インターネット上などで、『1k』といった文字が使われているところを見かけたことはありませんか?
1kとは、お金に関する表示方法のひとつです。
では、1kとはいくらなのでしょうか。
また、どのようなときに使うと、便利なのでしょうか。
お金の単位やコンマの使いかたについても、解説します。
1kっていくらのこと?
1kというと、アパートやマンションなど部屋の間取りをイメージする方が多いのではないでしょうか。
しかし、ここでお話するのは、お金に関する略語としての1kについてです。
1kなどの略語などを解説していきます。
金銭をあらわす1kは、インターネットの掲示板などで見かけることができるでしょう。
ここで使われる1kとは、いくらのことを表しているのでしょうか。
答えは、1kは1,000円を意味します。
単純に、5,000円であれば5k。
100,000円であれば10kといったところです。
48,000円といったきりの悪い数字であれば、48kなどとして表します。
この表現になれてくると、すんなりと入ってくる表現ではないでしょうか。
【1k=1000】と覚えれば、簡単ですね。
1kと同様に使われる1Mはいくら?
前項でお話した1k=1,000円と同じように、『M』を使うこともあります。
みなさんは、1Mとは、いくらだと思いますか?
答えは、100万円です。
200万円であれば、2Mです。
【1M=100万円】と覚えておきましょう。
一般的なご家庭であれば、100万円を略語として頻繁に使うことはほとんどないかもしれませんが、覚えておくとお金にまつわる話がスムーズに理解できるようになりますよ。
では、1kや1Mといった略語のおおもとは、どこからきているのでしょうか。
それは、体重や物の重さの単位である『kg(キログラム)』です。
距離の単位は『Km(キロメートル)』といった、私たちの身近にある単位が元になっています。
さらに、両方とも1000単位であることが重要です。
「1000g=1㎏」「1000m=1㎞」となりますよね。
このように、1Kの「K」は『1000倍する』という意味と共に使われているが解釈ができるようになります。
お金の単位を表すのに、丁度良いといえますね。
こういったことから、インターネット内では、円は省略されていることがほとんどです。
文字数の制限があってもいくらなのか簡単にわかる
1kや1Mの元になったものは、身近な単位でしたね。
では、なぜわざわざ1,000円を1kとしたり、100万円を1Mとして使う必要があるのでしょうか。
この事実を知る前は、きっと1,000円を1,000円としても不自由を感じてこなかったことでしょう。
私も今まで、1kとしたり1Mとする必要性は感じたことはありませんでした。
しかし、これらを使う理由を聞くと、きっと納得しますよ。
こうした略語を使う理由は、ずばり文字数の問題です。
単純なことではありますが、1,000円と書くよりも1kと書いた方が文字数は少ないですよね。
1kや1Mの発祥はインターネットであるといわれていますが、インターネットの掲示板等は文字数が限られていることがあるからです。
とくに、不用品の売買が行われる掲示板などでは、文字数が限られていることが多いように感じます。
仮に、不用品を売る掲示板の文字数が100文字しか打てないとなると、商品の説明や状態など、あらゆる情報を限られた文字数のなかに納めなければなりません。
そのときに、この商品は「1,000円です。」とするよりも、「1kです。」と表示した方が無駄なく商品がいくらなのかを伝えることができますよね。
インターネットが普及していなければ、1kも1Mも、お金の単位としては使われなかったかもしれません。
1k以上の単位はどう省略する?
お金の単位として、1,000円を1k、1万円を10k、10万円を100kとすると、どこまでも果てしない単位になってしまい、文字数もさほど変わらなくなってしまうのでは?とも感じますよね。
しかし、心配は要りません。
この先の単位も、省略して表すことができますよ。
どんな単位になるのか、気になりますよね。
kやMのあとの単位は、コンピューターの容量の単位と同じになります。
その単位とは、小さい順に、キロ(K)→メガ(M)→ギガ(G)→テラ(T)になります。
1kからおさらいしてみましょう。
数字で表したものをまとめます。
・1k=1000
・1M=100万
・1G=10億
・1T=1兆
お買い物で1Gや1Tなど、いくらかを簡易的に表すことはなかなか無いですが、コンピューター等で使用することもあるため、メガやギガ、テラのイメージはあるかもしれませんね。
日本での数字の単位とコンマ
1,000円を1kとして表現できるのであれば、とても便利ですよね。
慣れればいくらかすぐに分かりますから、活用していきたいものです。
ここからは、お金の単位で使われるコンマ(カンマ)について、お話します。
物の値段がいくらであるかなど、価格を表示するときには、コンマを入れますよね。
3桁ごとにコンマがあることによって、数字の単位がわかりやすくなります。
しかし、日本の数字は、一、十、百、千、万、億、兆…といった名称です。
おそらく、小学校で習う算数で、こういった大きな数字を習うことでしょう。
小学2年生では千まで、3年生では万、4年生では億と兆と、学びます。
小学校のときは、これほどまで大きな数字があるということに驚き、わくわくしたものですよね。
万、億、兆と名称が変わるのは、4桁ごとです。
しかし、コンマは3桁で区切られます。
例えば
一兆三千九百四十億三千五百三十四万八千六百六十二
であれば、
1,394,035,348,662
となります。
日本での名称からすると4桁での区切りですから、コンマも4桁だと分かりやすいのに、なぜコンマは3桁で区切られるのでしょうか。
国際単位系で決まっているコンマの使いかた
前項での続きですが、日本の数字の単位の名称が変わるのは4桁であるのに対し、コンマはなぜ3桁で打たなければならないのでしょうか。
1kはいくらかご存知でなかった方がいらっしゃったように、コンマについても詳しく知っている方は少ないことでしょう。
実は、欧米での表記が、関わっています。
例えば、英語での表記であれば、
・1,000:thousand(サウザンド)
・1,000,000:million(ミリオン)
・1,000,000,000:billion(ビリオン)
と、3桁で名称が変わります。
また、英語では日本である「万」がないのも特徴です。
日本語では、「一・十・百・千」という4つの位の名称があり、そこに「万・億・兆」を組み合わせるといったイメージです。
しかし、数字の表記は国際基準に合わせていることから、コンマは3桁というわけなのです。
また、国際単位系では、コンマやピリオドの使いかたについても決まりがあります。
●数値の整数部分と小数部分とを分けるためにだけ、コンマ(またはピリオド)を使う
●数値を読取りやすくするために3桁ずつ区切っても良いが、区切りの空白としてコンマもピリオドも使ってはいけない
どのくらいの数値なのか見やすいコンマですが、こういった決まりがあるのです。
数字が大きいときは活用していこう
数字は、大きくなればなるほど、分かりにくくなるものです。
1kなどと省略したり、コンマを入れることで分かりやすくなりますね。
金額が大きいときには、上手に活用してみましょう。
ただし、ひとつ金額が変わってしまうと大きな差が生じてしまいますから、十分に注意しましょう。