はもうあなたのものです。
これが、株を買いたい時の基本的な流れです。
初めての株取引!資金はどれぐらい必要?
初めて株取引を行う場合、いったいどれぐらいの資金を用意したらいいかわからない方も多いことでしょう。
もしも、買いたい株の銘柄があるのであれば、そこから必要資金を簡単に計算することができます。
例えば、買いたい株の銘柄の株価が1,000円とします。
それを100株買うとしましょう。
株価1,000円は1株の価格ですから、トータルで【1,000円×100株=100,000円】が買付代金となるのです。
そして、ここに「買付手数料」が加わった金額が株式を購入するための資金となるのです。
手数料は証券会社ごとに異なります。
買付代金がそこまで高い金額でなければ、手数料が無料という会社もあります。
ちなみに、株を売却する際にも手数料はかかります。
株式売買を行ううえで手数料は忘れてはならない点ですので、証券会社に口座を開設する際はしっかりと手数料について調べておくようにしましょう。
では次に、株取引を行うにあたって、pc環境はどうしたらいいかということについてお話ししていきましょう。
pc環境はどうしたらいい?
ひと昔前までは、証券会社の窓口へ行ったり、証券会社へ電話を掛けたりしなければ株を売買することはできませんでした。
しかし、現代ではpcやスマホ、タブレットなどで取引が可能となりました。
そこで、株取引を始めるうえでpcなどでの取引環境についてはどうしたらいいのでしょうか。
これは、株取引をどれぐらいの頻度や回数で行うかでどのような端末を使うかが分かれてきます。
例えば、将来はトレーダーのように頻繁に売買を行いたいと思っているというような方はpcがいいでしょう。
pcは画面が大きく、操作もしやすいですよね。
反対に、頻繁に売買はせずに中長期的にのんびり売買していきたいというような方は、pcではなくスマホやタブレットで十分です。
特にスマホだと、毎日持ち歩いている方も多いですよね。
そうすると、普段は仕事をされている方は休憩時間などに職場でサクッとチェックすることができます。
頻繁に株式売買したい場合はpcは何台必要!?
毎日頻繁に株の売買をして、利益を生み出すトレーダーに憧れを持つ方も中にはいらっしゃるでしょう。
よくテレビなどで特集されるトレーダーの部屋には、pcが何台もあるという光景を目にされたこともありますよね。
では、いったい何台pcを備え付けるのがいいのでしょう。
結論から言いますと、「何台がいい」という決まった台数はありません。
pcが何台もあるという理由は、同時に多くの情報を得るためだからです。
極端に言うと1台だけでもいいのです。
なぜなら、画面の切り替えをその都度すればいいだけですからね。
しかし、トレーダーによっては株取引のみならず、他の金融商品の取引を同時に行うことがあるため、pcが複数なければ不便ということがあるようです。
pcを何台用意するかは、ご自分のニーズで決めるといいでしょう。
pcのセキュリティ環境も重要!トラブル回避には何がおすすめ?
今後、株式売買を主にpcで行いたいと考えている方に知っておいてほしいことがあります。
それは、pcのセキュリティ環境についてです。
インターネットが浸透した現代、pcが「コンピュータウィルス」に感染してしまう事象が発生しています。
コンピュータウィルスに感染してしまうと、株取引に使用しているパスワードやその他の情報が抜き取られてしまうかもしれないのです。
そうなると、個人情報が何者かに知られてしまい、悪用されてしまう可能性さえあるのです。
このようなことにならないように、あらかじめインターネット環境を安全に保つようにしましょう。
具体的には、ウィルス対策ソフトを使ったり、身に覚えのないメールをうっかり開いたりしないようにすることです。
また、不審なサイトにアクセスすることも要注意ですよ。
株に「リスク」はつきもの!?
前項での、pcで株取引をする際の注意点はおわかりいただけたでしょうか。
では最後に、株取引するうえでの「リスク」についてお話ししておきましょう。
「株は怖い」というイメージを持たれている方は結構多いかもしれませんね。
その「株が怖い」と思う原因は、株式投資で主に3つにわけられる「リスク」が関連していると言えるでしょう。
①信用リスク
企業の業績が悪化したりなどした場合、極端に言うとその会社が倒産することもあります。
株主の権利は最後の方に位置づけられるので、投資した金額が大幅に戻ってこない可能性があります。
②価格変動リスク
上場している株は市場で常に売買されているので、売買が多い、少ないなど銘柄によって商い量に違いはありますが、日々価格変動があります。
自分が買付した株価より値下がりしてしまい、損失を被ることもあります。
③流動性リスク
株は、売りたいと思った時に売れない場合があります。
株取引は、買いたい人と売りたい人がいて初めて成立するので、需給のバランスがとれていないと売りたい時に売れない可能性があるのです。
また、株が売れたとしても現金化できるまでに4営業日かかります。
株は、すぐに現金が必要になるかもしれない資金で投資しないようにしましょう。
最後に、「リスク」について少し付け加えておきましょう。
「リスク」というと「危険」というような意味合いがあるように感じますよね。
しかし、投資で使われる「リスク」という言葉は少し意味合いが異なるのです。
どういうことかと言いますと、例えば株価が1日で100円下がる銘柄は反対に100円上がる可能性があります。
それとは別に、1日に株価が10,000円下がる銘柄は10,000円上がる可能性があります。
このように、株価の値動きが小さいものを「リスクが低い」と言い、値動きが大きいものを「リスクが高い」と言うのです。
このように、普段日常で使われている「リスク」と投資でいう「リスク」は意味合いが少し異なるのです。
株取引の前に疑問解決しておこう!
株取引にまつわるお話をいくつかしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
株取引を行うにあたって、資金をどれぐらい用意したらいいかということやpcなどの取引環境についてもおわかりいただけたことと思います。
株取引について簡単なことだけ述べてきましたが、知っておいていただきたいことはまだたくさんあります。
ご自分でも気になることや不安な点は取引する前にしっかりと下調べをして、株取引をするようにしましょう。