鉄骨造の柱の寸法の違いとは?メリットなどをご紹介!

新築の住宅やアパートの建築において、建物を木造にするか鉄骨造にするか悩まれる方が多いと思われます。

木造はコストが安く、住み心地が良さそうと思われる方が多く、非常に人気です。

しかし、昨今日本では、住宅や建物の耐震性や強度に注目が集まり、木造よりも優れた鉄骨造が注目されております。

鉄骨造は鋼材や柱の寸法の違いから、重量鉄骨と軽量鉄骨の2種類に分類されています。

今回は重量鉄骨と軽量鉄骨の違いとそのメリット、デメリットをご紹介します。

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鉄骨造の柱とは?寸法の違い

木造と鉄骨造の違いは、建物の柱などに使われる部材が木か鉄骨かということです。

建物における柱は非常に重要な役割を担っています。

そもそも柱とは、屋根や床を支える地面に対して垂直方向に設置する部材のことを言います。

また、日本でも多く発生している地震の力にも抵抗して、建物を守る役割もあります。

この柱は建物の中で数が多いほど頑丈になりますが、一方で柱によって建物の間取りが悪くなってしまったり、コストがかかってしまうというデメリットもあります。

柱の本数を増やす以外に、柱を太くさせて頑丈な建物にすることも可能です。

鉄骨造の建物では、この柱に加えて鋼材と呼ばれる部材を使用してより頑丈に建築をしていきます。

この鋼材や柱の寸法が6mm以上のものは重量鉄骨造、6mm以下のものは軽量鉄骨造と言われています。

この両方を見比べると、厚い部材を使用している重量鉄骨造の方が頑丈で優れているように思えるかもしれませんが、それぞれにメリットもデメリットもあるのです。

重量鉄骨造のメリット!柱の寸法による広い空間

先ほど、建物を頑丈に立てるには柱の本数を増やすか、柱などの部材の寸法を太くするとご紹介しました。

重量鉄骨造は、柱の本数を減らし、その分柱などの部材を大きくすることによって強度を上げています。

これこそが、重量鉄骨の一番のメリットになります。

重量鉄骨造の建物は、柱が太くかなりの強度をもっているため、柱と柱の間の間隔を広く設けても建物の強度には大きな影響はありません。

そのため、柱によって生まれるデッドスペースが少なくなり、柱のない広い空間を生み出すことができます。

広い空間を自由に使え、レイアウトも自由になるため、居心地のよく広々とした間取りの建物になります。

また、法定耐用年数は34年となっており、軽量鉄骨造や木造の建物よりも長く使うことができる点もポイントです。

重量鉄骨造のデメリット!柱や部材の寸法による建物の重さ

先ほどは重量鉄骨造の長所をご紹介しましたが、今回は重量鉄骨の短所も併せてご紹介します。

鉄骨造の中で、鋼材や鉄骨の厚さが6mm以上のものである重量鉄骨造の建物ですが、基本的に大規模なマンションや工場などで使用されることがほとんどです。

そのため、一戸建てや小規模アパートの建築において重量鉄骨造で建築されることはあまりありません。

その理由としてはコストが高いことが挙げられます。

鋼材や柱の寸法が6mmを超えるため、完成した建物の重量が重くなってしまいます。

そのため、強固な地盤の上に建てなければなりません。

また、基礎も軽量鉄骨の建物に比べても頑丈に作る必要もあります。

この地盤の改良や基礎工事などの工事を行う必要もあるため、コストが高くなってしまうのです。

収益性のある大型の建築物ではなく、小規模のアパートや住宅ではそのコストに見合う収益性を得ることは望めません。

軽量鉄骨造のメリット!柱や部材の寸法によるコスト抑制

鉄骨造の中で、鋼材や柱の寸法が6mm以下のものである軽量鉄骨造の長所をご紹介します。

