アパートやマンションなどの賃貸物件で新しい生活をスタートさせる方も多いでしょう。
その際気になるのが、大家さんや近隣入居者への挨拶です。
まず挨拶自体が必要なのか、また、その際の伝える言葉はどのようなものがよいのかなど様々な疑問が沸きますよね。
ここでは、挨拶の言葉を主として、手土産についてなども幅広くご説明していきます。
物件内とは限らない?入居時の挨拶の前に把握しておきたい大家さんの住まい
アパートやマンションなどでの入居時の挨拶の前に、まずは大家さんの住まいについてみていきましょう。
イメージとしては物件の経営者であることから、その物件内に住んでいると思う方もいますよね。
以前ではそのような場合が多かったのですが、最近ではその物件とは別の持ち家に住んでいることが多いのです。
それゆえ、入居時の挨拶の前に、事前に大家さんの住まいを把握しておくことが大切でしょう。
ちなみに、大家さんとよく間違われる存在が管理人さんですよね。
管理人さんは、その名の通り物件を管理する役割を担っています。
大家さんのなかには管理人さんと大家さんの役割を両立している方もいますが、全ての方が当てはまるわけではないため注意が必要です。
では、例として大家さんの住まいを把握している場合、入居時の挨拶は必要なのでしょうか。
アパートやマンションなどにおいて、大家さんは重要な役割を担っていますよね。
入居後のトラブルなどにおいても、大家さんを頼りにすることも多いでしょう。
そのため、入居時の大家さんへの挨拶は必要ということになります。
次項では、入居時の挨拶の言葉などを主として、詳しくお伝えしていきます。
言葉次第で印象アップ?入居時の大家さんへの挨拶
入居時の大家さんへの挨拶において重要なのが、挨拶の言葉でしょう。
以下の言葉を参考に、大家さんへの挨拶の言葉を考えていきます。
●入居時の大家さんへの挨拶の言葉
「この度新しく○○号室に越してきました○○と申します。どうぞよろしくお願い致します。」
入居時の挨拶は、このようなシンプルで伝わりやすい言葉が適しています。
また、言葉選び同様このような丁寧な言葉使いが大切で、それにより印象を良くする効果もあるでしょう。
プライベートな話は無理にせず、必要最低限の言葉でとどめるのがよいですね。
また、入居時の挨拶の際に、大家さんが不在の場合もあるでしょう。
その場合は、初めに挨拶に伺った日から2、3日後にもう一度訪ねて、以下の挨拶の言葉を伝えてください。
●大家さんが不在で後日訪ねた場合の挨拶の言葉
「ご挨拶が遅れましたが、この度新しく○○号室に越してきました○○と申します。どうぞよろしお願い致します。」
先ほどお伝えした言葉に「ご挨拶が遅れましたが」を前に付け加える形になりますね。
また、注意点として一度訪ねたが留守だったということは伝えないのがマナーでしょう。
入居時は挨拶の言葉同様手土産も重要!どのようなものがよいのか
先述した通り挨拶の言葉も重要ですが、手土産をどのようなものにするかも考えなくてはなりません。
一般的にみて、入居時の大家さんへの挨拶の手土産は、1500円~3000円の間が相場とされています。
また、ここでは実際手土産として贈ることの多いアイテムを以下にまとめました。
・お菓子
・洗剤
・タオル
・お菓子以外の食べ物
・お茶
このなかでも、入居時の大家さんへの手土産として贈ることが多いのがお菓子でしょう。
注意点としては、お菓子の期限は長いものにし、急いで食べる必要のないものを選ぶようにしてください。
例として、焼き菓子などであれば期限が長く、また、好き嫌いもあまりないものですので万人が食べやすいですよね。
また、大家さんの世帯人数などが分からない場合もあるため、ギフトセットなどがおすすめです。
ちなみに、お菓子の選び方に自信のない方は、洗剤やタオルはいかがでしょうか。
これらの日用品は生活必需品であり、贈られて困る方も少ないでしょう。
これらも、お菓子同様ギフトセットが売られていますのでおすすめです。
入居時は大家さんだけでなく近隣近隣入居者への挨拶も忘れずに
入居時の挨拶は、大家さんだけでなく近隣入居者にもすることをおすすめします。
まず範囲としては、自分が入居する部屋の上下左右の入居者に対して挨拶をすることが大切です。
例として、上下左右の入居者に対しては、このような言葉が適しています。
●「下の○○号室の越してきました○○と申します。生活音等でご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。」
この際、生活音に関してはなるべくご迷惑にならないようにするという意志も伝えるとよいでしょう。
上下左右の入居者とは、入居後に顔を合わせる機会も多いものです。
また、大家さん同様、入居後のトラブルなどでもお世話になることの多い存在でもありますよね。
そのため、上記のような、わかりやすく、なおかつ丁寧な言葉選びが重要となります。
入居時の手土産は大家さんと近隣入居者では違いがある?
