開けなくてもよい窓に棚を作るアイディアとその作り方とは?

皆さんのおうちの窓は、どんなタイプの窓でしょうか。

家の中には、いろいろな窓がありますが、もし実用的に開閉しないような窓がある場合、ちょっとした棚などにリメイクしてみてはどうでしょうか。

また、腰高窓のある壁面は、背の高い家具などを置くことができません。

そこで、窓の下に棚を作って収納棚や飾り棚として利用するなど、窓と窓回りを有効活用する棚の作り方を勉強していきましょう。

開閉するのに不向きな窓に棚を作って有効活用しよう

窓の役割というと、家の中に光や風を取り込むというのが主なものでしょう。

そのためにリビングに大開口の窓を作ったり、各部屋に窓を作ったりするのです。

大きな窓から太陽がたくさん入る明るいリビングは、みんなの憧れでしょう。

また、涼しい風が吹き抜ける家も、非常に気持ちの良いものです。

そして、このような光や風を取り込むためには、窓を開閉しなければなりません。

しかし、中には隣家の壁に接していたり、人通りが多くて開閉するには不向きな位置に窓がある場合があります。

また、もともとが風通しのためというより、出窓のような飾るための窓もあるでしょう。

そんな窓にちょっとした棚を作ることで、見違えるようなおしゃれなインテリアになることがあります。

また、おしゃれなだけではなく、非常に実用的な棚や、見せる収納ができる棚を作るのもよいですね。

今回は、そんな窓回りに棚をプラスして活用するアイディアと、棚の作り方などをまとめてみました。

皆さんのお部屋づくりや収納の参考になれば幸いです。

窓の下にカウンターと棚を作ると使い方の幅が広がる

実は私の家でも、腰高窓の下に、壁一面に棚というか、カウンター状のものを後付けで設置しました。

窓のある壁には、窓をふさぐような家具などが置けないため、壁面を何か活用できないかと考えたためです。

そもそもの活用法は、広い部屋ではないため、窓の両サイドのカウンターにパソコンを2台置いて、パソコンデスク代わりにしようというものでした。

しかしパソコン以外にも、このカウンターのおかげで、窓の前に小さな植木鉢を並べたり、カウンター下に棚を並べ、収納もできるようになりました。

カウンターを設置していない場合と比べると、窓のある壁面の活用の幅が大きく広がったと言えます。

そしてうちの場合は、窓も棚も両方活用できるため、非常に満足しています。

ただ、もし窓自体を開閉しないでもよいという場合は、窓の位置にはめ込むように棚を作って、プランターなどを置くのもよいのではないでしょうか。

そこで、まずは窓の全面を棚にリメイクする場合の、基本的な棚の作り方をまとめてみました。

窓と一口に言っても、そのサイズはいろいろなので、DIYで自作するのがお勧めです。

材料は、板や木材、ビス、L字金具などで、後はお好みで塗料などを準備しておきます。

すべてホームセンターで手に入りますね。

では、その工程を見ていきましょう。

窓の全面に設置する棚の作り方

まずは基本となる棚の作り方です。

最初に、窓の桟の内側の縦横のサイズと奥行を、きっちり採寸しましょう。

そして、桟の内側と同じサイズになるよう、まずは棚の外枠を組みます。

手順は、ホームセンターなどでお好みの板や木材を買ってカットし、外枠の四方をビスなどでしっかり固定します。

次に、外枠に対して縦方向の仕切りとなる板を好きな枚数はめ込み、ビスで上下を固定します。

最後に、横方向の仕切りとなる棚板を取り付けますが、可動式でない場合は、ビスやL字金具で外枠や縦板に固定します。

もし横板を可動式にしたい場合は、事前に外枠や縦板に細かく溝を作っおいてはめ込むか、棚受けの小さな板を一定の間隔で打ち付けておきます。

最後に横の棚板を溝にはめ込んだり、棚受けの上に乗せて、格子状の棚が完成です。

そして、出来上がった棚を窓の桟の内側にはめ込みますが、きっちりサイズを測っておけば、桟に棚をはめ込み、木槌などで叩くだけで固定されます。

万が一棚のサイズが小さかった場合などは、下にスペーサーとなる木材をかませたりして、棚が桟から飛び出たりしないよう調整しましょう。

この基本の棚は、外枠と中の棚板のみで、背面を塞いでいないため、窓からの光も取り込むことができ、プランターの植物なども良く育つはずです。

基本の棚の作り方にプラスアルファで素敵な飾り棚に

