今さら聞けない為替の計算の仕方!為替投資についても解説!

為替に関するニュースをよく耳にしますが、為替はどう計算するか、計算の仕方をご存知ですか?

人に聞かれてもさらっと答えられるように、ここで為替の計算の仕方を覚えましょう。

併せて、近頃投資する人が増加傾向にある為替投資についても解説していきます。

今さら人には聞けない!為替の計算の仕方

よく為替に関するニュースを耳にするものの、実は計算の仕方を知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、誰に聞かれても恥ずかしくないように、ここで為替の計算の仕方を覚えてしまいましょう。

日本円以外の通貨でなじみやすい「ドル」でご説明します。

ずばり、計算式は以下のとおりです。

【円からドル】

円÷為替レート=ドル

【ドルから円】

ドル×為替レート=円

もう少しわかりやすく、具体的に数字を入れて計算してみましょう。

為替レートは100円/1ドルとします。

1,000円をドルに換える計算は、1000円÷100円=10ドルとなります。

10ドルを円に換える計算式は、10ドル×100円=1,000円となります。

海外旅行での買い物などで現地通貨を円に換算して計算するとき、単純に、価格(現地通貨)に為替レートをかければいいということですね。

これさえ覚えておけば、海外の買い物で「これはいったいいくら!?」などと焦る必要もなくなりますよ。

為替レートはなぜ変動する?

前項での為替の計算の仕方でも出てきた「為替レート」。

その為替レートは日々変動しています。

為替レートがなぜ変動するかご説明しましょう。

外国為替市場では、世界中の投資家などが通貨の売買を常に行っています。

そのとき、通貨を売りたい人と買いたい人の需給のバランスにより、為替レートが変動しているのです。

また、世界情勢も為替レートに大きな影響を及ぼします。

現に、2001年のアメリカ同時多発テロの際には、ドルは大暴落しています。

現在、日本は為替レートが変動する変動相場制ですが、ひと昔前だと「固定相場制」といって為替レートは決められていました。

固定相場制にする意味は、経済状況や政治状況が不安定なため極端に為替レートが動いてしまうことを避けるためです。

ですから、戦後しばらくの日本は固定相場制だったのです。

現在の変動相場制に変わったのは1973年のことです。

世界の国の中には、まだ固定相場制であるところもあります。

例えば、有名なところですと中国の人民元です。

このように、現代においても各国通貨によって、どのような相場制をとっているか異なるのです。

通貨を他国の通貨に換える際には手数料がかかる!?

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、為替の手数料について解説しておきましょう。

為替投資のみならず、海外旅行に行く際にも円からその国の通貨に両替しますよね。

その際には必ず為替手数料が発生するのです。

この為替手数料の金額は、通貨の種類やそれぞれの金融機関によっても異なります。

実際に円からドルに換える際の計算の仕方を解説していきます。

まず、その日の為替レートが100円/1ドル、手数料は1円につき1ドルと仮定します。

そうすると、円をドルに換える際には、100円+1円(手数料)=101円=1ドルという計算になります。

反対に、ドルから円に換える際には、1ドル=100円-1円(手数料)=99円という計算になるのです。

一般的に銀行などに表示されている為替レートは、この為替手数料があらかじめ含まれている場合が多いので、意識していなかったという人も多いかもしれませんね。

為替投資について知りたい!計算の仕方も伝授

近頃は、為替投資をする人が多くなっています。

その話題にも乗り遅れないように、ここで勉強しておきましょう。

まず、為替投資といえば外貨預金でしょう。

外貨預金はその名のとおり、外貨で預金するものです。

外貨預金のメリットは二つあります。

一つ目は、円安になれば元金よりお金が増えることです。

これは、為替投資最大のメリットともいえるでしょう。

二つ目は、金利が高く、一般的に日本の預金より多く利息を受け取ることができるということです。

日本は、世界の中でも金利が圧倒的に低いです。

ですから、他の通貨で預金をしておくと、普通に日本の銀行に預金しておくより多くの利息が受け取れるということなのです。

金利の計算の仕方もここに記しておきましょう。

預金額×金利=受け取り利息

具体的に数字を入れて計算してみましょう。

日本の定期預金金利を参考にして金利は0.2%、預金額は100万円とします。

100万円×0.2%=2,000円

受け取り利息は2,000円となります。

これが、外貨預金であれば1%超えることもあるのです。

そうすると、受け取り利息の差は一目瞭然ですよね。

為替投資は他にもまだある!

