これまでに「家賃の振込を忘れた」という経験のある人は実はけっこういるでしょう。
仕事で忙しかったり、体調が悪かったり、天気が悪かったり等の理由があったとしても、家賃は期日までに決められた金額を支払わなければなりません。
では、家賃の振込を忘れたりしないためには、どうすれば良いのでしょう。
自分が入居者で家賃の振込を忘れた場合と、大家さんや管理会社から見て家賃の振込を入居者が忘れた場合について、お話しします。
自分が入居者で家賃を振込み忘れた場合
まず、大家さんや管理会社に急いで連絡をしましょう。
本来は期日までに家賃の振込をしなければなりませんが、忘れたり金額を間違えたりしたのであれば、期日までに決められた金額の振込をできなかった事実と、いつ振込をするのかを連絡してください。
可能であれば、忘れたことに気付いたその日のうちにコンビニなどから振込をしたいところですが、どうしても無理な場合には、事情も合わせて説明してください。
もちろん家賃の支払いは忘れてはならないことですし、そのまま忘れてしまっていたら賃貸物件から強制的に退去させられる可能性もあります。
家賃というのは、既に居住した分を支払うのではなく翌月以降の分を支払うものです。
ですから、家賃の振込を忘れたらまずは大家さんや管理会社に連絡して、指示を仰いでください。
場合によっては、遅延損害金を請求されるかもしれませんので、賃貸契約書も確認しておきましょう。
大家さんなどが入居者の「家賃を振込み忘れた!」に対応する場合
家賃の振込期日になっても、入居者からの家賃の振込がなく「忘れたのかな?」という状況だった場合、大家さんや管理会社は一般的に以下のように対応します。
1)電話
「家賃の振込がされていない」ことに対して忘れたのではないか?と確認の電話をします。
この時点で日にちを勘違いしていたことに気付いたら、すぐに振込みましょう。
しかし、電話で連絡がつかなかった場合には次の対応に進みます。
2)手紙
請求書や督促状のようなイメージの手紙です。
この時点で、忘れたままだったのなら大至急、振り込んでください。
しかし、何らかの事情で遅れてしまうのであれば、事情を説明し大家さんや管理会社の指示を仰いでください。
場合によっては連帯保証人に連絡が行くこともあります。
これでも連絡がつかなかったら、更に次の対応に進みます。
3)訪問
再三の電話や手紙にも反応がないような場合には、大家さんや管理会社などが直接、家賃が振込されていない賃貸物件を訪問します。
特に独居老人などの場合には、万が一にも室内で倒れている可能性もありますので、話し合いと状況確認のためでもあります。
この時点でも、家賃の支払いの見通しがついていない場合などには、連帯保証人に督促状が送られることもあるでしょう。
「家賃の振込を忘れた」という事態を防ぐために!金融機関の効率的な利用を検討しよう
ほとんどの入居者は期日までに家賃を振り込む意思を持っています。
ただ、家賃の振込を忘れたなどで支払いが遅れてしまった場合には、善後策として、金融機関の効率的な利用を検討してみることをお勧めします。
検討するのは、事前に登録した情報に基づいて、毎月決まった日に、決まった金額を、決まった口座に振り込むという金融機関のサービスです。
自動振込サービス、定額自動振込サービス、自動引き落としサービスなどという名称の場合が一般的ですが、金融機関によって名称が違う場合もあります。
ただし、これらのサービスを使用する際には、口座に残高が残っているかどうかには気をつけてください。
口座に残高が残っていれば、家賃の振込をうっかり忘れたというミスを防げます。
毎回のように同じ手続きをして家賃を振り込むのが面倒だという場合にも有効ですね。
同じ相手に対して一定の日に一定の金額を送金できるのですから、手間を考えただけでも非常に便利です。
ただし、手数料なども必要ですので、金融機関で手続き方法と併せて確認しておくと良いでしょう。
「家賃の振込を忘れた」という事態を防ぐために!クレジットカードを利用しよう
金融機関の自動振込サービス、定額自動振込サービス、自動引き落としサービスなど以外にも、クレジットカード払いを利用するという方法もあります。
入居している賃貸物件がクレジットカード払いに対応していることが前提にはなりますが、大手の賃貸物件管理会社の場合には対応していることがよくあります。
しかし、クレジットカード払いに対応していない管理会社の方が多いので、まずは賃貸契約書の約款などを確認してみてください。
もし、クレジットカード払いに対応しているのであれば、検討する価値は十分にあります。
入居者にとっては、クレジットカードの利用ポイントもつきますし、支払いをまとめることで「家賃の振込を忘れた!」となってしまう可能性も低くなります。
大家さんや管理会社にとっては、確実に家賃を回収しやすくなります。
クレジットカードの支払いが遅れてしまえば、信用情報に傷がつき、住宅ローンなどを組む時などにはマイナス要素になる可能性があるので、一般的な社会人であれば支払いが遅れることは滅多にありません。
大家さんや管理会社側から、家賃の支払いに遅れがちな人に対してはクレジットカード払いが可能な場合には、お勧めしてみてください。
家賃の振込を忘れないために工夫できること
うっかりミスなどで家賃の振込を忘れたという事態を招かないために、工夫できることをいくつかご案内します。
家賃の振込み忘れを防止するには、自動的に引き落とされるように手配しておいたり、クレジットカード払いにしたりする方法がお勧めです。
しかし、どちらもできない場合には、手帳やカレンダーに目立つように書いておいたり、携帯電話やスマホにアラームを設定しておいたりしましょう。
また、いつでも入金できるように、通勤経路上や職場の近くで家賃の振込ができる場所がどこにあるか確認しておくのもお勧めです。
お昼休みに食事に出た時や出退勤の途中など、時間があるときにすぐに振込ができるようになります。
自分にとって最も忘れにくい方法で管理できると良いですね。
家賃は大家さんや管理会社にとっては収入
大家さんなどからすれば、入居者から回収する家賃は収入です。
そのため、もし自分の給料が1ヶ月も支払われなかったらと考えれば、家賃の振込を「うっかり忘れた」では済まされないということがお分かりいただけますね。
もし、急な事情でどうしても支払いが苦しい場合には、無断で支払わないのではなく、すぐに大家さんや管理会社に相談してください。
家賃を支払う意思があっても、残業が減ったり転職したりして給料が下がり、家賃の捻出が苦しいこともあります。
他にも、勤務先からの給料が遅配になってしまったり、急に大きな出費が家賃の支払い直前にあったりしたなども挙げられます。
しかし、入居者にどんな事情があろうとも家賃は大家さんや管理会社にとっては収入です。
家賃の支払いが遅れそうなことが事前に分かっている場合には、誠意をもって対応してください。
自分の収入に見合う賃貸物件を
家賃の振込を忘れた場合には、必ず大家さんか管理会社に連絡してください。
ただし、何度も家賃の支払いが遅れてしまうのは大問題です。
家賃の振込を忘れないようにするためには、自動振込サービスやクレジットカード払いなどを利用する方法があります。
また、手帳やカレンダーに目立つように書いておいたり、携帯電話やスマホにアラームを設定したりするのもおすすめです。
自分が忘れにくい方法で管理しましょう。