親と同居している人が渡している生活費の相場は?

親元を離れて一人暮らしをしている人、結婚している人、二世帯住宅にお住まいの人、実家で親と同居している人などなど、人によってライフスタイルは様々です。

実家暮らしも一人暮らしもそれぞれにメリット・デメリットがありますが、実家で親と同居している人は生活費をどれくらい払っているのでしょうか?

実家暮らしの生活費の相場と、一人暮らしにかかる生活費についてもご紹介します。

親と同居している理由

以前は、学校を卒業して社会人として働くとなれば、親元を離れて一人暮らしを始めることが当たり前のことように言われていました。

しかし昨今では、家などの様々な事情で、社会人として働きながら実家で親と同居している人も珍しくありません。

では、どのような事情で働きながら親と同居しているのでしょうか?

社会人が親と同居している理由には次のような意見が挙げられます。

・親に家事や炊事をしてもらえるから

・生活費を節約したいから

・一人暮らしが寂しいから

・親の介護のため

・職場が実家に近いから

・親から実家にいてほしいと言われている

意外にも介護の為だけではなく、生活費の節約や、家事などの負担を軽減したいという理由が多いようです。

以上の他にも、学校を卒業して就職し、そのまま特に理由はなく実家暮らしを続けているという人も多いようです。

では、一人暮らしの場合、生活費は毎月どれくらいかかるのでしょうか?

また、実家で暮らすことにした場合に、どれくらい生活費が軽減されるのかについて次の項目でご説明します。

一人暮らしにかかる生活費

まず、一人暮らしで一番かかるお金は家賃です。

家賃の相場は、お住まいの地域や物件によって大きく変わります。

地方の物件では4万円~5万円前後で借りられるアパートもありますが、都心の方の物件を借りるとなれば7万円~8万円ほどかかってしまいます。

次に食費ですが、毎日節約して自炊をするのであれば、おおよそ2万円ほどで収まります。

しかし、お昼ご飯をコンビニで買っていたり、外食が多いような場合には、その倍額かかる場合もあります。

その他、トイレットペーパーや洗剤などの日用品を購入する雑費が、毎月平均して5,000円ほどかかります。

そして、月あたりの水道代が約1,500~2,000円、ガス代が約4,000円、電気代が約4,000円で、合わせて1万円ほどひかれていきます。

そのため、家賃を全国平均の6.5万円として計算すると、月あたりの合計の出費は10万円です。

しかし、あくまで食費を自炊した場合の最低金額なので、実際はもっとお金がかかってしまうことがほとんどです。

それにプラスして携帯代(約1万円)、交際費や娯楽に使うお金を合わせて4万円~5万円が一人暮らしにかかる生活費の相場です。

もちろん、節約次第でもっと生活費を抑えることは可能ですし、逆に外食が多かったり浪費が激しい人はもっとお金がかかります。

しかし、実家で親と同居していれば、家賃と食費、雑費、光熱費を合わせた約10万円は少なくともかからなくなります。

一人暮らしの人が親に仕送りする金額の相場

前の項目では、一人暮らしにかかる生活費の相場についてご紹介しました。

社会人として働きながら一人暮らしをしている人は、ほとんどの人が親に仕送りを送っています。

その仕送りの相場はいくらなのでしょうか?

2016年の調査で、社会人として働いていて実家の親に仕送りしている人の場合、出している額の平均は、約6.4万円という報告が出ています。

しかし、あくまで平均の数字のため、仕送りの額が毎月1万円前後の人もいますし、送っていない人もいます。

高収入な人の場合は毎月75万円仕送りしているという報告もありました。

もちろん親に仕送りするという決まりはないので、お金を送る・送らない、仕送りの額などは個人の自由です。

しかし、一人暮らしをしながら親に仕送りをするということは、同居をするより支出が相当大きいことがわかりました。

もちろん、親と同居している人はほとんどの人が生活費を実家に入れていますが、平均して毎月いくらが相場なのでしょうか?

実家暮らしの方の毎月の生活費の相場について、次の項目でご紹介します。

同居している親に渡す生活費の相場は?

では、親と同居している人は毎月いくら生活費を渡しているのでしょうか?

独身で親と同居している人が毎月親に渡している生活費は、平均して5万円前後が相場のようです。

もちろん、渡している人の仕事の収入や、住んでいる実家の家賃などによっても生活費の金額は前後していきます。

中には、毎月10万円渡していたり自分の給料の半額を渡す人もいれば、生活費を渡していない人も少数ながらいるようです。

親と同居している理由や事情は様々ですが、前の項目で説明したように、一人暮らしにかかる生活費の最低額が10万円程度と考えると、約半額程度の生活費で収まるのです。

そして、家事や掃除など家のことをしてもらえるとなると、一人暮らしをしながら親に毎月仕送りを送るよりはるかに経済的で、低負担なことがわかります。

しかしそんな実家暮らしも、当然ながらメリットだけでなくデメリットが存在します。

次の項目では、親と同居するメリット・デメリットについてそれぞれ詳しくご紹介します。

実家暮らしのメリットは生活費が安いこと

まずは親と同居するメリットから挙げていきます。

・一人暮らしより経済的に楽

・話し相手がいるから寂しさを感じにくい

・家事など、家のことをしてもらえる

・親孝行できる

・病気などになったときに看病してもらえる

・防犯面で安心

・規則正しい生活が送れる

前の項目でもご説明したように、実家で暮らしていることによって浮いた生活費を自由に使えたり、家事や掃除のような家のことをしてもらえることをメリットに挙げる人は多いです。

仕事が忙しい社会人にとっては、実家は仕事に集中できる良い環境となるようですね。

他にも、ちゃんと起こしてもらえるから規則正しい生活が送れる、家に家族がいることによって得られる安心感などがメリットとして挙げられます。

特に女性の場合、一人暮らしをしていると犯罪に巻き込まれる危険性もあるので、実家に暮らすことによって防犯対策にもなります。

親と同居するデメリットは?

次に親と同居するデメリットを挙げていきます・

・友人や恋人を家に入れにくい

・周囲に自立してないと思われる

・家事が身につかない

・親が干渉してくる

メリットでは安心感が挙げられましたが、デメリットとしてはプライバシーが守れないことや自分のペースで生活できないことが挙げられます。

他にも、家事がなかなかできない、いつまでも一人暮らしを始めるタイミングを見つけられないなど、一人立ちできないというデメリットもありました。

逆に、一人暮らしには自分のペースで生活できて楽というメリットがありますが、生活費がかかる、寂しいなど、実家暮らしとはまた違ったメリットとデメリットがあります。

現代では人の価値観も家族の在り方も多様化しているので、実家暮らしと一人暮らしのメリット・デメリットを見比べて、自分に合った暮らし方を探していきましょう。

親との同居はメリットもデメリットも

親と同居することは生活費がかからないという経済的なメリットが大きい分、デメリットもあります。

社会人で実家暮らしをしている人は自立していないという意見もありますが、家事などを手伝いながら実家で一緒に住むことが親孝行になっている考えもありますし、いざというときに助け合えるというメリットもあります。

家庭の在り方は人それぞれなので、自分と家族にあったライフスタイルを見つけていきましょう。