fxを始めたい!溶かすリスクを減らす投資法を身につけよう

  • 2018年6月26日
  • 2019年5月31日
  • FX, 投資

最近、株式への投資以外に「fx」に興味を持っている方も増えていますね。

主婦や学生であっても簡単にできることから、気軽に試す方もいらっしゃいます。

しかし、やり方を間違えてしまうと「資産を溶かす」ような危険性もあるのです。

ここでは、fxについてや、fxをはじめるにあたっての注意点などをお話ししていきます。

9割以上が損してる!?fxってどんなもの?

「ちょっとしたお小遣い稼ぎに…」といった動機でfxをはじめる方が増えてきています。

あまりよく知らない方からしたら、「fxってそもそも何?」と疑問に思うことでしょう。

そこで、まずはfxとは何なのかについてお話をしていきます。

fxの正式名称は、「Foreign Exchange Margin Trading」といいます。

「Foreign Exchange」の単語の頭文字をとり、日本で使われる短縮形の造語として「fx」となったのです。

「Foreign Exchange Margin Trading」、これは「外国為替証拠金取引」という意味になります。

つまり、外国通貨を売買することによって、為替の差益(利益)を目指す取引のことをいいます。

より分かりやすくいうと、「円」や「ドル」や「ユーロ」などを両替し、為替レートの変動によって生じる差額で利益を得る投資のことを、fxというのです。

株式投資の通貨版と考えると、分かりやすいでしょうか。

具体的な流れとしては、これから価値が上がりそうな通貨を購入し、実際に価値が上がったときに売却することで、購入価格と売却価格の差額から利益を得ます。

逆に、通貨の購入後、価値が購入時の価格よりも下がってしまった場合には損することになってしまいます。

このように、タイミング次第で損得が決まりますから、正しい知識を持って取引をはじめないと9割以上の人が失敗するといわれています。

このあとご説明しますが「資産を溶かす」危険性もありますので、fxをはじめるときは十分に注意しなければなりません。

「溶かす」って何?

先ほども少し触れましたが、「溶かす」とはどういうことなのでしょう。

例えば、1ドルが100円のときに、円からドルに100万円分両替(100万円分ドルに投資)するとします。

そして、1ドルが120円のときに、両替したドルを全て円に再両替(ドルを売却)すると、120万円になって返ってきますね。

このようなときは、20万円の利益を手にすることができます。

反対に、1ドルが120円のときに、円からドルに100万円分両替(ドルに投資)し、1ドル100円のときに再両替(ドルを売却)すると、20万円の損が出てしまいます。

このときに20万円損した時に「20万円溶かした」ということがあります。

以上の例でお分かりいただけたと思いますが、fxで損をして資産がなくなってしまうことを「溶かす」といいます。

十分な知識がないままfxをはじめてしまった方の多くは、額の大小はあれど溶かした経験をしたことがあるようです。

なかには、損をしても「次こそは!」という気持ちで損を重ねてしまい、全財産溶かしたという方もいます。

こういったことがないよう、fxをはじめるときにはリスクがあることも頭に入れておかねばなりません。

fxをはじめたい!基本用語を覚えておこう①

財産を溶かすリスクを減らすためにも、fxをすぐにはじめるのではなく、事前にある程度知識を入れておくことが大切です。

そこで、この項ではfxを行うときに覚えておいたほうが良い基本用語をご説明します。

【レバレッジ】

fxでは、最初に取引会社に証拠金として自分のお金を預け入れることで、証拠金の金額の数倍~数百倍までの金額で取引することができます。

これをレバレッジといいます。

少ない資本金であっても、大きな取引ができるようになるシステムであるため、レバレッジを例えるなら、証拠金にかける「てこ」のようなものととらえることが多いです。

通常では、「レバレッジ○○倍」といった言い方で使われます。

【スプレッド】

スプレッドとは、通貨を購入するときの値段と売却するときの値段との差のことをいいます。

よくニュースで、「現在の外国為替市場は、1ドル105円70銭から73銭の間で取引されています。」などと話しているのを聞きませんか?

これは、1ドル購入するときは105円73銭で、1ドル売却するときは105円70銭という意味です。

このようにfx会社では、売値と買値の金額として、わずかに違う値段を提示しています。

この差をスプレッドといい、上記の例の場合には「米ドル/円のスプレッド0.3銭」というように表されます。

このスプレッドの差が、fx会社の利益(手数料)になります。

そのため、FX会社を使う場合はスプレッドの差が小さければ小さいほど、利益を出しやすくなります。

fxをはじめたい!基本用語を覚えておこう②

引き続き、fxの基本用語についてお話をしていきます。

【スワップポイント】

スワップポイントとはfxで得られる利益の一種で、2つの通貨の金利差から生まれるものです。

どの通貨にも、国によって決まっている金利があります。

例えば日本であれば、円の金利は年0.5%です。

つまり、1年間保有すると0.5%の利子がつくということです。

ここで世界の通貨の金利を見てみると、米ドルは2.0%、ユーロは4.0%、オーストラリアドルは7.25%、南アフリカランドは2桁の11.5%という高金利です。

比較すると、日本の金利は世界的には超低金利といえますね。

fxでは、日本円のような低金利の通貨を売却し、高金利の通貨を購入します。

そして、そのポジションを維持していくと、維持した金額と期間から算出されたスワップポイントを受け取ることができるのです。

例えば、100万円で1万ドルを購入するとします。

これを1年間維持し続けると、米ドルと日本円との金利差は1.5%ですので、15,000円の金利差を受け取ることが可能になるのです。

このように、金利の高い通貨を購入して持ち続けるだけでもスワップポイントが入ってくるので、スワップポイントでの利益をねらって投資している方も多いです。

これだけ聞くと簡単に利益を得られるように感じて、「スワップポイントで稼ごう」と思う方もいるかもしれませんが、注意しなければいけないことももちろんあります。

まず、日本より金利が低い国の通貨を購入した場合や、反対に金利が高い国の通貨を売却する状態ですと、金利差がマイナスになりますから、逆にスワップポイントを支払わなければいけません。