外貨預金以外にも為替投資はあります。

まずは、最近よく耳にすることも多いFX(外国為替証拠金取引)です。

FXは証拠金(保証金)を担保にし、その金額の数倍の為替取引ができる投資方法です。

インターネットで手軽に取引することができ、為替手数料も安価なので、最近注目を浴びる投資の一つです。

次に、外国債券と外国株式です。

外国債券は、外国の政府や会社が発行し、満期までは決まった利息が受け取れるというものです。

外国債券の発行元の信用度によっては高い利息を受け取れるものの、その場合、満期前に発行元が破綻してしまうリスクも大きくなります。

外国株式は、外国企業が発行している株式のことをいいます。

外国の企業の情報を把握するのは案外難しいので、初心者にはあまりおすすめできません。

その他には、投資信託もあります。

投資信託とは、たくさんの投資家から集めた資金でプロが運用し、その運用益を投資家に分配するもののことをいいます。

運用先は、外国債券や外国株式などです。

プロが運用するので、初心者には難しい外国株式などに投資ができる点が魅力ともいえます。

最後に、外貨MMFというものです。

投資を経験されたことがない方であれば、あまり馴染みのない商品名でしょう。

外貨MMFとは、短期で満期を迎えるような債券などに投資をしている投資信託です。

安全性を重視しているので、外貨預金とリスク上はあまり変わらないものです。

どの外貨商品に投資するにしても、基本的な為替の計算の仕方を覚えておくことは必須です。

為替の計算の仕方は簡単ですから、これを機に覚えてしまいましょう。

為替投資する際の注意点!計算の仕方を把握しよう

為替投資をする際には、注意しなくてはならないポイントが三つあります。

【一つ目のポイント】

先ほど解説しましたとおり、通貨を他の国の通貨に換える際には手数料が発生します。

【二つ目のポイント】

為替相場が変動すると、為替損益が発生します。

【三つ目のポイント】

預金保険制度の対象に含まれていません。

一つ目のポイントに関してはすでにご説明していますが、為替手数料がかかるので同一通貨間ではかからないコストが余計にかかるということになります。

二つ目のポイントに関しては計算の仕方を解説しましょう。

例えば、100円/1ドルの為替レートのときに、100万円分をドルに換えたとします。

つまり、100万円=1万ドルです。

それがのちに、為替レートが90円/1ドルになったとしましょう。

そうすると、1万ドル=90万円となってしまい、10万円の損失を出してしまうことになるのです。

為替損益は、為替投資を行ううえで一番気をつけていただきたい点ともいえます。

最後に三つ目のポイントです。

銀行に円で預金している場合は預金保険制度の対象となり、万が一お金を預けている銀行が破綻しても預金保護法に基づいて1000万円まで保護されることになっています。

しかし、外貨預金はその預金保険制度の対象外なのです。

つまり、外貨預金している銀行が破綻してしまった場合、その銀行の余力によって補償額が変わってしまうことになるということなのです。

為替投資には魅力もありますが、気をつけるべきポイントもあります。

しっかりとそれらを認識したうえで為替投資を行うようにしてくださいね。

為替について

為替は難しそうで、計算の仕方を覚えてしまうまではなかなかとっつきにくいものですよね。

しかし、もしも人に為替のことを聞かれたときに答えられないと恥ずかしい思いをするかもしれません。

この記事をきっかけに、為替について理解していただけると幸いです。

また、為替に苦手意識がなくなったということであれば、為替投資をしてみることも今後の資産形成に役立つかもしれません。

リスクを正確に把握したうえで、為替投資にも目を向けてみてくださいね。