軽量鉄骨造の建物の大きなメリットとしては、建築コストが安いことです。

重量鉄骨造では、建物の重さによって地盤や基礎の工事にコストがかかるデメリットがあることは先ほどご紹介しました。

しかし軽量鉄骨造は鉄骨や部材の厚みが薄いため、材料費が抑えられています。

さらに建物全体としての重量も軽くなるため、重量鉄骨造のように基礎や地盤の工事にかかるコストを抑えられます。

大手ハウスメーカーでの鉄骨の家と言えば、この軽量鉄骨造がほとんどです。

住宅や小規模アパートにもこの軽量鉄骨が使われている場合が多く、木材よりも耐震性に優れていると言えます。

また、法定耐用年数は27年とされているため、木造の建物よりも長く安心して住める住居の建築が可能になります。

さらに、部材を事前に工場で生産をして、現場に運んでから組み上げるプレハブ工法という建築方法の場合は、環境の整った工場で部材が大量生産できます。

そのため品質が一定水準で安定し、他の構造の建物に比べて工期が短く済みます。

建築費用も抑えられて、安定した品質を供給しながら建築できることは大きな強みと言えるでしょう。

軽量鉄骨造のデメリット!柱の本数によるデッドスペース

住宅や小規模アパートにも適用されている軽量鉄骨造の建物ですが、短所はどのようなものがあるのでしょうか。

先ほど、ご紹介させていただいた重量鉄骨造では柱や部材の寸法が厚いため、柱と柱の間隔を長くとることができます。

しかし、軽量鉄骨では重量鉄骨ほど柱が太くないため、使用する鉄骨の本数を増やし、さらに筋交いと呼ばれる補強のような施工をして建物の強度をあげなくてはいけません。

つまり、柱が多くなるため、デッドスペースが多く生まれてしまい、レイアウトに不自由が生じてしまうのです。

また、柱が薄いため、壁なども薄くなってしまい、防音・遮音材をきちんと取り入れなければ音漏れをしてしまう可能性もあります。

加えて、建物自体が軽いので、振動が伝わりやすいということも言われているため、部屋の間取りや音に関しては工夫が必要になってきます。

鉄骨造の耐震性の違い

これまで、部材や柱の寸法によって2種類に分類された鉄骨造のそれぞれの長所、短所をご紹介してきましたが、ここからはその両方の耐震性についてご紹介します。

まず重量鉄骨造の建物ですが、先ほどもご紹介したように、柱が厚く、建物自体の重さもかなりあるため、地震が来た時にその揺れを吸収しやすいのです。

また、地盤や基礎もしっかりしているため、倒壊のリスクもかなり抑えられています。

一方で、軽量鉄骨は柱や部材が重量鉄骨ほど厚くはないのですが、筋交いを多く使用して建物の強度を上げています。

さらに、柱の本数も多いため衝撃が分散するため、鉄骨が折れにくく、揺れに対して粘り強く耐えるため倒壊のリスクが抑えられています。

木造の建物より耐震性が優れている鉄骨造ですが、では重量鉄骨と軽量鉄骨のどちらが耐震性が優れているのでしょうか。

実は明確な答えはありません。

専門家によっては重量鉄骨が優れているという方もいれば、軽量鉄骨のほうが優れているという意見が様々あり、まだ答えは出ていない状況です。

そのため、重量鉄骨か軽量鉄骨の違いだけでなく、その工法や建築業者の施工力を見て比較をしたほうがいいのかもしれませんね。

鉄骨造はこれから家を建てる方におすすめ

現在の日本では細かな耐震基準が建築基準法によって定められており、どの構造の建物でも震度7までの地震を耐えられるものでなければ建築を許可されておりません。

特に、耐震性の面においては鉄骨造が優れていると言われております。

今回は鉄骨造の建物の長所と短所をご紹介させていただきましたが、どんな建物にも強みと弱みはあります。

建物を建てる際には、建築業者に地震の不安を伝えて、しっかりと施工をしてもらうようにして、地震に対して備えていきましょう。