保有しているアパートの庭や駐車場作りに砂利を活用する方法

アパートの入居者を呼び込む武器は、物件の状態も勿論ですが、庭や駐車場の景観もあなどれないポイントです。

オーナーさんの中には「防犯」「水はけ改善」「庭や駐車場をオシャレに見せる」などの理由で、すでに砂利を利用されている方も多いでしょう。

これからアパートの庭や駐車場を作る予定や、リフォームを考えているオーナーさんは、砂利の選び方や敷き方を知っているだけで、庭や駐車場の充実度がアップしますよ。

庭・駐車場などの用途別、砂利サイズ

賃貸物件には、庭や駐車場がついていることも多いですね。

みなさんが所有する賃貸物件の庭や駐車場には、どんな舗装がされていますか。

コンクリートで舗装されている方もいらっしゃいますが、砂利を使っている方も多いと思います。

冒頭でもお話したように、砂利を使うメリットは沢山ありますが、一番はコストが安いという点ではないでしょうか。

なんと、コンクリート舗装と比較して、約3分の1くらいの費用で済む場合もあるのです。

そこで今回の記事では、砂利を使った庭や駐車場作りについて、お話をすすめていきます。

用途によって砂利のサイズを使い分けることで、より良い使い心地や、景観を盛り上げることにも繋がるのです。

それでは、用途別の砂利サイズの目安をご紹介しましょう。

☆ロックガーデンや構造物の基礎材など4cm~の大きめのもの

☆庭、基礎地盤・砕石駐車場、ぬかるみ対策など2~4cmの中くらいのもの

☆庭、公園の歩道、家周りなど0~2cmの小さいもの以上が、ひとつの目安となります。

1つの石のサイズの表記には、7厘(2~3mm)、3分(7~9mm)、5分(12~17mm)といった、日本伝統の寸法規格があります。

ですから、石を選ぶ際は、よく確認するようにしましょう。

賃貸物件の庭におすすめな砂利の種類①

賃貸物件の庭や駐車場はオシャレで清潔感があった方が、入居者は心地よく、そして長く住んでくれるはずです。

まずは、賃貸物件の庭におすすめな砂利の種類をご紹介しましょう。

☆白玉砂利

最も人気がある砂利です。

高級感があります。

屋内外関係なく利用しやすいのが魅力です。

庭造りでは和風、洋風のどちらでも合います。

和風では静寂な雰囲気に、洋風ではモダンな印象を作ってくれます。

そんな白玉砂利の中でおすすめなのが、天然大理石の白玉砂利です。

使用していても色落ちの心配がなく、敷き詰めるとキラキラと輝いて綺麗ですよ。

☆赤玉砂利

暗くなってしまいがちな裏庭や日陰部分を明るい印象に変えるには、赤玉砂利がおすすめです。

鮮やかな発色ですが、決して派手になりすぎません。

乾燥しているときはピンク、濡れたときはワインレッドと、色の変化を楽しめます。

和風の庭ならば高級感が、洋風の庭ならばカジュアルに可愛く仕上がりますよ。

赤玉砂利を使えば、女性の入居者に喜ばれること間違いなしですね。

賃貸物件の庭におすすめな砂利の種類②

前項に引き続き、賃貸物件の庭におすすめな、砂利の種類についてご紹介します。

☆金華砂利

乾燥しているときはグレーで、濡れているときは黒、茶色が混在した色あいが魅力です。

優しい印象を演出してくれるので、和風や洋風の庭や玄関の周り、アプローチなどにおすすめです。

☆伊勢砂利

伊勢砂利とは、名前の通り、三重県北部の鈴鹿山脈より伊勢湾に流れる、朝明川流域で産出される花崗岩の砂利のことです。

別名「あさけ砂」といいます。

多孔質なので、水はけや水もちがよく、敷砂利として昔から使われています。

上品な印象を作り出すことができるので、和風の庭や玄関周り、坪庭、アプローチなどにぴったりです。

☆ピンク玉砂利

名前の通り可愛らしいピンク色ですが、1粒1粒に違った色の印象があり、敷き詰めると、各々の違った色の変化を楽しむことができます。

乾燥しているときは白っぽくて、濡れたときは濃いピンクと茶色が特徴的です。

形状が丸いので、万が一転倒してしまったとしても、怪我の程度を軽くすませることができます。

高齢者や小さな子どもがいる入居者に対して、低リスクで使用できますよ。

また、踏むと石同士が擦れて音が鳴るので、防犯対策としてもおすすめです。

次項は、賃貸物件の駐車場におすすめな砂利についてご紹介します。

賃貸物件の駐車場におすすめな砂利

賃貸物件の庭に使う砂利には、オシャレな種類のものが沢山ありましたね。

次は、駐車場に使う砂利について見ていきましょう。

