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ウレタン樹脂は他の樹脂より優秀?違いは何?!

2019.1.24

建築の分野において、塗料や防水剤としてウレタン樹脂が用いられています。

ウレタンと聞くと、車のシートや、ベッドのクッションに使われているスポンジのようなものを想像される方も多いのではないでしょうか。

ウレタンとは化合物の名前で、この化合物と他の物質を組み合わせることにより様々なものを生成しています。

ここではウレタン樹脂の特徴と、他の樹脂との違いについてお話しします。

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ウレタン樹脂の特徴とは

ウレタンとは、アルコールと、イソシアネートという化合物が反応し、形成されるウレタン結合を持つ化合物です。

ウレタン化合物は、結合が柔軟であることを活かし、様々な製品に活用されています。

ウレタン樹脂もその一つで、イソシアネート基と水酸基を有する化合物と付加反応を繰り返しながら、生成された重合体です。

難しい言葉の羅列で分かりにくいかと思いますが、要するに複数の物質が結びついて生み出される、新たな物質の一つがウレタン樹脂になります。

ウレタン樹脂とはどのような特徴がある物質なのかをご紹介します。

・素材に強固に固着することができる
・耐候性に優れ、耐久力も強い
・硬く、耐汚染性も優れている
・耐水、耐薬品性がよい

このような特徴を活かし、ウレタン樹脂は塗料や接着剤として使われています。

また、発泡させたウレタンフォームも建築の現場で活用されており、他の建築資材との違いを活かして大きく役に立っています。

ウレタン樹脂塗料のメリット

ウレタン樹脂塗料とは、ウレタン系樹脂を主成分とした塗料のことを言います。

木製外壁材や雨どい、フローリング等の木製建材、木製建具等への塗料として用いられています。

木製や塩ビ製素材、鉄部に適した塗料と言えます。

ウレタン樹脂塗料のメリットを知れば、他の塗料と違い、選ばれる理由がわかるはずです。

・高級感のある光沢仕上げが可能

ウレタン材特有の光沢ある塗膜は、ピカピカと輝く高級感があります。

それ故に、艶消しを望まれる場合は向かない塗料です。

・柔軟性、弾力性に優れている

ウレタン樹脂塗料は非常に柔らかく、作業する上でも扱いやすい塗料になります。

硬化した後の塗膜も弾力があり、柔らかいので、建物に力が加わってもヒビ割れを起こしにくいです。

・密着性が高い

素材に対して密着性が高いウレタン樹脂塗料は、DIYで使うにも扱いやすく、向いています。

木材のような塗膜が剥がれやすい素材にも高い密着性を活かし、利便性が高いです。

・種類が豊富

ウレタン樹脂塗料には、様々な種類があります。

水性、弱溶剤、強溶剤、遮熱塗料などがあり、塗りたい場所や用途に合わせて選択することが可能です。

シリコン樹脂塗料とウレタン樹脂塗料の違い

シリコン樹脂塗料とは、シリコン系樹脂を主成分とした塗料のことを言います。

主に、戸建て住宅の塗り替えやカーテンウォール塗装、シーリング材、建設用保護材の塗装に用いられる塗料です。

シリコン樹脂塗料とウレタン樹脂塗料の大きな違いは価格です。

建坪30坪ほどの家の外壁塗装を行う場合、平均価格で10万円くらいウレタン樹脂塗装の方が安くなります。

しかしながら外壁耐用年数はシリコン樹脂塗料の方が長く、ウレタン樹脂塗料が7~10年とされているのに対し、シリコン樹脂塗料は10~15年です。

建物の周りの環境や、シリコン樹脂塗料のシリコン樹脂含有量にも左右されるため、一概には言えません。

外壁の塗り直しにどの塗料を選ぶか悩んだ時には、自分のニーズに合ったものを、価格と耐用年数を踏まえて選んでください。

アクリル樹脂塗料とウレタン樹脂塗料の違い

