ALTERNATIVE INVESTMENT UNIVERSITY

SOCIAL MEDIA

ALTERNATIVE INVESTMENT UNIVERSITY│オルタナティブ投資の大学

工事現場の看板にある建築主の名前は必ず書くべきなのか?

2018.6.12

近所の空き地に家を建てている場合など、工事現場の道沿いに看板が掲げてあるのをご存知でしょうか。

そこには、工事の施工会社やその連絡先、建設許可証などとともに、○○様邸新築工事などと、住む人の名前まで書かれています。

しかし、中には看板に名前を書くことに抵抗がある人もいるようです。

ところでこの表示は、何のためのもので、絶対に必要なものなのでしょうか。

スポンサーリンク

こんな記事もよく読まれています

簿記の基本を学ぶ~「現金」と「当座預金」の違いとは~

企業では日々取引が行われています。 今回は、企業会計の基本である簿記の全体像についてご説明します...

家賃滞納している!連帯保証人に連絡するタイミングとは?

毎月の家賃を入居者が納めてくれれば問題はないですが、中には家賃滞納が発生してしまうトラブルもあります...

アパートの騒音はどこまで?ドライヤーの音も苦情の原因に

アパートを所有していて、「ドライヤーの音がうるさくて眠気が覚めてしまう」なんて苦情が来ると、世知...

大家さんと不動産会社の関係は?様々な契約の内容で異なる?

本業としても、副業としても、アパートやマンション経営をお考えになっている人は、いらっしゃるかと思いま...

ドヤ街「山谷」は東京にある!山谷の治安って一体どうなの?

大都会の東京に憧れて上京してくる人は、後を絶ちませんね。 みなさんは「山谷」と呼ばれる街をご存知で...

賃料の値上げをしたい!値下げ要求への対処法【契約更新時】

賃貸経営をしていると、やむを得ず、賃料の値上げをしなければいけない場合があります。 契約更新の際に...

署名と記名、捺印と押印の違いとは?外国人にもお願いする?

公的機関で証明書を発行してもらう際、「こちらに署名捺印を」と、お願いされた経験をお持ちの方は多いでし...

アパートのエアコンを修理する前に知っておきたい知識

一家に一台はエアコンがあって当たり前の今の時代。 賃貸アパートもエアコンが備え付けられている物...

防犯と換気を同時に!窓に隙間を開けながら施錠できる鍵とは

部屋の空気の入れ替えなどをするために、換気は重要ですよね。 換気するには窓を開けることが多いと...

所得税を支払う個人事業主は減価償却が強制!なぜ法人と違う

確定申告と言えば、事業をする上で最も大切なことの一つですね。 確定申告は個人の事業主と、法...

農地転用して宅地にしたい!かかる費用の相場はどれくらい?

土地には一つ一つ地目が決められており、所有する土地が「田」や「畑」のような農地とされている方もい...

アパートのキッチンに収納を増やす方法をご紹介!

1Kのアパートの場合、キッチンが狭く収納が大変なこともあります。 アパートに住んだことのある人...

宅建の勉強のためのテキストを無料で手に入れる方法

この記事の目次1 宅建の正しい知識2 宅建の資格を得るために必要なこと、すべきこと3 宅建のテキスト...

w造2×4とはどんなアパート?そのメリットデメリットとは

アパート経営において、アパートの建物はいちばん大切な商売道具といえます。 大切な商売道具なのですか...

業者によってさまざま、アパート清掃の仕事の範囲とは?

アパート清掃の仕事というと、一般的には廊下やゴミ置き場などの共用部分を掃除することを思い浮かべるので...

スポンサーリンク

どこの工事現場にもある建築主の名前入りの看板の目的は?

