株の空売りはどういう仕組み?株価が下がると儲かる!?

株についてよく分からないと、株価が下がったニュースなどを見たときに、投資家全員が損をしたように思えますよね。

しかし、実際は株価が下がることによって投資家「全員」が損をしているわけではありません。

株には「空売り」という仕組みがあり、株価が下がることで儲けを出すことも出来るのです。

そんな株の空売りの仕組みについてみていきましょう。

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空売りの前に!通常株は株価が上がることで儲かるもの

株は正式には「株式」と呼ばれます。

会社が事業を始めるなどで資金が必要になった際に、投資家から資金を募ります。

会社は出資してくれた投資家たちに、その出資の証明として株を発行しています。

株を買った人は、その会社の株主となるわけですが、株主になるとさまざまな権利を得ることが出来ます。

①株主総会に参加できる

②配当金を受け取れる

③株主優待を受けられる

④株を売買できる

まず、「①株主総会に参加できる」権利ですが、株主の重要な権利の一つです。

株主になることで株主総会に出席することが出来るので、その会社の経営に関わることが出来ます。

株主総会における議決権の大きさは、保有する株数によりますので、保有株数が多い株主ほど議決権が大きくなります。

また、「②配当金を受け取れる」「③株主優待を受けられる」といったメリットを目的に株を購入している人も少なくありません。

株の売買によって得られる売買益の他に、配当金や株主優待制度があることが他の投資と比べてメリットとなります。

①②③の権利も魅力的ですが、投資家の多くは「④株を売買できる」権利によって株で儲けています。

株を売ったり買ったりすることで売買益を出すことが、株投資の目的です。

株価は変動していますので、株を安いときに買い高くなったら売るというのを繰り返し、その売買益を出すのが基本的な株取引です。

なので、投資家は保有している株の株価が上がることを期待しています。

しかし、株の売買には「空売り」という方法があり、これは株価が下がることによって利益が出ます。

その仕組みとはどのようなものなのか、詳しくみていきましょう。

株の空売りとはどんな仕組み?株価が下がると儲かる?

先ほどご説明した通り、通常の株取引では株価が安いときに買い、株価が上がったら売ることで利益を出します。

しかし、株価が下がることで儲けを出す方法があります。

それが株の「空売り」です。

空売りは通常の株取引とは異なり、売り注文から始めることが出来ます。

空売りの流れは以下の通りです。

①証券会社から株を借りる

まず、証券会社から株を借ります。

この株は証券会社から借りているものなので、この株はあとで返さなければいけないものです。

②借りた株を市場で売る

借りることで保有した株を、株式市場で売りに出します。

株を売ることで、株を売った分のお金が手元に残っている状態となります。

出来るだけ高く売れた方が、のちの利益が大きくなります。

③売った株を買い戻す

証券会社に株を返すために、売りに出した株を買い戻します。

売ったときよりも安い株価で買い戻すことが出来れば、払うお金が少なくなり株を売ったときの利益が残ります。

④借りた株を証券会社に返す

買い戻した株はもともと証券会社が持っていた株です。

借りた株を証券会社に返すことで、空売りの一連の流れが完結します。

以上が空売りの簡単な説明です。

通常の取引とは違った部分にメリットのある空売りですが、仕組みが複雑なうえ誰でも出来るわけではありません。

空売りをさらに詳しくみていきましょう。

株価が下がると儲かる空売り!誰でも・どの株でも出来るわけではない!

