モルタル仕上げの玄関土間は掃除しやすい?種類別掃除方法

玄関に必ずあるのが土間です。

外部から目につきやすい場所なので、玄関の土間をどのように仕上げるかによって、住宅の見た目の印象がずいぶん変わります。

土間を作る素材はモルタルなど、色々あります。

玄関の土間は家の中と外を繋ぐ場所なので、掃除をしないとすぐに汚れてしまいます。

今回は、玄関土間の仕上げ方と、その掃除方法についてご紹介します。

玄関をキレイに掃除しておくと運気アップ!?

玄関はいわゆる「家の顔」です。

風水では、玄関が汚いと運気が下がる原因になる、とも言われているほど重要な場所なのです。

来訪者は玄関が汚れているのを見ただけで、住人の人となりを瞬時に判断する場合もあります。

玄関が汚いだけで、相手にかなりのマイナスイメージを与えてしまうので、楽観視できませんね。

玄関は誰もが毎日使用し、外からの汚れもつきやすいものです。

だからこそ、掃除をこまめに行い、清潔な玄関で気持ち良く過ごせるだけでなく、運気もアップさせましょう。

部屋と比較すると玄関はそれほど広くないので、簡単に掃除できますよ。

それでは、玄関のどこを掃除しておけばいいのでしょうか。

玄関の土間には砂や土の汚れが、壁やドアには手垢が付着しています。

また、気づかないうちに埃や花粉が舞い上がっており、壁紙や下駄箱の上なども汚れやすいです。

ですから、以下の場所を重点的に掃除しておきましょう。

●ドア

●土間(モルタル、タイルなど)

●壁紙

●下駄箱の上

●下駄箱の中

モルタルの特徴

玄関の掃除には、以下のような道具や洗剤を準備しておくと、スムーズに作業できます。

下駄箱などに一式ひとまとめにして収納しておけば、汚れに気づいたときにすぐに掃除が開始できますよ。

<用意するもの>

・ほうき
・ちりとり
・廃棄してもいいような布
・食器用中性洗剤
・ハンディモップ
・デッキブラシ

さて、ここからは、玄関の土間でもよく使用されている「モルタル」についてお話ししていきます。

一昔前は住宅の外壁材として多く使用されていました。

しかし、ヒビ割れしやすい、施工に時間がかかるなどの欠点により、今やモルタルよりも丈夫で使いやすいサイディングが主役となっています。

だからといって、人気がないわけではありません。

高いデザイン性があり、オリジナルを求めている人に人気があるのです。

モルタルは一見すると、子どもが遊んでいるような灰色の粘土みたいです。

モルタルは、セメントに砂と水を練り混ぜて柔らかくした建築材料のことです。

コテを使用して塗ることができます。

モルタルのメリットをまとめました。

・デザイン性が高い

・火に強いので安全性が高い

・サイディングのようなつなぎ目が目立たない

・ガリバリウム鋼板のように熱をもたない

モルタルの玄関土間は掃除しやすい?

モルタルは住宅の外壁だけでなく、玄関の土間でもよく使用されています。

コンクリートとよく似ているので、なんだか掃除もしやすそうですよね。

モルタルは2~3cmに薄く塗ることができます。

型枠無しで垂直面も塗ることができるので、使い勝手も良いのです。

コンクリートと違い、モルタルに着色することもできます。

しかし、玄関土間を派手なピンクや黄色にする人はいませんが、色ムラが出やすいのが欠点です。

大きめの骨材が入っていない分、コンクリートと比較すると少し割れやすく、下地のコンクリートから浮きやすいという事実もあります。

玄関土間にモルタルを使用する際は、欠点をあらかじめ知っておくことも大切です。

先ほど挙げた欠点は、あくまでも長期的に使用した場合に想定できる話です。

普通の使用範囲であれば、短期間で割れてしまうことはないので、安心して使用してくださいね。

モルタルには、すべり止めのほうき目を入れることがあります。

ほうき目には埃が溜まりやすいので、ほうきを使ったこまめな掃き掃除が必要です。

モルタルに似ているコンクリートの玄関土間もこまめな掃除が必要?

