エアコン室外機のドレンホースの劣化補修・防止対策について

エアコン室外機から伸びている蛇腹のホースは、紫外線で劣化しやすく、コチコチになって数年で折れやすくなってしまい、漏水等の支障を来す場合があります。

また、見栄えも決して良いとは言えません。

そこで美観上もすっきりし、長期間にわたってホースを交換する必要のない方策を探ってみました。

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エアコン室外機のドレンホースは紫外線で劣化しやすい

エアコン室外機には、暖房/冷房運転の際に生じる結露水を排水するために、必ず排水管が付属しています。

この排水管は、塩ビ製の硬質排水管の場合もあります。

しかし、一般的には安価なことからも、柔らかく自在に曲げることができる、蛇腹のプラスチックホースが利用されています。

ドレンホースと呼ばれるこのホースは、ポリエチレン製で紫外線で劣化しやすく、劣化すると硬化して折れやすくなり、清掃等の際に簡単に破損してしまうことがあります。

劣化する速度は、エアコン室外機の設置環境により、浴びる紫外線の量が変わるため、一律には断定できません。

ですが、耐候(たいこう)性が高いとされる、内側が二重構造になっているドレンホースでも5年ほど、一般のドレンホースの場合3年ほどで硬化してしまうようです。

そして、破損すれば、排水口が変わってしまって漏水事故となったり、破損部分から虫等が入りやすくなるなどの障害が発生することがあります。

そのため、ドレンホースの適切な維持管理と、破損した場合の適切な補修が望まれます。

ドレンホースの改修や更新はあまり実施されない

エアコン本体は、10~20年ほど使い続けられます。

そのため、ドレンホースを適正に維持しようとすれば、1台のエアコンを使い続ける間に4~6回ほど、ホースを改修したり、更新する必要があることになります。

しかし、この改修や更新は結構面倒な作業です。

また、ドレンホースが破損したからといって、生活上致命的な支障を来すことはあまりないです。
そのため、なかなかドレンホースの改修や更新は、行われない場合が多いようです。

