家賃6万円は高い!?借主に納得してもらえる方法とは?

マンションやアパートの不動産を経営している人の中には、空室が続いてしまって経営不振に陥っている人もいるのではないでしょうか。

空室になる理由は、家の中の環境や家賃が大きく関係すると言われています。

特に6万円という金額は、人によって安いと感じる場合もあれば高いと感じる場合もあります。

では、いくら程の家賃なら借主さんは納得できるのでしょうか。

今回の記事では、それを見ながら経営不振の問題改善につなげていきましょう。

家賃6万円が高いと感じる理由は?

冒頭文で家賃6万円は高いと感じる人が多いとご説明しましたが、どうして6万円以上が高いと感じてしまうのか気になりますよね。

その理由ですが、主に年代や収入が大きく関係してくると言われています。

実際、収入がないと家賃は払えませんし、家賃以外にも電気代やガス代など支払わないといけないものはあります。

月収が大体20万ある人は、家賃が6万円でも安定した生活を送れると言われています。

しかし、収入が低いと家賃6万円は、とても高い金額になってしまうのです。

では、もう1つの年代によって考え方が変わるというのも気になりますよね。

この年代による考えも実は大きく関係してくるのです。

もう少し分かりやすくするために、年代別に分けて説明します。

各年代が家賃に対してどのような考えを持っているかを理解することで、家賃の金額を決める上で役に立つのではないでしょうか。

20代にとって家賃6万円は高い?安い?

最初に20代から見てみましょう。

20代と言えば大学生や新入社員が実家から独立するなど、多くの人が1人暮らしを始める年代でもあります。

特に男女問わず20代は、将来の事を真剣に考えている人が多いと言われています。

そのため「お金を払えれば良い」という考えよりも「将来のためにお金を貯金しておこう」と、考えているのです。

そんなとき、お金を少しでも貯金するために、家賃にはこだわります。

食費や電気代は節約できても家賃は大家さんによって決められた金額なので、節約することはできません。

また、貯金以外にも「遊ぶためのお金が欲しい」という理由で安い家賃の物件に住む人も多いです。

若い時代は一度きりなので、思いっきり遊んでおきたいと考えているのでしょう。

このように、20代の人達は将来のためにお金を残しておきたい人と、遊ぶためのお金が欲しいから他の事であまりお金を使いたくないという人達に分かれます。

どちらにせよ、お金を意識しているので、20代から見ると家賃6万円は高いと感じてしまうのでしょう。

尚、20代の家賃の相場は4万円~6万円程です。

30代から40代にとって家賃6万円は高い?安い?

この年代になると、20代に比べて給与も増えてくるので生活の面で安定してきます。

そうなると、家賃への意識も少し柔らかくなって6万円以上の物件を選ぶ方が多くなります。

しかし、全員が同じような境遇ではないので6万円程なら安いと感じる人もいますし、6万円は高いと感じてしまう人もいるでしょう。

さらに、この世代は結婚して子供を設けている家庭も多いです。

そのため、6万円どころかそれ以上の少し豪華な物件を選ぶ人が多いです。

特に男性であれば、奥さんや子供さんに快適な生活を送ってもらいたいという思いで、一軒家を購入する人もいるでしょう。

人間1人で居るときは、自分の事しか考えませんが、家族ができると家族の事も考えないといけないですからね。

ただ、逆に家庭を持っていても、家庭の生活費や子供の学費を考えて安い家賃を選んでいる場合もあります。

30代から40代の家賃の相場は、7万円から10万円と言われています。

しかし、人や家庭の環境で考えが大きく変わる事を忘れてはいけません。

50代以降の年代にとって家賃6万円は高い?安い?

50代以降の人は、家庭を持っているか持っていないかで考えが大きく変わってきます。

例えば、子供さんが成長していれば独り立ちしたり、親の代わりに家賃を払ってくれたりして経済面に余裕ができます。

そのため、家賃が6万円以上でもあまり気にすることはないでしょう。

しかし、家庭を持たずに1人暮らしをしている人や将来の事を考えている人は、話が変わってきます。

特に1人暮らしをしている方は、介護の事を意識しています。

将来介護施設に入るにしても、お金を払っていく必要があるので、体が元気な内にお金を貯めている傾向にあります。

さらに、1人暮らしの人は部屋の広さに深く拘らないので「安い家賃で済めばいい」と考えているのでしょう。

この事から年代に限らず、金銭面を意識している人にとっては、どうしても6万円という金額は高いと感じてしまうのでしょう。

ちなみに、50代の家賃の相場は高い金額と安い金額が混ざって10万円程と言われています。

借主が納得する交渉術とは?

ここまで年代別に家賃への考えをご説明しました。

では、この考えを知った上でどうやって部屋を借りてもうらうかが重要になってきます。

まず、6万円を高いと感じている人は、この金額に不安を抱いているので、不安を取り除いてあげることが大切になってきます。

そこで、ポイントとなるのは6万円という金額を掲示した上で「家賃の相談承ります」と追記することです。

例えば、電化製品を買うときに値下げ交渉が可能な商品と値下げ交渉のできない商品が置かれていましたら、どちらを選びたくなりますか?

恐らくほとんどの人は値下げ交渉が可能な商品を選びたくなりますよね。

それから、物件選びに悩んでいる人は「ここなら多少安い家賃で入居できるかもしれない」と、希望を抱いて相談にやってくるでしょう。

そして、当然値段も下げてあげる必要があります。

大体5千円程下げてあげるのがベストでしょう。

「5千円なんかで効果は出るの?」と、心配される方もいるでしょう。

しかし、5千円という金額は結構大きいです。

千円ぐらいだと効果は薄いですが、貯金を意識している人にとって5千円はかなり大きい金額です。

そして、人間は「安くなる」という言葉に弱いです。

6万円という金額を掲示しながらも「安くなりますよ」とアピールして、購入意欲を湧かせてしまいましょう。

部屋の魅力を徹底的に伝えよう!

年代に限らないのですが、家賃は物件を選ぶ上で一番重要なポイントだと言われています。

そのため、価格優先にはなってしまうのですが、それを少しでも和らげて家賃が高い金額であっても購入意欲を湧かせる方法があります。

それは、大家さんが管理している部屋の魅力を徹底的に伝えることです。

人間は安いに加えてサービスという言葉にも弱いです。

高い商品を購入しても、高性能であったり返金保証が付いていたりすると購入して良かったと思うことはありませんか?

まさにその感覚と同じで、そのアパートやマンションの魅力を伝えれば、借主さんも「家賃6万円で高いけど、部屋が充実しているから入居して良かった」と、思ってもらえます。

幸福のビジョンを伝えて購入意欲を湧かせてしまいましょう。

チラシやホームページでも宣伝すれば効果は大きくなります。

宣伝とサービスを活用して空室を無くそう

それぞれの年代で考えは変わってきますが、共通して言えるのは6万円という金額を高いと感じている人が多いことです。

しかし、部屋を売る側としても妥協したくない部分はあります。

そんなときは、できる範囲の値下げ価格を掲示するか上手な宣伝文句で取り入れる方法が良いでしょう。

人間は安さとサービスに反応しやすい生き物なので、心理をいかに上手く突くかがポイントになります。

今回のテクニックを利用して空室をどんどん埋めていきましょう。