夫婦の収入合わせて年収400万でマイホームを買えるのか?

この記事では、夫婦で年収400万円でも、マイホームを買うことができるのか。
また、無理なく支払いをしていけるのかについて検証し、ご紹介します。

今回は、私の家計も一部ご紹介していきたいと思いますので、似た生活を送っている方で、マイホームが欲しいという方の参考になれば幸いです。

夫婦で年収400万は少ないの?多いの?

まずは、夫婦で年収400万円という額は、少ないのか厚生労働省の「国民生活基礎調査」の結果を見て、紐解いていきましょう。

こちらの調査には、全世帯の所得金額・高齢者世帯の所得金額・児童のいる世帯の所得金額、それぞれのデータが書かれています。

平成27年度では、全世帯の平均所得金額(熊本県を除く)が545万8千。
高齢者世帯では、308万4千円、児童のいる世帯では、707万8千円となっています。

これを見て、400万はよりだいぶ下のように思えてしましますが、まだ落胆するのは早いです。

平均値ということなので、100万円が10世帯で1億円が1世帯でもあれば、平均値は1000万円になってしまいます。

ここで、中央値という値を見てみましょう。

こちらの値は、所得が低い世帯から高い世帯を順番に並べて、ちょうど真ん中で2等分する境界値になります。
厚生労働省によれば、中央値は428万円とあります。

ですから、全体的に見て、世帯年収400万円は、ほんの少し下と言えるでしょう。
周りと比べると、自分が人並みな生活を送っているのかどうかの、目安程度にはなるかもしれません。

夫婦年収400万円で住宅ローンは通るのか?

住宅ローンの審査基準は、金融機関によっても違うので一概には言えませんが、その一部をご紹介します。
一番重要なのが、個人信用情報です。

この個人信用情報というのは、クレジットカードの支払いやローンの支払いなどを、滞りなく行っているか確認できるものです。

こちらの情報に異動という文字があれば、どんなに年収が高くても、ローンは通らないようです。
この異動というのは、俗に言うブラックリストというものです。

クレジットカードの支払いが何日も遅れたり、携帯料金を支払わずにいたり、そういったお金にだらしのないことをしてしまった場合は、個人信用情報に記録されてしまいます。

他の借り入れがある場合も、住宅ローンは通りにくくなってしまいます。
例えば、マイカーローンやクレジットカードのリボ払いなどが、これにあたります。

今まで、「ローンの支払いやクレジットカードの支払いが、たびたび遅れてしまっていた」という方も、住宅ローンを通すうえでは、マイナス評価になってしまうかもしれません。