入居時の大家さんへの手土産は、相場として1500~3000円が相場であると述べました。
では、近隣入居者への手土産の場合はどうでしょう。
一般的にみて、近隣入居者への手土産の相場は500円~1000円が相場といわれているのです。
大家さんへの手土産に比べて安価ですが、これにはあえて高価なものを渡さず、相手に気を遣わせないようにする配慮の表れといえるでしょう。
また、その際の手土産として人気のものが以下となります。
・お菓子
・洗剤
・タオル
・ゴミ袋
・ラップ
大家さんの手土産として人気のものも含まれますが、注目したいのはゴミ袋やラップなどの日用品です。
これらは、ギフトセットではなく単体であれば、安価な手土産として相手に気を遣わせることもありません。
また、消耗品により贈られるとうれしいという心理も期待できますね。
前項でご紹介した挨拶の言葉に添えて、これらの手土産を贈るとよいでしょう。
退去時の挨拶も忘れずに!理由や挨拶の言葉もご紹介
ここまでは、入居時の大家さんと近隣入居者への挨拶の言葉などを主としてお伝えしていきました。
では、反対にアパートやマンションの退去時の挨拶は必要なのでしょうか。
厳密なルールはありませんが、お世話になったことを改めて挨拶の言葉で伝えることは大切といえます。
また、退去時はそれ以外にも挨拶をしたほうがよい理由があるのです。
・引っ越し業者のトラックを共有の駐車場などに停める
・引っ越しの際の荷物運びによる作業音が出る
・エレベーターのあるマンションなどではエレベーターを頻繁に使う
アパートやマンションなどの集合住宅では、駐車場を共有している場合が多いでしょう。
そのため、引っ越し業者のトラックが停まっていると、車の出入りにご迷惑をかけることも少なくありません。
このような場合、一言退去時の挨拶をする際にその旨を伝えておくとよいでしょう。
例としては、このような挨拶の言葉が適しています。
●「○○号室の○○です。このたび○日に引っ越すこととなりました。
短い間でしたが、大変お世話になりました。
当日○時から引っ越し作業を始めるのですが、その際は作業音等ご迷惑をお掛けするかと思いますがどうぞよろしくお願い致します。」
また、退去時の挨拶の手土産に関しては、大家さんと近隣入居者それぞれに対し、入居時と同様のものを贈るとよいでしょう。
挨拶の言葉は入居時退去時それぞれに大切!思いを手土産とともに言葉で伝えよう
新天地で有意義な生活を送るためにも、入居時の大家さんや近隣入居者への挨拶は欠かせません。
また、その際の言葉選びはもちろん、丁寧な言葉使いによっても自身の印象を左右するでしょう。
ちなみに、挨拶は入居時のみならず、退去時にもお世話になったお礼の言葉を伝えることとして大切です。
手土産に関しては、大家さんと近隣入居者贈るものの相場や物に違いがありましたね。
相手に気を遣わせず、挨拶の言葉に添えてスムーズに渡すとよいでしょう。