一体何故?アパートの光回線が遅い理由とその解決方法

いまや自宅にインターネットは必須です。

PC以外でもスマホやゲーム機をWi-Fiで利用する事が多いからです。

しかし、アパートでインターネットをしようとすると、速度が遅いと不満に思う場合も多いです。

光回線なのに遅いのは何故?

そんな疑問に答え、問題を解決する方法をご紹介していきます。

アパートのインターネット、光回線なら安心できる?

アパートを探したり契約する時、心配なのがインターネット回線ですね。

特に、頻繁にインターネットネットを利用する人ほど、事前にチェックが必要です。

「自分の希望の回線が使えるだろうか?」「遅い回線しか使えないのは困るし、もしアパートに遅い回線が入っていたら、一体どうすればいいんだろう?」という疑問をもっている人もいるでしょう。

気に入ったアパートで、光回線が導入されていることを確認して入居したとします。

しかし、実際に入居してインターネットを使ってみたところ、インターネットが遅いと感じて困った、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

光回線でも、実際に使ってみたら速度が遅い場合もあります。

次項からは、その原因と対策についてご紹介していきます。

光回線の種類を知ろう

光回線には様々な種類があります。

同じ光でもその中には最初から速度が速い、遅いものもあります。

まず「フレッツ光」ですが、光のプランは大きくまとめると下記の様になります。

・フレッツ光ネクスト
・フレッツ光ライト
(フレット光プレミアムは2018年でサービス終了)

さらにフレッツ光には戸建てのタイプと集合住宅のタイプがあり、集合住宅の配線方式は3種類あります。

・光配線方式(下り最大1Gbps)
・VDSL方式(下り最大100Mbps)
・LAN配線方式(下り最大100Mbps)
(各配線方式ともベストエフォート型というサービスで、実際の速度は環境によりかなり遅くなります)

次に「光コラボレーション」という、プロバイダや携帯会社がNTTのフレッツ光回線を利用してのサービスもあります。

・ドコモ光、ソフトバンク光、OCN光、ビッグローブ光等

最後にNTTの回線は利用しない、「独自の回線を利用したサービス」もあります。

KDDI、電力系通信事業者、JR等がそれで、個人利用が可能なサービスは下記の様になります。

・auひかり(KDDI)
・コミュファ光、eo光、MEGA EGG光、ピカラ光、BBIQ光、auひかり ちゅら(電力系通信事業者)