以下、銀行によって基準が違うため、参考程度にお考えください。

・勤続年数が短い
・物件が融資条件を満たしていない
・個人事業主
・独身
・雇用形態

など、銀行により審査基準が様々です。

しかし、夫婦年収400万円だからといって、審査に通らないということはなさそうです。
もちろん、借り入れ希望額にもよります。

夫婦で年収400万円でいくら借りれるのか

先ほどご紹介した、住宅ローンの審査基準の中には、基本的に返済比率を満たしていること、というのが入っています。

この返済比率から、夫婦年収400万円で、いくらくらい借り入れすることができるのかを計算できます。

例えば、フラット35の返済比率は、以下の通りです。

・年収400万円未満は返済比率30%以下
・年収400万円以上は返済比率35%以下

と決まっているそうです。

そのため、年収400万円未満のほうで計算すると、一年間での返済額が120万円以下になるようにしなければいけません。

ざっくりと試算しますと、約3300万円の融資を受けれるかもしれません。

これは、他に借り入れがなく、クレジットカード払いが遅れていなかったりと、悪い要素がなかった場合です。
そのため、もう少し、借り入れ可能額は下がるかもしれません。

これを見て、いかがでしょうか。
私の場合、こんなに借りて返済できるのかと心配になってしまいました。

また、夫婦年収400万円の方は、注意が必要です。

フラット35で、収入を合算できる人は、以下の条件をすべて満たしている必要があります。

・申込本人の親、子、配偶者など
・申込み時の年齢が70歳未満の方
・申込本人と融資住宅に同居される方
・連帯債務者になることができる方

というのが条件になるようなので、注意しておきましょう。

3300万円借りれるから、3300万円返せるとは限りません。
また、家庭によって支出額は違いますから、家計簿とよく相談して、借入額は決めていきましょう。

夫婦年収400万円の家計簿公開

さて、この章では私ども夫婦の家計簿を、恥ずかしながらご紹介させていただきます。

私たち夫婦の年収は、二人合わせて約430万円で、その内訳は私が330万円で、奥さんが100万円です。

手取り月額が夫婦合わせて、約28万円でボーナスは1回が約20万円程度です。
月々の私たち夫婦2人暮らしの家計簿を公開いたします。

・住宅ローン支払い 9万円
・光熱費 0円(太陽光発電にて、ほぼプラスマイナスゼロ)
・水道 3千円
・スマホ2台 1万円
・インターネット 5千円
・お小遣い(夫) 1.5千円
・お小遣い(妻) 1万円
・食費 2万円
・雑費や交際費等 3万円
・車保険料 7千円
・ガソリン 1万円

計 20万円

これが、今の大体の生活費です。

上記に加えて、家の修繕積立金・固定資産税・地震保険・車の車検・税金の積立金など、合わせて約3万円を別で計上しています。

したがって、合計23万円で生活をしています。

その月によって、急な出費があったりで、この通りに行かないときもありますが、これを目安に頑張っています。

特にキツイのは、やはりお小遣いです。
仕事上の付き合いなどで、年末年始などは飲み会で、だいぶ出費が増えてしまいます。

この計算の中には、ボーナスは考えていないので、ボーナスを抜くと、夫婦年収400万円にも届きません。
そのため、夫婦年収400万円もあれば、マイホームをもつことも夢ではないと思います。

夫婦年収400万円でどれくらいの家を建てられるのか

夫婦年収400万円では、どれくらいのマイホームを建てることができるのでしょうか。
私の家計簿を参考に考えていきます。

現在、住宅ローンは月額9万円払っています。
これは35年ローンで、約3000万円の借り入れです。

私自身、節約生活は結構頑張っていますが、生活が苦しいとは感じません。

こればっかりは感覚の違いなので、私の生活を見て生活が苦しそうと感じる人もいるでしょうし、もしかしたら、めちゃくちゃ贅沢な生活だなと感じる人もいるかもしれません。

35年で考えると、月10万円の返済で3300万円弱、逆に8万円返済で2600万円弱の借り入れになります。

その人の金利にもよるので、これも一概には言えませんので、おおまかな目安としてお考えください。

手取り月収28万円あれば、私の生活なら、月10万円の返済までなら、耐えることができると思います。

マイホームは建築費をケチるな

家を建てた後に思うのは、もう少し無理しても、良かったかなということです。

やはり、マイホームを建てるときに掛かる費用が安ければ安いなり、高ければ高いなりの家が建つと思います。

私もそれは初めから分かっていたので、そんなにケチケチしたつもりはなかったのですが、それでも、ここをもう少しこうしたら良かったとか出てくきます。

これ以上は、何も要らないとまでは言いませんが、それに近いくらい、家にはお金を掛けても良いと思いました。

また、最初の建築費をケチると、後々のメンテナンス費用に、お金が掛かる場合があります。

外壁塗装の頻度・防蟻処理の再施工・防水のやり直しなど、長期的に考えると、初めに良い家を建てたほうが、生涯に掛かる費用は抑えられるかもしれません。

私も建築のプロではありませんので、確実にこれくらい費用が変わってくるというのは言えませんが。

マイホームを買うときはメンテナンスのことも考えて、それなりに納得のできる家を買うほうが、良いと思います。

夫婦年収400万円あれば、立派な家を建てることは可能でしょう。

夫婦年収400万円でマイホームまとめ

いかがでしたでしょうか。

私の感覚として夫婦年収400万円というのは、貧しくはないが裕福過ぎもしないというラインだと思います。

私自身がちょうどそのラインなので、私の家計簿をなども出して見たので、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

マイホームを建てるというのは、大変ウキウキしますし、仕事へのモチベーションへも繋がります。
皆さんも、建てて良かったと言えるようなマイホームを作りを目指して、良いお家を建ててください!