株価が下がることで儲かるという「空売り」の流れをご説明しました。

株の空売りですが、これは「信用取引」という制度の中の取引の一つです。

信用取引とは、委託保証金と呼ばれる一定の保証金を証券会社に担保として預けることで、資金の約3倍の取引が出来るという制度です。

レバレッジをかけられるという点からFXの取引と似ていますが、信用取引の場合、金利などの費用が多くかかることから融資に近いということを頭に入れておきましょう。

つまり、証券会社に保証金を預けることで、証券会社から資金や株を借りて取引をすることが出来るため、売りから始める空売りが可能となるのです。

そんな信用取引ですが、誰でも出来るわけではありません。

信用取引をするためには、証券会社に信用取引口座を開設しなければなりません。

証券会社によって基準が異なりますが、信用取引口座を開設するためには証券会社の審査をクリアしなければなりません。

株の初心者や、資金が少ないと信用取引口座を開設することが出来ないようです。

また、全ての銘柄において空売りが出来るわけではありません。

空売り出来る銘柄は、各証券会社によって異なりますのでチェックしておきましょう。

信用取引には2つの種類がある

株価が下がることで儲けを得られる空売りは信用取引であるので、信用取引口座の開設が必要だということをみてきました。

そんな信用取引ですが、大きく分けて2つの取引があります。

それが、「制度信用取引」と「一般信用取引」です。

それぞれに違いがありますので、信用取引を行う際には両者の特徴を把握しておきましょう。

◯制度信用取引

対象銘柄:「各取引所」が選定した「制度信用銘柄」のみ
返済期限:6ヶ月
信用買い:出来る
空売り:「貸借銘柄」に限り可能
取引:どこの証券会社でも可能

◯一般信用取引

対象銘柄:「各証券会社」が選定した銘柄
返済期限:無期限
信用買い:出来る
空売り:出来ないところが多い(一部の証券会社で可能)
取引:一般信用取引を扱っている証券会社で可能

また、「制度信用取引」の銘柄は2つに分かれています。

それが「制度信用銘柄」と「貸借銘柄」の2種類です。

「制度信用銘柄」は、お金だけを借りられる銘柄です。

つまり、信用買いをすることは出来ますが、株を借りることは出来ないので空売りは出来ません。

一方「貸借銘柄」はお金も株も借りることが出来ます。

つまり、信用買いも空売りも出来ます。

空売りをしたい方は、「制度信用銘柄」か「貸借銘柄」かも注意しましょう。

空売りは株価が下がると儲かる!空売りのメリットとは?

空売りは、多くの投資家に使われている投資手法の一つです。

空売りにはどんなメリットがあるのでしょうか。

◯株価が下がる場面でも儲けるチャンスになる

通常の取引では、株価が高騰している場面では買い注文はしません。

しかし、空売りの場合には株価が高騰している場面で売り、下落局面になったところで買い戻すのです。

空売りが出来ることで、株価が安くないときにもチャンスが生まれるのです。

◯塩漬け株を利用出来る

塩漬け株とは、株価の高騰を期待して購入したものの、予想に反して株価が下落し、売るに売れなくなってしまった株のことです。

売ってしまうと損が確定する株を指します。

信用取引には、担保として保証金が必要ですが、有価証券や債券を代用することも出来ます。

そのため、塩漬けにしてしまった株を担保として、信用取引をすることが出来るのです。

これらなどが空売りをするメリットです。

しかし、空売りにはデメリットもありますので確認しておきましょう。

空売りのデメリットとは?

空売りは株価が下がる場面で儲けを出すことが出来るので、とてもメリットのある取引とも言えます。

しかし、デメリットも存在していますので、そちらもしっかり確認しておきましょう。

◯貸株料がかかる

貸株料は、証券会社から株を借りるにあたっての金利です。

貸株料は、株を借りてから買い戻すまでの間1日ごとに発生しますので、短期決済しなければ払う貸株料は増えていってしまいます。

◯株価が上がる可能性がある

通常の株取引で、株価が下がるリスクを考えなければならないことと同じように、空売りの場合には、株価が上がるリスクを頭に入れておかなければなりません。

買い戻すときの方が株価が高くなっていれば損失となります。

以上のようなリスクを考えた上で、空売りを行うようにしましょう。

空売りを上手く利用して賢い投資を!

空売りは、株初心者には複雑なシステムなので、ある程度株に慣れてきた頃に始めるのがおすすめです。

空売りを含む、信用取引が出来るようになることで、通常の取引のみの場合よりも投資の選択肢が広がります。

もちろんリスクも考えた上で空売りを利用して、さらに進んだ株取引をしてみましょう。