また、スワップポイントで毎日コツコツと利益を得たとしても、為替の変動に注意していなくてスワップポイントの利益よりも大きな為替差損が発生した場合に、トータルでマイナスになってしまう恐れもあります。

その結果、全財産溶かすことにもつながりかねませんので、安易に考えずに、十分な知識を頭に入れておく必要がありそうです。

溶かすリスクを減らす!fxの運用方法を知っておこう

fxを行うための基本用語を頭に入れたら、すぐにfxをはじめるのではなく、正しいスタートのしかたを知ってから参入することが大切です。

はじめにもお話をしましたが、興味津々で気軽にはじめた人の9割以上は失敗しています。

溶かすリスクを減らすためにも、きちんとしたfxの運用方法を知っておきましょう。

①fx会社を選びます。

あまり経験のない方や初心者の方であれば、どのようにfx会社を選べばいいか迷ってしまいますよね。

選ぶポイントは3つあります。

【1】1,000通貨以下の取引にも対応しているか

【2】デモトレードを提供しているか

【3】サポートする体制は充実しているか

以上のポイントから利用するfx会社を選ぶと良いでしょう。

②fx会社で口座を開設します。

ホームページで申し込むことも可能です。

審査が通れば、1週間程度でfx口座が開設されますよ。

③証拠金をfx口座に入金します。

インターネットバンキングからも入金できるので、わざわざATMに行く必要はありません。

④実際にfx取引をはじめてみます。

取引の流れは、以下のとおりです。

【1】通貨ペアを決めます。

はじめて行う方は、米ドル/円から取引をはじめてみることがオススメです。

【2】取引をはじめます。

fx取引は、通貨を購入(もしくは売却)することからはじまります。

はじめに通貨を購入(もしくは売却)することを、fxでは「エントリー」といいます。

現在のレートから予測して、エントリーすると取引がはじまります。

【3】ポジションを待ちます。

fxの取引は、エントリーしたら終わりではなく、購入したら売却まで、売却したなら購入までの取引が成立しなければ終わりません。

このエントリー時と逆の注文をして取引を終えることを、「決済」といいます。

そして、エントリーから決済までの間の状態を、「ポジションを待つ」というのです。

【4】タイミングを見計らって決済します。

利益が出るタイミングに合わせて決済します。

そのため、相場の動きをよく見ておくことが大切です。

以上が、fx取引の1通りの流れとなります。

溶かすリスクを減らす!fxをはじめる注意点

先ほどは、fxの運用の仕方についてお話ししてきました。

ここでは、溶かすリスクを減らすために、fxをはじめるにあたっての注意点をご説明していきます。

【高レバレッジに注意すること】

レバレッジを高めれば高めるほど少ない資金であっても大きな取引ができるため、大きな利益を目指すことができますが、その分損失も大きくなります。

fxを行う方のなかには、ハイリスクハイリターンをねらう方もいます。

例えば、「英ポンド/円」のような為替変動が大きい通貨ペアを、最高レバレッジで取引するといった運用です。

しかし、この方法は「強制ロスカット」にかかりやすい方法です。

強制ロスカットとは、損がどんどん膨らんで手持ちの証拠金以上の損失になってしまう前に強制的に取引を終了させて、トレーダーの資産を守るための仕組みのことをいいます。

ですから、初心者の方などは、証拠金を多めに入れてレバレッジを低めにするようにし、「米ドル/円」のような変動が緩やかな通貨で取引をすることからはじめるのが良いでしょう。

【スワップポイントに注意すること】

スワップポイントのところでもご説明しましたが、場合によっては損に繋がることもあるため、注意しなければとても危険です。

例えば、高金利の国の通貨は、政治や経済などが不安定であることが多いために、為替変動も大きく動くことが多いです。

fxはいつでも取引を終了できて、すぐに再開できるといった、普通の外貨預金にはないメリットがあります。

このメリットを活かして運用していくためにも、長期運用であっても定期的に為替の動向を確認することが大切です。

また、fxでは購入だけでなく、売却からはじめることもできるため、場合によってはスワップポイントがマイナスになってしまうこともあります。

そして、あっという間に資産を溶かしてしまうことにつながりますので、fxを行うときは注意しなければなりません。

簡単にできるけど高リスク!fxで失敗しないために!

簡単に資産運用できることで近年注目されているfxですが、正しい知識をもたずに気軽に取引を行ってしまうと損をするリスクを高めてしまいます。

最悪の場合では、fxで全財産を溶かしてしまうようなケースも稀ながら発生しているのです。

「楽に収入が得られる」といった情報に惑わされずに、fxに手を出す前にはきちんと知識をつけておくことがリスクを抑えるためにも重要となるでしょう。