駐車場敷きには、砂利以外にもコンクリートやタイルなどがあります。

しかし、費用面や施工までの手間を考えると、自分で敷くことができる砂利がおすすめです。

駐車場もオシャレにこしたことはないですが、庭と比較すると経費削減できる場所でもあります。

しかし、車のタイヤによって周囲に砂利がまき散らかされてしまったり、飛び石の危険性が考えられます。

使用する砂利を選ぶポイントは、20mm以上の大粒のものにすることです。

駐車場用の大量の砂利を購入して自力で運ぶのは大変ですが、通販を活用すれば自宅まで届けてくれるので便利ですよ。

駐車場に最適な砂利があります。

それは、よく駐車場に使われている、クラッシャータイプの砂利です。

砕けた感じの見た目で、駐車場に敷くにはちょうど良い水はけ具合です。

何よりうれしいのは、その安さです。

なんと、1kgあたり約16円なのです。

価格は安ければ安いだけ嬉しいですよね。

まとめ買いにおすすめです。

通販サイトで「2級砕石水はけも良く駐車場などに適した砂利」で検索すれば購入できますよ。

庭や駐車場の砂利の天敵、雑草を防ぐには

せっかく庭や駐車場に砂利を敷いたのに、気付いたら雑草が生えている!

という悲しい経験をした人も多いのではないでしょうか。

砂利を敷く目的は、景観の向上や防犯面など色々あります。

ですが、それらの目的のひとつに、雑草予防があります。

雑草は、どんな隙間からでも芽を出し、あっという間に成長して困りますよね。

土地を持つ人にとって、雑草との闘いは頭が痛い問題でもあります。

実は、ただ砂利を敷いただけでは、雑草を防ぐことはできません。

地面にそのまま砂利を敷いてしまうと、隙間に種子が落ちて、雑草が根をつけてしまうのです。

そして、いざ雑草を引き抜こうとしても、今度は砂利が邪魔して引き抜きにくくなってしまいます。

そこで役に立つのが「防草シート」です。

砂利を敷く前に防草シートを敷くことで、砂利の下から雑草が生えてくるのを防ぐことができます。

例え雑草の種子が風によって運ばれてきても、土との接触がないため根付かず、容易に引き抜くことができるのです。

砂利だけを敷くよりも、手入れも楽になり、綺麗な景観を長く維持できますよ。

防草シートにも、それぞれのスペックと価格で色々な種類があります。

上手く選択することで、オーバースペックのものを選択せずに、コストを抑えることもできます。

砂利下で使う防草シートを選ぶ基本的な基準としては、水はけがよいものや、見た目の違和感を抑えるために、茶色のものがいいでしょう。

砂利+防草シートで雑草を予防しましょう。

砂利の敷き方

砂利を自分で庭や駐車場に敷きたいと思っても、何から始めればよいかわかりませんよね。

業者レベルとはいかなくても、せめて満足いくように仕上げたいものです。

そこで、大事なポイントが下準備です。

後々のメンテナンスも楽になりますので、ポイントをしっかり押さえて施工をしましょう。

手順は以下のようになります。

①敷きたい場所を計測敷きたい面積を計測し、縦m×横m=平米数で平米数を計算します。

例えば、横2m×縦5mの場合なら、10㎡(平米)、横が60cm×縦が2mの場合は、0.6×2=1.2平米となります。

②砂利の必要量数を計算

実際に用意する砂利の量の目安ですが、1平米80kg、厚さ4cmで計算してみましょう。

③施工する場所を整地、転圧

砂利を敷く前に、施工する場所を整地、転圧します。

転圧とは、土砂などに力を加えて地面の密度を高めることです。

特に地面が土の場合においては、転圧作業が重要なポイントになります。

雑草がある場合は根元まで抜き、自分の足で踏み固めていきます。

広範囲になる場合は、ホームセンターなどで転圧器具を購入、使用すると便利です。

④防草シートを敷く

前項でご紹介した、防草シートを敷きましょう。

⑤砂利をばらまき、ならします。

どんなに仕上がりが良かったとしても、雨風による風化や、砂利が減少してしまうことは避けることはできません。

後々砂利を足すためにも、購入したお店や商品名を、メモしておくことをおすすめします。

砂利を活用して入居者アップに繋げましょう

男性も女性も、やはり清潔感があってキレイな場所が好きです。

自分が住むところなら、なおさらですね。

大がかりそうに感じる砂利の整備ですが、方法さえ知っていれば、オーナーさん自らの手で可能なのです。

砂利を使って、庭や駐車場をレベルアップしてみてくださいね。