アパートで光回線を利用する場合、まずどのサービス、どのタイプを選ぶか、選ぶ事ができるかが大切になります。

アパートは光回線なのに何故遅い?その理由

住んでいるアパートの光回線が遅い場合、まずどの方式の光回線なのかを調べましょう。

「フレッツ光」「光コラボレーション」「独自の回線を利用したサービス」いずれの場合も、元々速度が遅いVDSL方式やLAN配線方式の可能性があります。

さらにVDSL方式の場合、配線に電話回線のケーブルを利用する為、LAN配線方式と比較しても速度が遅くなります。

契約配線方式の調べ方としては、PCやルーターに繋がっているケーブルが電話のモジュラージャックに差さっていればVDSL方式です。

壁に直接LANケーブルの差込口が設置されていればLAN配線方式になります。

それ以外は、光配線方式と考えて良いでしょう。

またよく分からないという場合は、NTT等の回線会社に確認するのが早いですね。

調べた結果の配線方式によって、場合によってはその後の対応も変わってきますが、まずはどの配線方式でも速度アップの為試せる箇所がないか確認してみましょう。

回線自体は変えずに速くなる?まずはこれは試してみよう

アパートの光回線が遅い時、速度アップで試す順番は、簡単に確認し変更できる順に試したいですね。

最初にLANケーブルを確認してみましょう。

最近購入したということであれば問題ないと思いますが、ずっと以前から使っているという場合、規格があっておらず通信速度の低下原因となります。

規格は「CAT5、CAT5e、CAT6、CAT6A、CAT6E、CAT7、CAT8」等カテゴリー(CAT)があります。

CAT5は100Mbps以下の速度に対応のケーブルなので、現在の利用はCAT5e以上が望ましいです。

次にルーターも同様に、有線LANで利用の場合、古い型では10Mbpsや100Mbpsまでしか対応していないことがあります。

確認して1Gbps対応のルーターを選びましょう。

さらに無線LANで利用する場合、無線規格が「IEEE802.11a」「IEEE802.11g」「IEEE802.11b」の電波は通信速度が遅いです。

高速インターネット回線であれば「IEEE802.11n」「IEEE802.11ac」の高速対応規格のルーターを選びましょう。

その場合、受信側のパソコン・スマホ等も、この規格に対応している必要があります。

また無線ルーターと利用端末の間にドア、壁等、電波を遮る物が多くあると、そんなに広くないアパートであっても電波が弱くなりつながり難くなります。

アパートのどこでも電波状態を良くしたいなら、住居のなるべく中心近くに無線ルーターを置くか、それが難しいなら無線LAN中継機を利用するのも一つの手です。

契約プロバイダーによって遅い速度が速くなる?

フレッツ光を利用する場合、回線業者であるNTTとの契約の他に、プロバイダーとの契約が必要となります。

プロバイダーとはフレッツ光等の回線を利用し、インターネットへ接続するサービスを提供する会社の事です。

(「光コラボレーション」の様に回線業者とプロバイダーが一体化している場合もあります。)

たまに聞くのが、同じ回線でもプロバイダーによって通信速度が変わるという話です。

回線はそのまま、プロバイダー変更だけで速度が速くなるならこれは良いと思いますよね。

実際にはプロバイダーによって元々の速度が違う訳ではなく、違いがあるのは「安定性」です。

各プロバイダーはそれぞれの「バックボーン回線」という、全世界のインターネットに繋がる回線を利用して色々なサイトにアクセスします。

この「バックボーン回線」の数・容量が少ないと、ネット利用者が増えるに伴い混雑し、結果的に速度が出なくなるという状況なのです。

インターネット利用が集中する20時~24時の間だけ速度が遅くなるという場合、プロバイダの混雑が原因である可能性も考えられます。

言われてみればアパートで光回線を利用する時は、いつも20時~24時位の間だけ遅いと思われた場合であれば、高速・大容量のバックボーン回線を用意している、信頼性の高いプロバイダーを選ぶというのも一つの方法です。

遅い速度を速めたい!アパートに導入できる光回線

ここでは、アパートで使っているインターネットが遅い原因を、色々試した結果、やはり「回線自体の問題」となった場合についてお話しします。

住んでいるのは戸建てではなくアパートだから、光回線の変更はできないのではないかと思われるかもしれません。

しかし、必ずしもそうではないのです。

住まいはアパート等の集合住宅でも、戸建て用の光回線を独自に引き込んで利用することは可能です。

もちろん建物の構造の問題や、オーナーや管理会社の許可が得られない等により不可能な場合もありますが、まずは確認してみましょう。

建物の構造は部屋の階数が何階かも影響しますし、線を引き込む為に壁に穴を開ける必要がある場合もあります。

しかし線の引き込みは、エアコンのダクト等から行う事ができれば、壁に穴を開けなくても大丈夫です。

集合住宅の回線は1本の回線を同じ建物内の他の利用者と共有することになり、他の利用者のネットの使用状況の影響を強く受けます。

戸建住宅の回線は集合住宅の場合とは異なり、建物の外に来ている1本の回線を契約者が独占して使用できる為、集合住宅と異なり速度・安定性に影響を受けにくいのです。

オーナーや管理会社の許可を得られ、物理的な回線の引き込みも問題なしと確認できれば、数多くの戸建て用の光回線で、速度や金額などの希望にあう回線を探してみましょう。

インターネットを速くする為、まずは実行しよう!

せっかくアパートのインターネット回線は光回線だと喜んでいたのに、使ってみたらすごく遅い…。

そんなガッカリする様な状況は、確かに実際にある事です。

しかし色々原因を調べて対処していく事で、速度が速くなり、快適なインターネットライフが得られるかもしれません。

あきらめる事なく、ぜひ挑戦してみましょう!