この基本の棚の作り方を覚えておくと、いろいろとアレンジもできます。

外の視界を遮りたい場合は、棚の後ろにボードなどを貼ればよいだけですし、蝶番で両開きのドアなどを取り付ければ、おしゃれな飾り棚にもなります。

また、窓の桟は意外と奥行がある場合が多く、10センチ程度の奥行があれば、文庫本やCD・DVDなども収納できそうですね。

もちろん、プランターや花瓶、フォトスタンドやちょっとした小物で飾るのもよいですし、かわいい食器などをディスプレイしてもよいでしょう。

このように、窓の場合はそれ以外の用途に使えなかったスペースですが、棚を作ることでぐんと用途が広がります。

また、全面を棚に作り替えずとも、単純に桟の両端にL字金具を取り付けて、板を渡すだけでも飾り棚ができます。

作り方は非常に簡単ですが、窓を生かしつつ、ちょっとした物を置くスペースができるので、DIY初心者の方にお勧めです。

他にも、腰高窓の下辺に蝶番で天板を取り付け、天板の下にコの字型の台車を作って設置すれば、開閉式の机ができます。

椅子を持ってくれば、子供の勉強スペースや、ちょっとした家事スペースとして、利用できそうですね。

このように、アイディア次第でいくらでも窓回りを有効スペースに作り替えることができるのです。

日の当たる窓際を猫の特等席にする棚の作り方

ところで、猫好きの方におすすめの変わり種の窓の棚の活用法があります。

私の実家で昔飼っていた猫は、箱入り娘ならぬ箱入り猫で、自発的に外に散歩に行かない猫でした。

小さいときに都会のマンションで育ったので、外に出るのが怖かったのでしょう。

しかし、外にまったく興味がないかといえばそうでもなく、家族が外出から帰ると、よく玄関の高い位置にある小窓の桟に上がって、外を眺めていました。

日向ぼっこをしていたのかも知れません。

そんな家猫のために、開閉しなくてよい窓があれば、猫用の棚を作ってあげるというのはどうでしょうか。

作り方は簡単です。

窓の両側の桟に棚を支えるための棚受けの板を打ち、そこに上から棚板をはめてビス止めするだけです。

また、棚板だけでなく、突っ張り棒を2本渡して、そこに両端を袋縫いした丈夫な布などを渡してあげれば、簡単な猫用ハンモックの出来上がりです。

きっと、お天気の良い日には、猫の指定席になることでしょう。

他にも、窓の真ん中に支柱を立てて、短めの棚板をランダムにL字金具などで固定すれば、猫用階段も作れます。

ただ、棚板や突っ張り棒が落ちたりしないよう、ビス止めしたり、棚受けに突っ張り棒の溝を作るなどして、猫の安全には十分に配慮しましょう。

キッチンでも窓に設置した棚は大活躍!

ところで、窓用の棚の王道といえば、キッチン回りではないでしょうか。

キッチンには換気扇があるため、取り立てて窓を開閉する必要はありませんが、採光のために横長の窓などが付いている場合があります。

そして、桟にも結構な奥行があったりするので、棚を作るのに最適ではないでしょうか。

売っている棚をそのまま設置しても良いのですが、置く物によって仕切りや棚板の大きさが違う棚を自作すると使い勝手もよくなります。

調味料を置く棚は棚板の間隔を狭くし、カップやソーサーの高さに合わせた棚を作ったり、料理本や鍋を置く大きな棚にしたりとカスタマイズしましょう。

他にも、キッチンスケールやジューサーなど、キッチン回りには使いたいときにすぐ手に取りたい小物がたくさんあるため、棚は大活躍するはずです。

ただ、棚のテイストは他のインテリアと調和するものが好ましいので、素材や塗料などにもこだわって作るのがよいでしょう。

また、手の込んだ作り方でなくても、100均ショップに売っている木の枠を木工用ボンドなどでいくつか貼り合わせるだけでも素敵な棚になります。

そこに、調味料を並べるだけでも、カントリー風のおしゃれな調味料棚の完成ですね。

このように、アイディアと工夫で、窓や窓回りはいくらでも活用できます。

皆さんもオリジナルのアイディアで、おうちの窓回りをDIYしてみてはいかがでしょうか。

窓プラス棚で使い方は無限大に

窓というものは家の構造物なので、その桟はかなり頑丈で、そこに枠をはめ込むことで、簡単に頑丈な棚を作ることができます。

開閉を気にしなければ、窓は棚作りに最適な場所といえるのではないでしょうか。

そして、その使い方は無限大と言ってよいでしょう。

是非、素敵なアイディアでオリジナルの棚を作って、活用してみて下さい。