アクリル樹脂塗料とは、アクリル系樹脂を主成分とした塗料のことを言います。

価格が安く、発色が良いため、ハッキリした色合いを望む方に好まれています。

アクリル樹脂塗料とウレタン樹脂塗料の大きな違いは、塗膜の質感です。

アクリル樹脂塗料の塗膜は硬いため、ヒビが入りやすいです。

外壁耐用年数も5~7年と短く、耐久性はやや弱めと言えるでしょう。

しかしながら、先にもお話したように、アクリル樹脂塗料は価格がお安めです。

建坪30坪ほどの家の外壁塗装を行う場合、平均価格で10万円くらいウレタン樹脂塗料よりもアクリル樹脂塗装の方がお安くなります。

アクリル樹脂塗装で外壁塗装を行う場合は、価格だけで判断すると、メンテナンスや塗り直しで結局費用がかかってしまった、ということにもなり兼ねないので慎重に判断しましょう。

オイル仕上げとウレタン仕上げの違い

木製の家具の仕上げとしてもウレタン樹脂塗料は活用されています。

ウレタン樹脂の薄い塗膜で木製家具の表面をおおい、光沢のある仕上げを施します。

一方、オイル仕上げとは、天然の植物性オイルを主原料とした塗料を使い、木製家具の木の内部までオイルを染み込ませ仕上げます。

オイル仕上げとウレタン仕上げの大きな違いは、塗膜があるかないかです。

オイルを染み込ませたオイル仕上げは、塗膜がありません。

それ故に、急激な乾燥によって木製家具にヒビや反りが生じる場合があります。

天然の木、そのままを感じられるというメリットがある一方、シミや汚れが付きやすいのはデメリットです。

基本的には飲み物をこぼした場合でも、すぐに拭き取れば大丈夫なのですが、赤ワインや濡れたスチール缶には注意が必要です。

スチール缶に関しては、水滴が媒介となって鉄とオイルが化学反応を起こし、黒いシミになります。

メンテナンスとしては、オイル仕上げの場合数年に一度はオイルを塗り足す必要があります。

ウレタン仕上げの場合はもちろん年数が経てば劣化し、表面の樹脂が剥がれてきますが、一般的な使い方をしていれば十数年は大丈夫です。

住宅に使われる発泡ウレタンとは

住宅を建てるとき、断熱材は必要不可欠です。

断熱材にはいくつか種類があり、ガラス繊維でできた綿状の素材であるグラスウールが主流でした。

そこに、最近住宅に多く取り入れられるようになった断熱材として発泡ウレタンが登場したのです。

発泡ウレタンとは、ウレタン樹脂にフロンガスなどの発泡剤を加えることで発泡させて作ります。

発泡状の断熱材は、高い断熱性能を発揮することから、従来の断熱材よりも高い省エネ効果を発揮すると注目されています。

今まで主流だったグラスウールと発泡ウレタンは全く性質が異なるので、違いが多くあります。

・熱伝導率

熱を通しにくい発泡ウレタンは、グラスウールと比べると、明らかに熱伝導率が低いです。

そのため薄い厚みでも、大きな断熱効果を発揮してくれます。

・耐久性

柔らかめな素材であることから、ヨレや落ちが発生する場合があるグラスウールに対し、発泡ウレタンは発泡スチロール系の素材で、その場にくっつく性質を持っています。

この性質によって、年数が経過しても発泡ウレタンの断熱性能は劣化が少なく、長く高い断熱効果を発揮してくれます。

・耐水性

建物が古くなると、雨漏りや湿気の影響で断熱材が水分と接触する場合があります。

グラスウールは水に弱く、一度水分を含んでしまうと、乾いても断熱効果は復活しません。

それに対して発泡ウレタンは、水分に触れても効果が弱まることなく、断熱効果は変わりません。

目的に合った選び方をしよう

樹脂にはウレタンやアクリル、様々な種類があり、その樹脂を主成分とする塗料が生み出されています。

それぞれの樹脂の特徴が反映された製品には違いがあり、メリットがあればデメリットもあります。

自身の求めるものや用途によって、違いを比べ、選ぶ目を養うことが大切です。

 - 建材, 建物, 構造・建材・建具