コンクリートは、道路やトンネル、玄関の土間などによく使用されていますね。

私達に最も身近な建築材料と言っても過言ではないでしょう。

使用場所を見てもわかるように、強度が必要な場所に適しているのです。

コンクリートは、セメント1に対して砂3・砂利6・水を練り混ぜたものです。

張力に弱いのが欠点です。

その欠点を補うために、鉄筋を入れた鉄筋コンクリート、さらにそれに鉄骨を入れた鉄筋鉄骨コンクリートとして使用されることが多いです。

モルタルとの違いは、砂利が入っているかいないかです。

砂利が入っていることで、モルタルよりも強度が高いです。

玄関土間の仕上げ方の中の一つに、コンクリートも含まれます。

灰色に仕上がるので、無機質なイメージに仕上げたい場合に好んで使用されています。

価格も比較的安いです。

ただし、砂利が入っているので、塗る際の厚みが5cm程度は必要となります。

段差の垂直面を塗る際には型枠が必要なので、型枠不要で塗れるモルタルよりも費用がかかってしまう場合があるので、気をつけてください。

コンクリートもモルタル同様に、すべり止めのほうき目を入れることがあります。

繰り返しになりますが、ほうき目には埃が溜まりやすいので、ほうきを使ってこまめに掃き掃除をしましょう。

玄関の土間の仕上げ方はまだある!「豆砂利洗い出し」

モルタルやコンクリートの他にも、玄関土間の仕上げ方の種類はまだあります。

それは「豆砂利洗い出し」です。

こちらも、玄関土間やアプローチによく使用されています。

しかし施工業者でないと、この名称はあまり聞きなれませんよね。

一体どんなものなのでしょうか。

豆砂利とはその名の通りに、豆みたいな丸みがある小さな砂利です。

それを現場でセメントに混ぜて塗っていくのです。

1回塗った後に、水分を含んだスポンジで表面のセメントを洗っていきます。

そうすることによって豆砂利が浮き出てきます。

これが豆砂利の洗い出しです。

豆砂利洗い出しは1~1.5cmの厚さでも塗れるので、玄関土間の垂直面にも塗ることができますよ。

豆砂利は自然素材なので、アースカラーなのも魅力的です。

だからこそ落ち着いた雰囲気の演出や、優しいイメージに仕上げることが可能なのですね。

掃除方法は、まず、ほうきでゴミを掃き出しましょう。

次に、デッキブラシで…と言いたいところですが、狭い玄関では汚れが壁に飛び散ってしまいます。

ですから、お風呂掃除用の大きめのスポンジタワシを用意しましょう。

バケツに水をくんでおき、水を多めに含ませたスポンジタワシで磨きましょう。

タイルの特徴を捉えた掃除方法

タイルもモルタル同様に、玄関土間によく使用されています。

サイズや形、色、デザインが豊富で、和風にも洋風にも合うオシャレな空間を作ることができます。

そんな人気の定番素材ですが、弱点があります。

タイルの弱点は何といっても「割れやすいところ」にあります。

物を落下させた際に割れてしまうことは、よくある事例です。

また、下地からも浮きやすいので、ここまでご紹介してきた仕上げ方と比較しても、短期間でメンテナンスが必要となります。

そして、タイルには必ず目地があります。

経年劣化で目地が減っていき、そこに埃やゴミが溜まりやすくなります。

スリップ防止の凹凸も目地同様に、汚れが入り込みやすくなっています。

ですから、こまめな掃除が必要です。

玄関土間がタイルの場合の掃除手順を見ていきましょう。

最初に、ほうきでゴミを掃き出しましょう。

次に、デッキブラシを使用します。

ホースで水を流しながら、家の中からドアの方へ向かってデッキブラシでタイルをこすりましょう。

デッキブラシで落ちない頑固な汚れは、メラミンスポンジに重曹を付けてこすってみてください。

ゴム汚れは、ゴム専用のクリーナーを使用するとキレイになりますよ。

最後に水で流したら掃除完了です。

玄関土間を清潔に保ち、1日の始まりも終わりも晴れやかに

土間の仕上げ方によって、住宅の印象は大きく変わります。

長く暮らす住まいに使用する素材の特徴を知り、10年後、20年後を考えて選ぶことが大切です。

また、玄関の土間掃除は、汚れが酷くなってからでは時間も手間もかかります。

自分自身も来訪者も気持ち良く過ごせるように、普段から玄関を清潔に保ちましょう。