毎日通る駅までの道で、空き地だったところに、ある日柵ができていて、そこに○○様邸新築工事などと看板が出ていることがありますね。

通りすがりに見ると「ここに家を建てて、誰か引っ越してくるんだな」などと思います。

そして、「結構広い土地だから、お金持ちの人かも」とか「駅近でうらやましいな」などと興味本位で見てしまったりします。

同じ町内でなくても、通り道に家ができるというだけで興味がでてしまうので、お隣りさんやご近所さんは、おそらくもっと気になりますよね。

一方、家を建てる側としては、ジロジロ見られたり、興味本位で人に覗かれ噂されたりするのは、あまりよい気分ではありません。

まだ住んでもいないのに、工事現場の看板に名前までさらされて、周りに好奇の目で見られるのです。

そして「今どき不特定多数の人が通る道に自分の名前をさらすなんて、個人情報保護の観点からもおかしいでしょ」と思ったりするわけです。

ところでこの看板は、どこの工事現場でも見かけるものですが、何か法律で決められているものなのでしょうか。

工事現場に建築主の名前入りの看板を立てるのは法律で定められている

実は、工事現場の看板については、建築基準法第89条に定められています。

「工事の施工者は、当該工事現場の見易い場所に、国土交通省の定める様式によって(中略)表示をしなければならない」のです。

何を表示するかというと、建築主、設計者、工事施工主および工事の現場管理者の氏名並びに当該工事に係る同項の確認があった旨などです。

これは「工事現場における確認の表示等」という規定で、ここに建築主の氏名とあるため、家を建てる人の名前が必要となるのです。

ただ、法律で定められているとはいえ、建築基準法の違反には、実は罰則がありません。

このようなことから、実際にどうしても名前をさらすことが嫌な人は、アルファベットなどで表示している場合もあります。

ただ、罰則がなくても、通報されたり調査されたりすると指導が入ることがあります。

もしどうしても本名を出すのが嫌ならば、法律違反をわかった上で、指導を覚悟して空欄にするとか、アルファベットにするしか方法がありません。

しかし、法律に違反してまで名前を隠す必要が本当にあるでしょうか。

法律的に工事現場の看板に必要なのは名前より3点セット

確かに氏名は個人情報であり、看板によって不特定多数の人に家の場所と名前が知られてしまいます。

しかし、よく考えてみると、表札だって同じです。

中には、表札に家族のフルネームを書いて掲げている家庭もありますよね。

だからといって表札を掲げている人が、個人情報を盗まれて何かトラブルに巻き込まれているかといえば、そんなことはありません。

逆に、郵便や新聞の正しい配達のためには、表札はないと不便といえるでしょう。

そう考えれば、法律である以上、建築主名の記載は仕方がないのかもしれません。

法律では、工事現場の看板に、前述の項目の記載を規定していますが、それ以外にも貼られているものがあります。

それは「建設業許可証」「労災保険関係成立表」「建築確認済表示板」の3点セットです。

これらを総称して法令看板といいますが、法律上大切なのは建築主名などよりもこの3点セットの方です。

きちんと許可を得て、適正な業者が安全にのっとって工事をしている現場かどうか、それを示すための看板といってよいでしょう。

看板の名前表示はご近所さんへの挨拶代わり

ところで、法律うんぬんではなく、工事現場のお隣りさんやご近所さんの立場に立ってみるとどうなるでしょうか。

工事現場というと、基本的に平日の朝9時ごろから夕方5時ごろまでは、工事用車両が出入りし、工事をする音が周囲に響きます。

今まで静かだった住宅地に、いきなり工事音が響き渡り、大きな工事車両が住宅街に入り込んでくるわけです。

このような工事に着工する前には、建築主と現場責任者などが近隣の住宅に、事前にお知らせと挨拶に行くのが一般的です。

平日の朝の何時から夕方の何時ごろまで、どのくらいの期間工事が行われるかと、工事の期間うるさくなることへのお詫びを述べるためです。

このような挨拶があって初めて、ご近所さんは工事に理解を示してくれるというものです。

ところで、ご近所さんに挨拶といっても、向こう三軒両隣くらいで、町内すべての家に挨拶するわけにはいきません。

そして工事現場で工事が始まったときに、どこの誰のものかもわからない家の騒音を聞かされるとしたら、町内の人々は、あまりよい気持ちはしないのではないでしょうか。

看板への名前表示は、せめてもの挨拶代わりです。

逆の立場に立った場合を考えてみると、わかりますよね。

工事現場の看板に名前を書くことで知ってもらうことができる

ちなみに私自身はマンション派で、一軒家でのご近所付き合いは子供のころしか経験がありません。

しかしマンションでも、入居すると管理人さんや両隣、向かいの部屋くらいにはご挨拶します。

それに加えて現在のマンションでは、入居時にリフォームをしたため、入居前には先に入居していたお隣りや上下階にも工事の許可をいただきにいきました。

そして入居してからは、管理組合の総会などもあり、役員や理事でなくても、なにかとお付き合いがあるものです。

それほど大げさなものでなくても、部屋から一歩外に出ると、エレベーターやホールで必ず誰かと顔を合わせるため、挨拶は欠かせません。

一方、新築一戸建てなどの場合は、お付き合いもマンションの比ではないでしょう。

回覧板やゴミ置き場の掃除当番、町内会費の集金や行事等、挨拶以上のお付き合いも多々あります。

つまり、町内すべてがマンションでいう建物内のようなものです。

しかも、自分が町内で一番の新参者で、町内会の決まりごとなども教えてもらわなければならない立場です。

工事現場の看板に建築主の名前を書くのは、ある意味挨拶の代わりで、町内の人たちに知ってもらう意味でも必要ではないでしょうか。

法律というより住民に心を開く証として名前を記そう

これまで見てきたように、工事現場の看板に建築主の名前を書くことは、法律で定められたことです。

しかしそれよりも、工事の主は自分であり、自分の家を建てるために、町内の人々に迷惑を掛けることに対する責任を負うことの証といえるでしょう。

そして、今後お世話になる町内の人への挨拶の代わりでもあります。

人間は、もちろんよい面ばかりではありません。

ちょっと大きい家を建てていると妬んだり、コンパクトな家だと馬鹿にしたり、嫌がらせをされることもあるかもしれません。

しかし、何もされていないのに、一方的にこちらから関わりを拒むように、看板の名前を空白にしていると、かえって周囲に不信感を与えかねません。

工事中、たとえ多少興味本位で見られたとしても、胸を張ってしっかりと自分の名前を記しておきましょう。

そして、新しい土地での新生活に、一日でも早くなじめるようにすることの方が大切です。

また、知り合わないうちは負の感情を持っていたとしても、知り合ってみるととても親密になるというようなことはよくあります。

そうなるためにも、最初から心を閉ざさず、周りに受け入れてもらえる姿勢を示すことが必要ではないでしょうか。

前向きに捉えて堂々と看板に名前を掲載しよう

法律は守るべきものです。

そして、守るべき理由もあるから法律になるのでしょう。

工事現場の看板に名前を掲載することも、法律で定められたことです。

しかしそれだけでなく、これから住む町への最初の挨拶と思って、皆さんも看板に堂々と名前を掲載していただきたいと思います。

 - 経営