長男家族と同居することは当たり前だと思いますか?
昔と違って、現代では「その考えは古い」と言われてしまうかもしれません。
そこで、実際に長男家族と同居している方の経験談が書かれているブログを覗いてみましょう。
息子家族と「同居」することに対しての考え方が変わるかもしれませんよ。
長男家族と同居は当たり前!?
「長男なんだから、結婚したらこの家を継いで同居は当たり前、親の面倒をみることも当たり前」という考え方の人も中にはいるでしょう。
しかし、この考え方は現代において、もはや「古い」と断言できるのではないでしょうか。
「長男だから」という理由だけで、長男がすべて親の面倒をみてきたという歴史が日本には少なからずあります。
その代わりに、長男は金銭面で優遇されてきたという歴史もあることでしょう。
ですが、近代ではこれらの考え方は薄れてきています。
また、民法での「相続」を例に出すと、「原則として、子供の相続分はすべて平等である」となっています。
つまり、兄弟間で「金銭面の優遇」に差はないということです。
これを考えると、「親の面倒をみる」ことに関しても、長男だけが負担を負うという理由がどこにも見つかりません。
このように、「長男だから」というだけで、同居をする正当な理由と言えないのです。
しかし、「親が心配だから」などの理由で、長男家族が同居したいと希望してくることもあるかもしれません。
もしも長男家族と同居するとなった場合、どのような問題があるでしょうか。
経験談が載ったブログがたくさんありますので、参考にしてみましょう。
長男家族と同居するとどんな問題がある?経験者ブログを見てみよう
長男家族と同居することが当たり前な時代ではなくとも、なんらかの理由で同居することもあるでしょう。
実際に長男家族と同居するとなると、どのような問題があるのか不安なものですよね。
そこで、経験者のブログを参考にして問題点を挙げましたので、参考にしてみてくださいね。
まず、「生活習慣の違い」です。
長男である息子に関しては、自立するまでの間は一緒に暮らしていたでしょうから特段問題はないでしょう。
しかし、長男の嫁はそうもいきません。
生活習慣や環境がまったく同じことなどありませんから、そこに大小関わらず問題は発生します。
そこではっきり意見を言ってしまうと、嫁から煙たがられるかもしれません。
反対に、我慢して何も言わずにいるとストレスが溜まって体調が悪くなってしまうことも考えられます。
また、「家」自体の問題もあります。
同居するとなると、家のリフォームが必要になるかもしれませんよね。
そうなると、親世帯がリフォーム代金を支払うのか、それとも長男世帯が支払うのかで揉めてしまう可能性もあります。
お金だけじゃなく、間取り一つ決めることですら、すんなりいかないかもしれないのです。
このように、長男家族と言っても嫁は「他人」ですから、スムーズに問題なく暮らせることの方が少ないと考えていいのかもしれません。
ブログによると長男家族と同居したくない人が急増中!?
昔では当たり前のようだった長男家族との同居ですが、ブログを見ていると最近では親世帯も同居を嫌がることが多くなっているようです。
同居でたくさん悩んできた世代が親の世代だからです。
同居で悩んだ親世代は、他人と暮らす難しい問題について嫌というほどわかっています。
いざ自分が舅・姑となったら、子供家族に嫌な思いをさせたくないし、自分たちもそんな思いをもうしたくないと考える方が多数なのです。
もともと一緒に暮らしている家族でも、毎日一緒に過ごしていると嫌なところに目が行くものですよね。
それが他人だとなおさらです。
他人が一緒に暮らすことは、相当気を遣うことでもあります。
安らげるはずの自宅なのに、常に気を遣わなくてはならないのは誰でも嫌ですよね。
同居せずに、たまに会える距離感が現代人には合っているのでしょう。
同居することのメリットとは?
