株投資の方法はさまざま!売り買いの回数や頻度の違いは?

通称「NISA」でお馴染みの少額投資非課税制度の登場や、ネット証券の台頭などで、株投資は比較的手軽なものとなってきました。

会社員から主婦、学生までさまざまなライフスタイルの方が、それぞれのやり方で株を行っています。

これから株を始めたいと考えている方は、売り買いの回数や、トレードの頻度はどうしようかと考えている方もいるのではないでしょうか。

それぞれの株投資・株トレードのスタイルや、注意点などをみていきます。

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「投資」か「投機」によって株を売り買いする回数が違う

最近ではとても身近になってきた株ですが、売り買いを始める前に、大前提として理解しておかなければならないことがあります。

それは、「投資」と「投機(トレード)」には明確な違いがあるということです。

投資と投機は漢字が似ているので、なんとなく同じようなものと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、この2つは全く性質の違うものであり、ここを理解していないと自分の株のスタイルを確立しにくいはずです。

まず、「投資」ですが、こちらは企業価値に焦点を当て資金を投じていくことを指します。

投資は中長期投資とも呼ばれることも多く、数ヶ月から数年をかけて行いますので売り買いの回数も少なくなります。

売り買いの特徴としては比較的長いスパンで行われますが、投資の意味合いは売り買いの長さではなく、その企業の「価値」に資金を投じているということです。

株における企業の価値は「将来性」というところが大きいでしょう。

現在のその企業の価値が将来の価値に比べて低いと考え、将来その企業が大きくなることを期待して株を買うのです。

一方の「投機(トレード)」ですが、こちらは企業価値には重きをおいていません。

トレードを行ううえで大切なことは、現在の株価がいくらであるかということです。

企業の価値や業績などよりも、市場に参加している投資家たちの心理を読み、短いスパンで売り買いを繰り返して利益を出していきます。

市場の動きによって利益を出していくので、企業の業績や将来性は重要ではありません。

極端な話をすれば、その企業があと少しで倒産しそうになっていても、現在の株価の動きで利益を出せれば問題ないのです。

株の売り買いの回数が一番多い「デイトレード」

株の売り買いの回数が多いスタイルとして、「デイトレード」というやり方があります。

これは、名前の通り1日で株の売り買いを完結させるトレードのことです。

デイトレードは少ない資金で株を始めたい方に有効な方法で、短時間で大きな利益を狙うことも出来ます。

また、少ない資金の方だけでなく、株を本業にしている専業トレーダーの多くもデイトレードを行っています。

デイトレードのメリットとして、

・少ない資金でも何度も利益を出すことで資金効率が上がり、多額投資と同じ効果が期待出来る

・1日でトレードを完結させるので、欧米取引時間に起きたリスクを受けることがない

・好きな時間に始めて、好きな時間で終わりに出来る

などが挙げられます。

反対にデメリットとしては、

・トレードの回数が多いので手数料が高くなる

・好きな時間で出来るが、その間は相場から離れられない

・欧米取引時間のリスクを被ることもないが、チャンスを得ることも出来ない

というようなことが挙げられます。

日本の株式市場は午前9時から午後3時までとなっています。

この時間帯のどこかで、相場に張り付いていられるという方はデイトレードが出来ます。

サラリーマンなどに多い株取引「スイングトレード」

「スイングトレード」は、数日から数週間または数ヶ月程度で、株の売り買いを完結させるスタイルで、デイトレードよりは取引の回数が少なくなります。

スイングトレードも「トレード」という名前の通り、短期的な意味合いが強いです。

そのため、企業の業績・成長性に投資していく「ファンダメンタル分析」よりも、チャートや株価の値動きに投資する「テクニカル分析」が重要になっていきます。

企業の業績が、わずか数日の株価には反映されないという考え方です。

スイングトレードのメリットとしては、

・取引時間に相場に張り付いている必要がない

・デイトレードほどロスカットラインを狭くする必要がない