室内にドレンホースを伝わって、虫が入ってきたなどの異常な状況が生じない限り、外部のホースの破損には気付くことすらないかもしれません。

実際、現在居住しているマンションの共用廊下を歩いていると、廊下側に置かれたエアコン室外機のドレンホースから、水が漏れ出ている事例を見掛けることがあります。

また、なかなか修復されずに放置されている事例も多いです。

漏れ出た排水で廊下が濡れていたり、筋状の漏水経路の跡が床材についてしまい、その部分だけ周囲と床材の色が変わってしまったり、様々な支障を来す事例があります。

共用部廊下の床材に、このようなシミ的な色あせができると、床清掃では消えません。

こうして、ドレンホースの破損が結果的に美観を損ない、ひいては、その建物の資産価値を低下させる事態を招く場合もあります。

ドレンホースの適切な維持管理と、破損した場合の適切な補修が、大切な課題となってきます。

劣化したドレンホースの改修方法

エアコン室外機のドレンホースには、直径14ミリと16ミリの2種類があります。

劣化した傷んだ部分をカットし、新しいドレンホースをジョイントで繋いで、接続部に専用の配管用ビニルテープを巻き付けて補修することができます。

口径が異なっても接続可能ですし、補修手間は、たいした作業ではありません。
業者に依頼することなく、住民自らが必要な材料を購入してきて、作業することができます。

しかし、数年毎に行う必要があるため、結局劣化を放置してしまう場合が多いようです。
したがって、安価なこの方法は、決しておすすめできません。

新しいドレンホースをジョイントで繋ぐ方法は簡易ですが、劣化のたびに、数年おきに改修することは、結構面倒です。

そこで、ドレンホースを最小限残して、基本的に塩ビパイプに交換してしまえば、ドレンホースの交換手間がなくなります。

ただし、その塩ビパイプは壁や床にしっかり固定しないと、強風に煽られて暴れて折れる、飛散する等危険な凶器になりかねません。

マンションの場合、エアコン室外機は専用使用を認められた共用部に置くことが一般的です。

そのため、共用部である壁や床に塩ビ管を固定する工事は、仕上げ材や躯体コンクリートに穴を開ける必要があり、原則として禁止されている場合が多いはずです。

しかし、ベランダに室外機を設置する行為は認めている管理規約が多いので、それに付随する排水管の共用部への固定も申請手続きを行えば、認められることが多いです。

ドレンホースの劣化を防止する対策とは

エアコン室外機からの排水管として、ドレンホースではなく塩ビ配管を敷設する場合、費用が相当高くなります。

タイル貼り仕上げが多い外壁に、塩ビ管を露出して固定することは、美観上好ましいことではありません。

そこで、外壁に沿ってドレンホースまたは塩ビ管を立ち下げ、それを硬質な塩ビ製の配管カバーで覆って美観に配慮すると共に、紫外線からホースを防護する方法があります。

この場合、床に横たえる排水管を塩ビ配管にしましょう。

そうすれば、エアコン使用期間と同程度の長期間にわたって、ホースや塩ビ排水管を更新することなく、使い続けることができるようになります。

美観にも配慮し、紫外線による悪影響も防止できるドレン排水管カバー設置工法は、特に最近の新築マンションでは、当たり前の工法となって定着していると言えるでしょう。

ただし、このカバー設置や塩ビ排水管設置は、一般的には業者に依頼することになります。

その場合には、せっかくですから、室内側の配管もカバーで覆って、見栄えを良くする選択肢を選ぶことが多いでしょう。

ドレンホースの劣化を防止する配管カバーを実際に設置すると

プラスチックカバーで、エアコン室内外のホースを覆う工事を業者に依頼すると、室内側で5,000円~10,000円ほど、室外機側が5,000円前後の費用を要します。

ただし、厳密には、カバーの曲がり箇所数や延長した長さによって変動します。

この金額は決して安いとは言えない額ですから、見栄えは我慢して、カバーを設置しない選択をすることも多いでしょう。

しかし、一度設置したプラスチック製の配管カバーを使用してしまえば、その配管カバーはエアコンを買い替えた際にも、そのまま使い続けることができます。

長い目で費用対効果を考えれば、決して高い買い物ではないと言えるのではないでしょうか。

私自身、複数のエアコンの内外の配管をプラスチック製カバーで覆い、床の転がし排水管は塩ビ製としています。

そして、エアコン買い換えの際、そのカバーと塩ビ排水管を、そのまま再利用しました。

配管カバーと塩ビ管は設置後20年経った今でも、何ら支障なく機能しています。
見た目は、濡れ雑巾で拭くだけで綺麗になり、見栄えも決して悪くなっていません。

もちろん、途中からの漏水もありませんし、虫等の侵入もありません。

ドレンホースの劣化防止のための抜本的対策の意義

室外機のドレンホースの紫外線による劣化を防止するために、壁に硬質塩ビ製の配管カバーを設置し、床に転がす排水管を塩ビ排水管とする方法はおすすめです。

エアコンを初めて設置するときに施工しておけば、エアコンを買い替えて更新する場合でも、配管カバーと塩ビ排水管は、そのまま利用し続けることができます。

つまり、配管カバーと塩ビ排水管は、半永久的に使用し続けることができるのです。

上述のように初期段階では、カバーと塩ビ排水管設置費用がそれなりに掛かります。

しかし、長期間住み続け、その間にエアコンを何回か買い替えることを見据えれば、費用対効果は決して侮れません。

快適にエアコンを使い続け、同時にエアコンを設置した部屋の室内外を美しく維持し続けるために、ドレンホースに配管カバーを設置し、床転がし配管を塩ビ排水管にする方策は必要不可欠と言っても過言ではないでしょう。

エアコン室外機の排水ホースは塩ビ排水管に変えるか塩ビ製カバーで覆うべし

紫外線による劣化でホースは破断しやすくなり、虫が入ってきたり、途中で漏水したり支障を来します。

そこで、塩ビ排水管に交換するか、あるいは塩ビ製の配管カバーで覆うようにしましょう。

そうして、紫外線を遮断してホースを長持ちさせることができると共に、見栄えも良くすることができます。