納戸に布団を収納したい!正しい収納方法はあるの?

最近はフローリングのみで和室がないお宅をよく見かけます。

和室がないともちろん押し入れもありませんから、荷物や布団を納戸に収納しなければなりませんよね。

来客用の布団を常備しているお宅も、もちろん納戸に布団をしまうことになります。

納戸は押入れとは異なりますが、布団を置くことに適しているのでしょうか。

また、正しい収納方法はあるのでしょうか。

以下で探っていきましょう。

納戸の定義とは?布団は収納できるの?

そもそも、納戸とはどのようなスペースを指すのでしょうか。

納戸は別名で「サービスルーム」とも言い、人がぎりぎり歩ける小スペースな空間です。

イメージとしては、部屋より狭いけれどクローゼットより広い、日当たりの良くない部屋と思われがちです。

しかし、厳密に言うと、建築基準法で居住として認められていない部屋を納戸と呼びます。

居住は通風や採光など、決められた条件を満たすことが必須です。

しかし広さに関係なく、窓がない部屋の場合には納戸と表記されるのです。

そんな納戸は、もともと衣料品の収納部屋として作られました。

そのため、納戸のある家やマンションでは、布団置き場としても十分活用できるでしょう。

ただ、納戸は窓がささず光も届かないことが多い空間です。

そのため、防湿・換気を行い、正しい収納方法で布団を管理する必要があります。

布団の正しい収納方法

次に、納戸に布団を保管するにあたって、基本的な収納方法をご紹介していきましょう。

布団の収納方法は素材によって少し異なります。

以下で種類別にご紹介していきましょう。

●綿布団

綿布団は「吸湿性」「復元力」「保温性」に長けています。

しかしその反面、湿気をたくさん吸ってしまうという特性があるので、長期間収納する際は事前に天日干しを行うことが重要です。

十分乾燥させたら、通気性のある布団袋に入れましょう。

そして、納戸に収納する際は、なるべく高い位置に収納することを心掛けましょう。

これは湿気が下に溜まりやすいという理由からです。

●羽毛布団

羽毛布団は湿気に大変弱いため、通気性を確保して収納することが重要です。

購入時の商品袋などをそのまま使用する方も見かけますが、それは湿気がこもってしまうため、止めておきましょう。

また、家にあるビニール製の袋も蒸れてしまうため、避けてください。

おすすめなのは「羽毛布団専用」の綿や不織布の袋です。

これらは通気性に優れているため、安心して使用できるでしょう。

納戸に布団を収納する前にすべきこと①「準備」

上記で布団の基本的な収納方法をご紹介しました。

しかし、実際に納戸にしまう前に準備しなければならないことがいくつかあります。

以下でまとめてご紹介していきましょう。

●布団カバーを洗濯する

当然ですが、長期間収納する前は布団カバーを洗濯しておきましょう。

布団カバーには汗や皮脂汚れなどが付着しているため、洗濯することでダニの発生を防ぐことに繋がります。

●掃除機をかける

布団用掃除機を布団にかけておきましょう。

ほこりやゴミのほかに、ダニの死骸も吸い取ることができます。

●通風しておく

納戸のドアや窓を開け放ち、湿気を無くしておきましょう。

窓がない場合は、扇風機を回して風を流すだけでも効果が見込めます。

●防カビ・防湿シートを敷く

布団を収納する場所には防カビ・防湿シートを敷いておきましょう。

また、においも気になるようでしたら、合わせて消臭シートも置いておきましょう。

納戸に布団を収納する前にすべきこと②「乾燥させる」

上記でご紹介したほかにも、納戸に収納する前にすべきことがあります。

それは布団を「乾燥」させることです。

これは綿布団・羽毛布団関係なく行う作業で、布団が吸っていた水分を完全に飛ばすことにより、ダニやカビの発生を抑えることに繋がります。

また、におい対策にもなるのです。

乾燥の方法ですが、「天日干し」と「布団乾燥機」の2種類になります。

●天日干し

日当たりの良いところで広げた布団を干します。

意外かもしれませんが、布団は太陽の光に長い時間当てていると生地が傷んでしまいます。

そのため、干す時間は裏・表1時間ずつくらいにしておきましょう。

花粉などが気になる時期であれば、天日干しカバーをかけて干すことをおすすめします。

また、布団たたきで布団をたたくことはしないでください。

一見ホコリが落ちて良さそうな気がしますが、布団をたたくことで生地が傷み、中綿が切れてしまう原因になります。

羽毛布団の場合は中の羽が飛び出てしまいますので、絶対に止めましょう。

●布団乾燥機

布団の中に潜むダニは、乾燥機にかけることで一掃することができます。

温度は50度で30分間乾燥機にかけましょう。

こうすることで効率よくダニを退治することができます。

注意点として、温度が70度以上になると布団を痛めてしまうため、温度調節に注意が必要です。

では、続いて納戸での布団の収納方法をご紹介していきましょう。

納戸の布団の収納方法!ラックを使う

納戸は小さめの部屋ですから、押し入れのように備え付けの棚などはありませんよね。

かといって、布団を収納する際は、床付近は湿気が溜まるため、下に置いて収納することはおすすめしません。

ここではラックを使った収納方法をご紹介していきましょう。

【ラックを使った布団の収納方法】

まず、3段のパイプラップを用意します。

パイプラップは高さがあり、横幅も広めの大き目のタイプが布団を収納するのに適しています。

納戸の壁際に3段のパイプラップを配置しましょう。

このまま重ねて布団を収納しても良いのですが、一工夫すると、より通気性が良くなります。

その一工夫のため、突っ張り棒を数本用意しましょう。

ラックの布団を収納する部分に突っ張り棒を立てて、仕切りのように配置していきます。

これが布団と布団を分ける仕切り壁の役割になるのです。

あとは布団を1つずつ収納していけば、見た目はすっきりし、必要な布団をすぐ取れる布団専用の収納棚ができあがります。

布団を重ねて収納すると、下の方の布団を取った際に、上の布団が崩れてしまう現象が起こりますよね。

そのストレスもなくなるので、おすすめの収納方法です。

圧縮袋を使った収納方法でスペースを有効活用!

納戸に布団を収納したくても、他の荷物が多くて入りきらないこともあるでしょう。

そのような場合は「圧縮袋」を使った収納方法をおすすめします。

大きくてかさばる布団を小さくコンパクトにしてしまいましょう。

圧縮することで、縦にも横にも収納できるので、収納場所を選びません。

では、実際の圧縮方法ですが、布団を圧縮袋に入れて準備をします。

次に掃除機で中の空気を吸っていくのですが、袋の吸い込み口を事前に水拭きしておくとホコリの密着を防ぐことができます。

そして掃除機で中の空気を吸い、布団を密着させていきます。

ここで注意点ですが、カチカチの板状になるまで吸わないようにしてください。

袋が破けてしまう原因になります。

また、羽毛布団は圧縮袋に入れることはできません。

羽毛布団を圧縮してしまうと羽毛が傷み、ボリュームが元通りにならず、シワシワの布団になってしまいます。

羽毛特有のあのフワフワ感がなくなってしまうので注意しましょう。

納戸に布団を収納するなら湿気に注意しよう!

納戸は衣料品を収納するために作られたスペースですから、布団を収納する場所として使っても問題はありません。

ただし、布団は湿気に弱いので、それを十分に理解した上で正しい収納をしなければなりません。

今回ご紹介した布団の収納方法を参考にしていただいて、納戸を布団の収納場所にしましょう。

スペースが狭ければ圧縮袋などを活用して、正しく収納してください。