株の取引は非課税のNISA口座がお得!おすすめの証券会社は?

株式の制度「NISA」をご存知ですか。

1度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

NISAは株で得た配当金や売買益を非課税にする制度です。

今回はNISAについてくわしくお話をしていきます。

くわえてNISA口座を開設するにあたって、おすすめの証券会社もご紹介していきます。

株の取引にはNISAがおすすめ!

NISAとは日本版ISA(少額投資非課税制度)の略称です。

2014年の1月から制度を開始しました。

通常、株式や投資信託などの売買益や、配当金には税金がかかります。

しかし、NISA口座を使用した年間の投資金額が「100万円を下まわる時」に、上記の税金が免除される制度になります。

NISAの制度がスタートしてから、現在まで株の購入金額は7兆円を超え、NISA口座を開設する人は年々増加しているのです。

2016年からは非課税枠はさらに拡大されました。

年間で「120万円まで」であれば、投資金額が非課税対象になり、それと同時に「ジュニアNISA」の制度が開始されます。

税金が免除される嬉しい制度ですが、注意点もあります。

それはNISA口座は1人1口座までという決まりがあります。

また、NISAから別の証券会社の口座へと鞍替えする場合は1年以上経過していないと変更ができません。

これはあくまで鞍替えであることが前提ですので、通常の場合は複数の証券会社の口座を同時に開設して持つことは可能です。

NISA口座にはおすすめの証券会社がいくつかありますので、後程ご紹介します。

NISAのメリット!口座は確定申告が不要!

NISAの最大のメリットとして、120万円以下の投資なら株の配当金や投資信託に税金がかからないことだとご説明しました。

NISAではない一般の口座ですと、配当金などで得た利益に対して約20%もの税金がかかってしまうのです。

しかし、NISAならそれがすべて非課税なのです。

例えば、株を100万円購入したとします。

そして、140万円まで値上がりしたときに売却したとします。

この時売却益は40万円ですよね。

ここでNISAか、NISAでない口座かで8万円もの税金の差が出てしまうのです。

この差は大きく、NISA使用者が年々増加しているのも納得できますね。

別途で証券会社に支払う手数料がありますのでご注意ください(証券会社によっては無料のところもあります)。

NISAで非課税についての対象で、間違えやすい点もあります。

それは売却利益が120万円までが非課税になるのではなく、「120万円の資金で購入した」株に対しての利益が免除になるという点です。

例えば、120万円分の株を購入したとします。

その後300万円で売却したとします。

この時、売却益は180万円ですが、120万円の資金で株を購入したため、180万円すべてが非課税となるのです。

また、NISAは非課税なので、確定申告をする必要がありません。

手間もかからないので、確定申告になれていない人にとってはおすすめの制度ですよね。

NISAの非課税期間は5年間?ロールオーバーを活用しよう

実は、NISA口座には「非課税になる期間に制限」を設けているのです。

株の配当金などが非課税になる期間は、購入した年も含めて「5年間」と決まっているのです。

例えば、2015年に購入した株は、2019年の12月末まで非課税で売却・保有ができます。

これを過ぎると株の取引に対して税金がかかってしまうのです。

そこで活用したいのが「ロールオーバー」です。

ロールオーバーとはNISA口座を開設して5年たつと使用できる制度です。

非課税期間の5年間を過ぎた時に「NISA口座へ新しく入れ直しをする」か、非課税ではない「一般口座へ移すか」を決められる制度です。

そのため、非課税期間が過ぎた人は、

・まず、NISAで買った株を売却する

・NISAではない口座に1回移す

・翌年からまた非課税枠へ移す(ロールオーバー)

という流れがおすすめです。

そのため、2015年にNISA口座を開設し、5年経過する資産に対しては、2019年に非課税枠へとロールオーバーが可能なのです。

NISA口座でおすすめの証券会社は?

ここではNISA口座を開設するにあたって、おすすめの証券会社をご紹介します。

●SBI証券

SBI証券はNISA口座の開設数が100万口座以上と、ネット証券の中で1番の口座数を誇っています。

国内株や投資信託など、主要な金融商品の取り扱いが業界では最多で豊富なのです。

また、SBI証券のNISA口座から取引を行えば、国内株式の手数料や海外ETF(上場投資信託)の購入時の手数料が無料となっています。

NISAは非課税で税金がかからないため、SBI証券の売買手数料も無料であることを踏まえれば、NISA口座開設数が業界でナンバー1なのも納得がいきますね。

●マネックス証券

マネックス証券は株式の手数料が108円~(税込み)と業界では最安水準です。

株初心者への手厚いサポートがあったりと、人気の高いネット証券です。

2014年からはNISA口座での単元未満株(ワン株)の取り扱いが開始し、株初心者にはますますおすすめのネット証券です。

●カブドットコム

カブドットコムのNISA口座は株式の手数料がいつでも無料になっています。

また、NISA口座での単元未満株の積み立てにも対応しており、500円~と非常に手軽な金額から株式投資ができるという特徴があります。

少額投資が可能なので、株初心者におすすめのネット証券になります。

NISA口座開設までの流れが知りたい!

上記でNISA口座を開設するにあたって、おすすめの証券会社をご紹介させていただきました。

いざ、NISA口座の開設をすると決めたら注意すべき点があります。

それは、NISA口座は「通常の口座を持っていなけれは作ることができない」ということです。

そのため通常の口座を用意してから、その後にNISA口座の開設を申請しましょう。

NISA口座開設までの流れをご紹介します。

①NISA口座を開設する証券会社を決めます。

②証券会社のネットのサイトから総合口座を開設します(最短1営業日)。

③NISA口座開設のための書類を請求します。

④申し込み用紙に必要事項を記入して送付します。

⑤税務署での確認作業があります(1~2週間)。

⑥NISA口座開設完了後、取引を開始できます。

このような流れとなります。

現在、他の特定口座で保有している株はNISA口座に移すことはできません。

NISA口座で購入した株は特定口座へ移すことは可能なので、現在特定口座で株をお持ちの人はご注意ください。

NISA口座を開設したら買うべきおすすめの株は?

NISA口座が無事に開設できたら、いよいよ株の取引が行えます。

NISAの最大のメリットは「非課税」なので、それを活かせる株を購入することが理想です。

株選びのポイントとしては、大きく2パターンあります。

・配当金が多い株をねらう

・企業が成長して株価が上昇しそうな株をねらう

実際に、NISAでは「伊藤忠商事」「日産自動車」「みずほフィナンシャルグループ」などの高配当株が人気があります。

株主優待が豊富という魅力の株もありますが、株主優待の製品はもともと非課税なので、NISAのメリットである非課税が活かせなくなってしまいます。

そのため、NISAで株主優待株を選ぶなら「優待ありで高配当の株」が1番よいでしょう。

株の中には20万円以下、10万円以下で購入できる株もあります。

上記のポイントを踏まえて、複数の銘柄から分散して購入すると、リスクも分散できるので、おすすめの購入方法です。

どの株を購入したらよいか迷っている人は、株選びの参考にしてください。

株の売買はNISA口座がおすすめ

NISA口座開設にあたってのメリットや、おすすめの証券会社をご紹介させていただきました。

「株に興味があるけれど、実際に取引の仕方がわからない…」そんな人でも、非課税であればチャレンジしやすいのではないでしょうか。

手数料がかからない証券会社を選べば、利益をより多く手にすることができます。

口座開設だけなら無料で作れるので、興味のある人はまずNISA口座から作ってみてはいかがでしょうか。