・少ない資金でも売り買いを繰り返すことで大きな利益を出せる

ということが挙げられます。

一方デメリットとしては、

・取引時間外の影響を受ける

・損切などの冷静な判断がしにくくなる

などが挙げられるでしょう。

スイングトレードはデイトレードと違い、毎日相場に張り付いていなければならないということがないので、日中仕事をしている方にもおすすめの方法です。

株を売り買いする回数が少ない「長期投資」

株の売り買いの回数が最も少ない方法は、株を「長期保有」するというスタイルです。

長期型の投資は、明確な基準はありませんがおおよそ5年以上保有することを指します。

トレードとは性質が真逆で、企業の価値や将来性に投資するので、日々の株価の変動は気にする必要がありません。

長期投資のメリットとしては、

・複利の効果を得られる

・売り買いの手数料や税金が抑えられる

・日々の株価の変動に影響されないのでメンタル面が楽

ということが挙げられます。

デメリットとして考えられるのは、

・利益をすぐに確定することが出来ない

・予測することが難しい

・運用コストが大きい

・失敗したときの資金的・時間的損失が大きい

などということでしょう。

また、株の長期投資の特徴としては、配当利益や株主優待を受け取ることが出来ます。

株主優待を目当てに、自分の好きな企業やよく利用する企業の株を長期保有するのも良いでしょう。

株を売り買いする回数によって手数料が変わる

株を売り買いする際には、「売買手数料(取引手数料)」が発生します。

この金額は各証券会社によって異なりますので、手数料は出来るだけ抑えられると利益も多くなります。

この売買手数料ですが、大手証券とネット証券で比較するとネット証券の手数料が圧倒的にお得です。

100万円相当の株の購入を例にとると、大手証券のN社は約1万2千円の手数料のところ、ネット証券のS社は約500円の手数料で済ませることが出来るのです。

また、最近では売買の回数によって手数料が発生する「売買都度手数料」ではなく、一定の期間で決められた手数料を支払う「一日定額手数料」や「期間定額手数料」も登場しています。

「売買都度手数料」は、取引1回ごとに手数料が必要になるというスタンダードなタイプです。

1日に取引する回数が少ない方におすすめです。

「一日定額手数料」は、取引の回数に関係なく1日の合計金額に対して手数料が発生します。

100万円の取引を10回した場合と、10万円の取引を100回した場合では両方とも1000万円の取引としての手数料がかかります。

少額の取引の回数が多い方におすすめです。

「期間定額手数料」は、一定期間で一定回数の取引であれば、手数料が定額になるというものです。

投資のプロ向きのタイプと言えます。

差金決済に注意!

株の売り買いの回数に関しては、注意しなければならないことがあります。

それは、現物取引では「差金決済」が禁じられているということです。

差金決済とは、株の売り買いの際に株の引き渡しをせず、損益金だけをやり取りすることです。

1日のうちに買って売った銘柄を、その日にもう一度買うことは出来ません。

売って買った銘柄も、同じ日に売ることは出来ません。

差金決済が可能になると手元に資金が残るので、ギャンブル性の高い取引が多くなります。

それを防ぐために、現物取引では差金決済をすることは出来ないのです。

しかし、買付余力があれば、同じ銘柄をその日のうちにもう一度買うことも可能です。

X株を1万円で100株買い、その後1万1千円で100株売った場合を例として考えてみましょう。

買付余力が100万円の場合は、その日の取引が100万円になっているので、X社の株をその日にもう一度買うことは出来ません。

しかし、買付余力が200万円ある場合は、資金がまだあるのでX社の株をあと100万円分取引することが可能です。

このように、差金決済が禁じられているので、同じ日に同じ銘柄を買う場合には多くの資金が必要になります。

「投資」か「投機」か目的を明確に!

株取引のさまざまなスタイルをご紹介してきました。

目的やライフスタイルによって、投資か投機かというスタイルが変わってくるでしょう。

セオリーに則りながらも、自分のスタイルを確立していきましょう。

また、株取引には手数料が必要になってきます。

取引の回数を考えないと、手数料で利益がなくなってしまうことにもなりかねませんので注意が必要です。