株で儲ける方法!誰でも簡単にできるエクセルでのデータ分析

  • 2018年10月9日
  • 2019年5月31日
  • 投資,

株の投資は、勘に頼った取引で安定して儲けることができるほど簡単なものではありません。

株の取引を長く続けていくのであれば、何が良かったのか何が悪かったのかを分析して、改善できるようにするべきです。

株のデータ分析におすすめのツールは、エクセルです。

エクセルを使った株のデータ分析の仕方を、エクセルの機能とともに詳しく解説します。

株は過去のデータが重要

株の投資では、過去のデータの分析がとても重要です。

それは、銘柄それぞれで株価の動きに特徴的な傾向が見られるからです。

証券会社のホームページでは、取引されている全銘柄の過去の株価が、一覧表やチャートと呼ばれるグラフで提供されています。

この株価のチャートを見るとわかりますが、株価は一日の中で上がったり下がったりと常に動いています。

さらに、一週間・一月・一年などある一定の期間で株価の動きを見ると、上昇傾向だったり、下降傾向だったりします。

株の取引は、株価がこれから上がるのか下がるのかを予測することから始まります。

過去のデータは、株価の予測に欠かせないものです。

過去の株価の一覧や株価のチャートは、ネットで調べれば簡単に手に入れることができますが、長く株の取引をしていると自分で独自に加工したり比較したりして、株価の動きを分析したくなるはずです。

そのときに力を発揮するのがエクセルです。

エクセルはデータ処理が得意

エクセルは、今はパソコンを購入したときにすでに組み込まれていることが多いので、誰でも一度は目にしたことがあるソフトウエアでしょう。

エクセルは表のセルの大きさを自由に変えられるので、表組みの文書の作成にも便利に使われますが、一番多い利用はやはり表計算でしょう。

複雑な数式でも、データを入力するだけで結果が簡単に計算されます。

エクセルは計算処理だけではなく、関数による処理機能もありIF関数は株の分析でもよく使われます。

IF関数というのは、「もし〇〇〇ならば△△△をしなさい。〇〇〇でないなら□□□をしなさい」というものです。

これを使うと、設定した条件が成立したときに何かの処理をさせ、設定した条件が成立しなかったときには別の処理をさせることができます。

このIF関数を使えば、例えばある株価以上の銘柄だけにマークを付けるとか、株価が割安な銘柄だけを選び出すというようなことが簡単にできます。

エクセルで株価データをグラフ表示

また、エクセルには、表のデータを基にさまざまな種類のグラフを作成する機能があります。

グラフには棒グラフや折れ線グラフ、円グラフなどがありますが、株価のローソク足を表示させることもできるようになっています。

ローソク足というのは、ある期間の株価の始値、高値、安値、終値を図示したものです。

形がローソクのようであることから、ローソク足と呼ばれています。

ローソク足の胴の部分は、白色と黒色で表示されることがあります。

白色のローソク足は陽線と言い、始値よりも終値が高い値で取引を終えたことを示します。

黒色のローソク足は陰線と言い、終値が始値よりも低い値で取引を終えたことを示しています。

ローソク足は、一日の取引の値を示したものを日足、一週間単位の取引のものを週足、一月単位のものを月足と呼びます。

エクセルの表のセルに、年月日、始値、高値、安値、終値の順にデータを入力して、グラフの種類の中からローソク足を選択すれば、ローソク足の株価チャートを表示させることができます。

エクセルで株価を予想

株価の分析を行う上でエクセルのグラフ機能が便利なのは、複数のデータを同時にグラフ表示することができるからです。

仕事であれば、例えば日毎や月毎の売り上げデータを棒グラフで表示させ、折れ線グラフで総売り上げの推移を表示させるというような使い方をするでしょう。

株価の分析でも、棒グラフと折れ線グラフの組み合わせが効果的です。

棒グラフにあたるものが、前の項で述べたローソク足のチャートです。

折れ線グラフにあたるものとしては、移動平均線というものをよく使います。

これは、ある一定期間の株価の平均値の推移を表示させたものです。

5日間の移動平均であれば、短期的な値動きの傾向を知ることができます。

一方、60日間の移動平均であれば、中期的な傾向を知ることができます。

株価のローソク足チャートにこの移動平均線を併せて表示することで、株価のこれからの動きを予想することができます。

例えば、株価が移動平均線を下回っているところから上昇してきて移動平均線を上回ってくれば、その株価はこれから上昇する可能性が高いと判断できるでしょう。

エクセルに株価データを取り込む

これまで見てきたように、エクセルは株価の分析に有効な機能をたくさん持っています。

しかし、そうは言っても、エクセルでは元になるデータがなければ計算することはできませんし、グラフで表示することもできません。

ですが、元データを一つ一つ手入力するのでは大変な時間が必要で、とても現実的ではありません。

このようなときはコピー&ペースト機能を使ってデータを取り込みましょう。

入力したいデータを選択して、キーボードの「Ctrl+C」でコピーします。

そして、エクセルの任意のセルに「Ctrl+V」で貼り付ければデータの取り込みができます。

さらに、利用しているエクセルが新しいバージョンであれば、Webからデータを取り込む機能も付いています。

エクセルのメニューバーの「データ」→「データの取得」→「その他のデータソースから」→「Webから」でデータの読み込みができますので、試してみるといいでしょう。

この機能のすばらしいところは、一度フォーマットを作ってしまえば、あとはメニューのクリック操作だけでデータの更新が簡単にできるという点です。

株価のように毎日変わるデータを利用したいときは、とても便利です。

エクセルで株価を統計分析する

エクセルは、単に表計算やグラフ表示ができるだけではありません。

専門的な統計分析まで可能なソフトウエアです。

ここでは、株売買のタイミングの予測にも使える回帰分析についてご紹介しておきましょう。

回帰分析というのは、あるデータとあるデータの間の相関関係を見るものです。

株の投資では、ある銘柄の値動きが日経平均株価の値動きとどのくらい相関関係があるかを見るときに使われたりします。

日経平均株価というのは、日本経済新聞社が選んだ225銘柄の株価の平均指数を示したものです。

日本の代表的な銘柄の平均ですから、日本経済全体の景気の動きを反映した指標と言えるでしょう。

実際に、自分が投資の対象として選んだ銘柄が、景気の影響を受けやすいのか、それとも受けにくいのかを判断するのは難しいことです。

しかし、この日経平均株価と特定の銘柄の値動きの相関を見ることで、景気の影響を受けやすい銘柄か受けにくい銘柄かがわかります。

例えば、日経平均株価とある程度連動した値動きをするということがわかれば、景気が不安定なときは値動きが激しくなる可能性が高いので、売買には注意が必要なタイミングだと判断できます。

回帰分析はデータ分析に含まれるツールの一つで、使用するときはアドインというプログラムを読み込む必要がありますが、これができれば投資の成功率を上げることに繋がります。

売買ルールの確立が株成功の近道

ビギナーズ・ラックという言葉がありますが、株の投資も同じです。

株の取引を始めたばかりの初心者でもたまたま儲けられることがありますが、勘に頼った取引ばかりをしていては、いつかは失敗して大損することになりかねません。

投資は、過去のデータ分析がとても大事です。

どんな状態のときにどんな値動きをするのかをエクセルのようなツールを活用して分析し、自分の売買ルールをできるだけ早く確立しましょう。

それが株で成功する近道です。