長男家族と同居することの問題点などは分かりました。
それでは、反対に同居するメリットは何があるのでしょうか。
さっそくブログを参考にみていきましょう。
まず、長男家族に子供がいるのであれば「孫」と毎日一緒にいられるということですね。
よく、「自分の子供より孫の方が何倍もかわいい」と耳にしますよね。
祖父母からすると、そんなかわいい孫と毎日一緒に過ごせる同居は大きなメリットなのです。
次に、同居することで「賃料」や「住宅ローン」を浮かすことができるという点です。
もしも、同居せず別居しているということであれば、長男家族はアパートやマンションなどの賃貸料の支払い、もしくは分譲マンションや戸建ての住宅ローンを支払っていることが多いでしょう。
しかし、もともとある両親の自宅に同居すれば、その賃貸料や住宅ローンの支払いが不要となります。
これは、長男家族からすると大きなメリットとも言えます。
また、親世帯は体の不調も気になる年代でしょうから、病院へ通院することも多くなるかもしれませんよね。
その場合、足腰が不安ということであれば、長男夫婦に手助けしてもらえるという点も挙げられます。
ここに記載した内容だけに限らず、実は他にも同居することのメリットは挙げられます。
根本として、親世帯・子世帯がどうしたいか、その気持ちが一番大切です。
同居すると相続税が大幅に減る!?
親世帯と子世帯が同居することに、メリットやデメリットが生じることはこれまでご説明してきました。
ここでは、同居することと一見無関係とも思える「相続税」についてのお話をしておきましょう。
まず、親が亡くなった場合、その財産を相続することになります。
そうすると、そこで「相続税」が発生します。
しかし、その相続税を支払うために自宅を売却しなくてはならないということを避けるために、「ある条件を満たせば相続税の評価額を減額します」という特例があるのです。
この特例は、「亡くなった本人と同居中の親族が自宅を相続する」ことが条件となります。
この自宅に住み続けるのであれば、土地の相続税評価額を8割減額できるというものなのです。
相続税の特例が目的なだけで、長男家族と同居を考えることは安易と言うべきかもしれません。
しかし、同居することで子世帯の相続税の負担が軽減されるのです。
特に、土地価格が高いところに自宅があるのであれば、同居することは大きなメリットがあるとも言えます。
ただし、相続税に関しては今後法改正も考えられます。
テレビのニュースやインターネット、同居経験者のブログをチェックするようにしてくださいね。
ブログで学ぶ!二世帯住宅を建てることのリスクとは?
長男夫婦と同居することにメリット・デメリットがあることをお話ししてきました。
最後に、ブログでも書かれている二世帯住宅を建てることのリスクについて解説しておきましょう。
いざ、長男夫婦と同居すると決まった際、住む家はどうするのかという問題が最初に出るでしょう。
今住んでいる自宅にそのまま一緒に住むということであれば何も問題はないですが、狭くて同居は無理という場合は二世帯住宅を建てるという案が出ることと思います。
しかし、土地があったとしてもお金がなく、ローンを組まなくてはならないということもあるでしょう。
ですが、高齢だと住宅ローンは組むことができません。
この場合は、子供世帯が住宅ローンを組むことになり、大きな負担を負わせてしまうことになります。
子供世帯が住宅ローンを組んで、いざ二世帯住宅を建てた後、子供世帯が「離婚したい」という可能性も少なからずあります。
離婚するなら広い家は必要ないとのことで、この二世帯住宅を売却したいとなったとします。
しかし、中古の二世帯住宅の需要は非常に少なく、売却する際はとても安い価格になってしまうことも十分に考えられるのです。
ずっと円満にお互い暮らしていくことができればいいですが、そう簡単にいくものでもないですよね。
しかし、二世帯住宅を建てることはリスクだけではなく、いいことももちろんあります。
二世帯住宅であれば、同じ家にいながら生活環境を切り離すことが可能だということです。
そうすると、お互い干渉されることなく生活できますからストレスが溜まりにくいです。
また、もともとある自宅をリフォームして二世帯住宅にする場合、不動産取得税や土地の固定資産税が軽減されるメリットもあるのです。
長男家族と同居することはお互いの気持ちが大切
現代では、長男家族と同居することは当たり前とは言えません。
他人同士が同居することは、お互いに大きな負担が強いられるとも言えます。
しかし、同居することはデメリットだけではなくメリットももちろんあります。
さまざまなメリット・デメリットを勘案することももちろん大切ですが、何よりも一番大切なことはお互いの「気持ち」です。
親世帯・子世帯どちらも、まずは「気持ち」を第一に考えるようにしてくださいね。