家賃5万円は高い?家賃の理想と高く感じる金額とは

春になると、新たに社会人になった方や進学して親元を離れるという方も増えてきます。

そうなると、憧れの一人暮らしのスタートです。

一人暮らしといえばアパートを借りるという方が多いですが、家賃がどれくらいなら負担にならないか不安にある方もいるのではないでしょうか。

家賃5万円では生活はどうなるのでしょう。

どのくらいの家賃が「高い」と感じるのかも一緒にみていきましょう。

憧れの一人暮らし!家賃は5万円からが高いと感じやすい?

新生活を始めるにあたり、アパート探しを行っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

アパートを決める基準は人それぞれですが、おそらくほとんどの方が重要視しているポイントの一つに「家賃」が入っていることでしょう。

家賃はアパートに住む上で、毎月支払はなくてはならないものですので、あまりに高いと生活が苦しくなってしまいます。

では、そもそも家賃を「高いな」と感じるのはいくら位からなのでしょうか。

その統計をみてみましょう。

・5万円以上:24%
・6万円以上:17%
・8万円以上:14%
・7万円以上:13%
・10万円以上:11%

意外なことに、「5万円以上」という答えが最も多いです。

その理由としては、以下のことがあげられます。

●家賃にばかり出費したくない

●その他の生活費(光熱費など)にお金がかかる

●手取り額の問題

●貯蓄をしたい

どれも納得の理由と言えますね。

では、家賃5万円のアパートに住むことにした場合には、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか。

次項でご説明していきます。

家賃5万円のアパートに住む!費用は意外にも高い…

「家賃が高いな」と感じる人の多い金額は「5万円以上」ということが分かりましたが、統計の中では最も安い金額です。

では、実際に家賃5万円のアパートに住むことを決めた場合には、どのくらい費用が必要になるのでしょうか。

家賃5万円のアパートに住む場合、その初期費用は約25万円が必要になると言われています。

その一般的な内訳をみてみましょう。

●敷金

退去時のクリーニングや原状回復を行う費用になることが多いです。

金額は家賃1~2か月分です。

●礼金

アパートの大家さんにお礼として支払うものです。

金額は家賃1~2か月分です。

●前家賃

家賃は、多くの場合前払いで支払うため、入居前に支払います。

また、入居月の翌月分も支払いを行う場合もあります。

入居が月の途中である場合には「日割り家賃」といったものを支払うことになります。

金額は家賃1か月分です。

日割り家賃の場合には、日数で計算した額を支払います。

●火災保険

その名の通り、火災が起きた場合や水漏れを始めとしたトラブルを起きた際の保険です。

金額は5000~11000円ほどです。

●仲介手数料

アパートを借りるにあたり、仲介してくれた不動産会社などに支払うものです。

金額は家賃1か月分です。

この他にも、鍵の交換費用や家賃保証会社の利用料なども含まれます。

家賃5万円のアパートに住むにはまだまだ必要なものが!

家賃5万円のアパートに住むためには、前項でご紹介したような初期費用だけではなく、その他にもまだまだ必要なものがあります。

それは引っ越し費用と家具家電の費用です。

まずは引っ越し費用についてみていきましょう。

引っ越しを行うには、業者に依頼する方法と、自力ですべて行う方法の2つがあります。

どちらが費用が少なくて済むかといえば、もちろん自力で行う方法です。

しかし、自力で行うとなると、その分労力も必要となります。

そのため、業者に依頼するという方は多いでしょう。

では、業者に依頼すると費用はどれほどになるのでしょうか。

その金額は引っ越しの時期によって大きく変わり、「引っ越しシーズン」と呼ばれる3、4月では5~7万円と高いものとなります。

その他の時期であれば3~5万円となることもあります。

家具・家電についてですが、初めて一人暮らしを行う場合には、新しくすべてを購入することが考えられます。

そういった必要になってくる家具・家電についての費用についても考えておかなければなりません。

家賃5万円のアパートに安く入居する方法はあるの?

ここまでのご説明で、家賃5万円のアパートのに入居するのは高い金額のお金が必要になるということがお分かりいただけたかと思います。

あまりに金額が高いと、アパートに入居すること自体を躊躇してしまいそうですが、先ほど「約25万円かかる」といった初期費用を抑える方法があります。

●敷金なしにする

仲介業者によっては敷金なしにしていることや、仲介業者が敷金の金額を決めていることがあります。

敷金の値下げ交渉がしやすいとされている時期は4~9月とされています。

●礼金なしの物件を探す

近年では、「礼金ゼロ」を謳っている物件が数多くあります。

これは、大家さんが空室リスクを避けるために行っている場合や、公的機関の住宅融資でアパートを建設した場合などに多いです。

いずれも家賃1か月分以上の支払いが一般的とされているため、支払いをしなくてもいいとなると、費用はかなり浮くことになります。

この他にも、仲介手数料のない仲介業者で物件を探すことや、アパートの消毒を断るといった方法もあります。

意外と高い…!家賃5万円のアパートで一人暮らしをするには生活はどうなる?

家賃5万円のアパートに一人暮らしをするためには、引っ越してくるまでにも高い金額のお金が必要になります。

では、引っ越しが済み、生活が始まってみるとどういった様子になるのでしょうか。

手取り15万円の場合で1か月の様子をみてみましょう。

・家賃…5万円
・水道代…2000円
・電気代…3000~4000円
・ガス代…4000円
・食費…25000円
・日用品…5000円
・雑費…5000円
・交際費…2万円
・スマートフォン代…15000円

・計:13万円

※食費は自炊するものとします。

これをみても分かるように、手取り15万円で生活すると、約2万円の貯蓄はできるでしょう。

しかし、自由になるお金は少ないので、少し生活が苦しく感じてしまうかもしれません。

家賃5万円のアパートで余裕を持った一人暮らしをするには、どれくらいの手取りが必要になるのでしょうか。

家賃5万円のアパートに一人暮らしをするにはどれくらいの手取りが必要?

ここまでのご説明で「家賃5万円以上からが家賃を高いと感じる」といったことに納得できたのではないでしょうか。

では、家賃5万円のアパートで余裕を持った一人暮らしをするには、どれほどの手取り額が必要になのでしょう。

アパートに一人暮らしをすることを考えている方であれば、一度は「家賃は月収の三分の一まで」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

あるいは、近年では「家賃は収入の25%まで」などと言われることもあります。

これはあくまでも目安なので、自分の生活に合った家賃のアパートを選ぶ必要があります。

これで考えると、家賃5万円のアパートに一人暮らしをするには、月収が20万円以上で手取り額16万円以上であることが望ましいということになります。

余裕を持った一人暮らしを行うには、手取り額や自分の生活にどれくらいの出品があるかを考えながらアパートを決めることが大切になると言えます。

自分に合ったアパート探しをしよう

一人暮らしを行うには、様々なことにお金がかかってきます。

そのため、家賃5万円のアパートに一人暮らしをすると言っても、十分な手取りがないと生活は潤いのないものになってしまいます。

もし、家賃が少々高い物件で一人暮らしをスタートさせるのであれば、節約することが大切になります。

極端な家賃負担で、ライフスタイルを崩してしまうことのないようにしましょう。